とんま天狗は雲の上

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ラ・リーガ第21節 バレンシア対レアル・マドリード

 プレミアリーグは週末、カップ戦が開催され、リーグ戦はミッドウィークに行われる。DAZNではラ・リーガも観られるということで、初めて、バレンシアレアル・マドリードのゲームを観戦した。今シーズンのレアルは絶不調。バルセロナが悠々と首位を走る中、4位と低迷。ジダン監督の解任の噂も出ていると言う。それでも前節デポルティーボ戦では7-1と圧勝。今季初めて、クリスティアーノ・ロナウドベンゼマ、ベイルの3人が揃って、勝ち点差5の3位バレンシアと対戦した。布陣は4-3-3。カミゼーロの前にモドリッチとクロース。なぜこのメンバーで4位なのか。バレンシアはDF陣がケガで総崩れ。アーセナルから加入したコクランがガライと並んでCBを務める状況。CHにはコンドグビアがパレホを並んで入った。FWはロドリゴとミナ。

 序盤、レアルは左SBマルセロが積極的に仕掛けていく。7分、右SBカルバハルのクロスにGKナトとCBガライが被って、こぼれたボールを右FWベイルがシュート。しかしGKネトがすぐに起き上がってナイスセーブ。片手で弾き出した。そして16分、バレンシアのCKのクリアから左FWクリスティアーノ・ロナウドが持ち上がり、左に流すと、左SBマルセロがサイドチェンジ。CFベンゼマの落としにロナウドが走り込んでPA内に入っていったところを右SBモントーヤが倒してしまう。PK。これをロナウドが決めて、レアルが先制点を挙げた。

 バレンシアも21分、右SHゲデスのスルーパスに右SBモントーヤが走り込み、DFをかわしてクロスにFWロドリゴがシュート。CBナチョがブロックする。25分にはCHコンドグビアがミドルシュート。GKナバスがファインセーブで弾き出す。バレンシアはCHコンドグビアが目立つ。レアルは25分、左FWクリスティアーノ・ロナウドミドルシュート。27分には左IHクロースのスルーパスロナウドが走り込みシュートを放つが、GKネトがセーブした。

 そして38分、左IHクロースのサイドチェンジから、右SBカルバハルのクロスにCFベンゼマが受けようとしたところを、後ろから右SBモントーヤが押し倒してしまう。再びPK。これもロナウドが決めて、レアルが追加点を挙げた。バレンシアは44分、FWミナの仕掛けから、クロスにFWロドリゴがシュート。アディショナルタイム47分、CHパレホのクロスを右SHゲデスが縦パス。FWロドリゴの落としをゲデスがシュートするも、ポスト右に外した。バレンシアもよく攻めてはいったが、ゴール前でシュートが決まらない。前半は2-0で折り返した。

 しかし前半終了間際のプレーで股裏を痛めたゲデスが後半頭に右SHソレールに交代する。すると4分、右SHソレールのスルーパスにFWミナが走り込むが、CHカミゼーロがブロック。9分にはCFベンゼマが仕掛けてシュートを放つが、サイドネットに外した。そして14分、CHパレホのCKにFWミナがヘディングシュート。これが決まり、バレンシアが1点を返した。するとその後はバレンシアが勢いを持って攻めてくる。

 21分、CHパレホから右に展開。右SHソレールのクロスをパレホが縦パス。FWロドリゴの落としをパレホがシュート。しかしGKナバスがファインセーブ。ゴールを許さない。逆に23分、右FWベイルがドリブルで仕掛けて、クロスに左FWロナウドがシュート。GKネトもナイスセーブではね返す。レアルはその直後の23分、右FWベイルに代えてルーカス・バスケスを投入する。1点を追い付きたいバレンシアも30分、FWロドリゴに代えてザザ。さらに32分には左SBラトに代えて左SHペレイラを投入。ガヤを左SBに下げる。レアルも33分、CFベンゼマを下げて、左FWアセンシオを投入した。クリスティアーノ・ロナウドをCFに上げる。

 34分、CFロナウドの無回転FKは枠を外す。37分には右IHモドリッチが右FWルーカス・バスケスとのワンツーで切れ込み、クロスにCFクリスティアーノ・ロナウドがシュート。そして39分、左SBマルセロが左FWアセンシオとのパス交換で上がっていくと、最後はアセンシオとのワンツーで走り込みシュート。バレンシアを突き放す貴重な3点目を挙げる。43分、右IHモドリッチに代えてコバチッチを投入すると、さらに44分、再び左SBマルセロのドリブルから戻しのパスを左IHクロースが縦に。右IHコバチッチの落としからクロースがミドルシュート。これが決まりダメ押しの4点目。4-1。レアル・マドリードが快勝した。

 終盤、レアルがゴールを重ねたが、バレンシアもよく攻めていた。DF陣の多くがケガでコクランをCB起用せざるをえなかった状況が最後は失点につながったのかもしれない。一方、レアルはクローセがよく効いていた。しかしモドリッチは消えている時間が長く、3トップとの絡みもほとんどなかった。これだけのメンバーながら、終盤までPKの2点だけというのはやはり寂しい。攻撃がうまくいかないことがこの順位になっているのかもしれない。それにしても、ほとんど初めてラ・リーガのゲームを見たが、なかなか面白かった。これからも面白い対戦は積極的に観るようにしようと思った。