とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

J1リーグ第2節 セレッソ大阪対北海道コンサドーレ札幌

 第2節はJ1リーグをもう1試合。金曜日に行われたセレッソコンサドーレのゲームを観戦した。結果を見て3-3。ん? コンサドーレペトロビッチ監督になって一体どんなサッカーをやっているんだ? 興味が湧いて、DZNEで観戦することにした。セレッソはケガの清武に代わり、左SHに高木が先発。他はいつものメンバー。対するコンサドーレはジェイのワントップにシャドーで三好とチャナティップが入る、ペトロビッチお得意の3-4-3。右WBにはレッズから移籍の駒井が先発した。

 開始1分、左WB菅のミスから右SH水沼がミドルシュート。GKクソンヨンがパンチングで弾き返す。3分にも柿谷がミドルシュート。さらに7分、左SB丸橋のCKにCB木本がヘディングシュート。序盤はホームのセレッソが積極的に攻めていく。しかしコンサドーレも小柄な両シャドーの三好とチャナティップがのびのびとプレー。7分にも右FW三好がミドルシュートを放つ。

 16分、CH山口の早いリスタートから左SH高木がドリブル、切り返してミドルシュートを放つ。18分には右SH水沼のクロスにFW杉本がヘディングシュート。23分、DFからのこぼれ球をFW柿谷がスルーして、FW杉本がシュート。そして27分、左SH高木のクロスにFW杉本が一旦逃げるように持ち出してのミドルシュート。これが決まり、セレッソが先制点を挙げた。

 しかしコンサドーレはこれで落ち込むことなく、両シャドー・両ワイドを中心に反撃する。34分、右WB駒井のドリブルから右FW三好がドリブルでつなぎ、アーリークロスにCFジェイがヘディングシュート。39分、左FWチャナティップ、右WB駒井とドリブルで攻め立てると、40分、右FW三好がドリブルから切り返してミドルシュートを放つ。しかし43分、中盤に下がったCFジェイにCBヨニッチと右SH水沼でプレスをかけてボールを奪うと、FW柿谷がドリブルからヒールで落として左SH高木がシュート。きれいに決まってセレッソが追加点を挙げた。前半は2-0、セレッソのリードで折り返した。

 何とか反撃したいコンサドーレは、後半頭にCH宮澤を兵藤に交代する。3分、右FW三好のフィードに走り込んだ左WB菅がカットインして落とすと、CH兵藤のクロスに右WB駒井が走り込む。わずかに届かなかったが、コンサドーレがワイドを広く使った攻撃で攻めていく。5分には右WB駒井の落としからCH兵藤がミドルシュート。8分、左CB福森のFKにCFジェイがヘディングでネットを揺らすが、これはオフサイド。しかし後半は積極的にコンサドーレが攻めていく。

 そして17分、左CB福森のフィードをCFジェイがポストで落とすと、右WB駒井とDFが絡んで、こぼれたボールを右FW三好がクロス。これに左FWチャナティップが走り込んでヘディングシュート。コンサドーレがついに1点を返した。20分にはCH兵藤のクロスに左WB菅がヘディングシュートを放つと、23分、左CB福森のFKのクリアを右FW三好が拾い、戻して右WB駒井のクロスにCH深井がヘディングシュート。ついにコンサドーレが同点に追いついた。

 ゴールの直前、左SH高木を右CB山村に代えたセレッソは、布陣をコンサドーレと同じ3-4-3に代える。柿谷と水沼のシャドー。その後も押し込んでいくコンサドーレ。しかし27分、セレッソがカウンターからCHソウザが持ち上がると、縦パスにCF杉本が抜け出して、CBを引き付け、左サイドを上がった左FW柿谷にパス。GKをよく見てシュートを決めて、またもセレッソが抜け出す。3-2。

 しかしコンサドーレはあきらめない。29分、CH深井から左に流し、左FWチャナティップが左に展開。左WB菅がミドルシュートを放つが、これはサイドネット。33分、左CB福森のFKはGKキムジンヒョンがナイスセーブ。そして34分、福森のCKに右CB進藤がヘディングシュート。これが決まり、またもコンサドーレが同点に追い付いた。37分、セレッソは左FW柿谷をヤンドンヒョンに交代。コンサドーレもCH深井に代えてCB石川を投入。福森を1枚上げてCHにする。

 なおも攻め続けるコンサドーレ。38分、ストレートに蹴ったCH福森のCKをCFジェイが落とし、左FWチャナティップがシュート。しかし枠を捉えられない。39分にはコンサドーレは右WB駒井に代えて早坂、セレッソもCB木本に代えて左SH片山を投入する。4-4-2の布陣に戻す。43分、セレッソは左SB丸橋のCKからFWヤンドンヒョンがヘディングで落とし、FW杉本がシュート。さらにCHソウザから右に流して、右SB松田が上がり、クロスにFW杉本がシュートを放つが、いずれもGKクソンヨンにセーブされる。そしてタイムアップ。3-3。両者汗握る熱戦はドローで終わった。

 しかしコンサドーレがよかった。両シャドーの二人が溌剌と動いて、コンサドーレの攻撃を牽引している。これでリーグ戦、2試合連続の引き分けスタートとなったセレッソ。だが、内容的にはコンサドーレを褒めるしかない。今季の台風の目になるかもしれない溌剌さ。層の薄さはどこかで息切れしそうな気がしないでもないが、それにしても今季のコンサドーレは要注意だ。楽しみなチームになってきた。