とんま天狗は雲の上

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プレミアリーグ第32節 チェルシー対トッテナム

 久しぶりのプレミアリーグ。気が付けばもう第32節。マンCの首位はほぼ決まりだけど、CL出場圏内を巡る争いは依然厳しい。もっとも第29節・30節でマンU、マンCに連敗した5位チェルシーは前節クリスタルパレスに勝利したものの、4位トッテナムとの勝ち点差は5。絶対負けられない、いやどうしても勝利がほしい状況に追い込まれている。対するトッテナムは4連勝中。引き分けを挟んで9連勝と絶好調。代表戦の疲れを考慮したか、ケインをベンチに置いてソンフンミンがワントップで先発し、左SHにラメラが先発した他は、ほぼいつものメンバー。CHにはダイアーとデンベレが入った。対するチェルシーはモラタのCFにアザールとウィリアンの3トップ。CHにはカンテとファブレガス。GKにはクルトワに代わってカバジェーロが先発した。

 序盤からプレミアらしい速く長いパスがピッチを行きかう。9分、CKの流れから、右SHエリクセンのヘディングによるクロスを左SBデイビスがヘディングでつなぎ、最後はCBフェルトンゲンがシュート。10分にも右SHエリクセンのクロスにOHアリがDFに挟まれながらヘディングシュートを放つ。一方のチェルシーはカウンター。18分、右FWウィリアンからCFモラタ、左FWアザールとつなぎ、横パスをウィリアンがシュート。GKロリスがナイスセーブで弾き出した。

 25分には左SHラメラのCKから右SBトリッピアがヘディングシュートと、ゲームはトッテナムのペースで進んだが、前半30分、チェルシーの左CBリュディガーがドリブルで持ち上がり、右サイドへ大きく展開。右WBモーゼスが走り込んでクロスを入れると、CFモラタがドンピシャ・ヘディングシュート。チェルシーが先制点を挙げた。飛び出したGKロリスの手が届かず、CBサンチェスの守備も甘かった。

 40分、右SHエリクセンが中盤からミドルシュート。GKカバジェーロがナイスセーブ。チェルシーも42分、CHセスク・ファブレガスがドリブルから左に展開すると、左WBマルコス・アロンソがクロス。DFのはね返しを拾って今度は地を這うシュート。しかしGKロリスがファインセーブ。44分にもチェルシーが攻め込んで、CHカンテがミドルシュートを放つが、DFがブロックした。

 そしてアディショナルタイム46分、またも右SHエリクセンが中盤遠目の位置からミドルシュート。これが驚異的に落ちてネットに吸い込まれる。前半終了間際、トッテナムが追い付いた。チェルシーも47分、右SHアザールのクロスに左WBアロンソミドルシュートを放つが、枠の外。前半は1-1で折り返した。

 後半に入ってもお互い厳しいプレスが続く。トッテナムが速いパスを回して攻めると、チェルシーはカウンターで応酬。後半2分、右WBモーゼスのドリブル。右Cアスピリクエタのクロスと、前半はチェルシーが積極的に攻めていく。しかし15分、CFソンフンミンがミドルシュート。これはGKカバジェーロがファインセーブ。しかし直後の17分、中盤でCHダイアーがフリーになると、絶妙なフィードにOHアリが走り込み、シュート。トッテナムが勝ち越し点を挙げた。チェルシーも19分、左FWアザールのクロスに右FWウィリアンがミドルシュート。しかし21分、CHダイアーの縦パスを右SHエリクセンがワンタッチで右サイドへフリック。CFソンフンミンが抜け出し、クラスはいったんGKカバジェーロにストップされるが、続いてシュート。これもGKカバジェーロがストップ。するとこぼれたボールにOHアリが走り込みシュート。トッテナムチェルシーを突き放す3点目を挙げた。

 チェルシーも24分、左WBアロンソの落としからCHセスク・ファブレガスミドルシュート。26分、右FWウィリアンのクロスのこぼれを左WBアロンソがシュートと必死に攻め込む。だが、モラタの動きに冴えがない。トッテナムは29分、CFソンフンミンに代えてケイン投入。36分にはCHダイアーに代えてワンニャマを投入する。チェルシーも36分、右WBモーゼスに代えてFWジルーを投入。さらに38分には左WBアロンソに代えてエメルソンを投入。布陣も4-4-2に変更して、長身FWを二人並べる。しかし集中して守るトッテナムの守備を最後まで崩せず。3-1。4位のトッテナムが勝利して、勝ち点差は8に拡大。チェルシーの4位以内は絶望的になった。コンテ監督のやつれた感じも気になる。プレミアリーグの興味は残留争いに絞られたようだ。サウサンプトン、大丈夫かな。