とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

J1リーグ第7節 名古屋グランパス対ベガルタ仙台

 3連敗で15位まで落ちてしまったグランパス。さすがに4連敗は避けたいところ。だが土曜日から中3日。疲労を考慮したのか、ワントップで先発は深堀。ジョーをベンチに温存する。また畑尾が初先発して、菅原を中央に置く3バック。シャドーは左FW青木、右SH和泉が先発した。対するベガルタも3-4-3の布陣。ジャーメイン良を中央に右FW西村、左FW石原が入る。ベガルタは前節レッズに負けて初黒星を喫したが、3勝2分、3位につける。

 序盤は互角の立ち上がり。3分、DFからのフィードに右WB蜂須賀が上がり、落としを右FW西村がミドルシュート。7分にも右WB蜂須賀のクロスを右FW西村がフリック。左WB永戸がシュートを放つ。グランパスも短いパスをつないでベガルタの隙を窺うが、プレスが早く、前までボールが運べない。19分、左FW青木の長いスルーパスにCF深堀が走り込むが、CB大岩の方が速くバックパス。GKシュミット・ダニエルがクリアする。互角の展開かなと思ったら、23分、右FW西村のサイドチェンジのパスに左WB永戸が追い付いてクロスを入れると、CFジャーメイン良が落として右FW西村がボレーシュート。いったんは右WB宮原がブロックしたが、こぼれたところを左FW石原が押し込む。ベガルタが先制点を挙げた。

 グランパスも25分、左FW青木がドリブルで仕掛けた、左FW石原がタックル。倒したかと思ったがファールは取らず。右CB菅井に対してタックルをした左CB櫛引がファール。イエローカードを出される。ベガルタは30分、GKシュミット・ダニエルのフィードに走り込んだ右WB蜂須賀の落としから、右FW西村がミドルシュート。37分にも右WB蜂須賀の縦パスに走り込んだ右FW西村のクロスに、左FW石原がボレーシュート。ポストを叩く。そして直後の37分、左CB椎橋のクロスを右WB蜂須賀がヘディングで落とし、右FW西村がボレーシュート。これが決まり、ベガルタが追加点を挙げた。グランパスは左右に振られると滅法弱い。ポジションはブロックを作るが、ベガルタ選手の動きは追わずに間でフリーにしてしまう。

 しかしさすがに2点差となって、39分、CF深堀に代えてジョーを投入した。するとやはりよく収まる。しかし左FW青木と左WB秋山に精彩がない。疲れが溜まっている感じ。43分、左WB秋山の縦パスを受けた左FW青木がドリブルで仕掛けるが、GKシュミット・ダニエルにセーブされる。前半は2-0で折り返した。

 グランパスは後半頭に右CB畑尾を下げてCHワシントンを投入。いつもの4-1-4-1に変更する。すると5分、左SH青木が中に切れ込んでミドルシュート。そして8分、左SB秋山から右に展開して、CH小林のクロスにCFジョーがヘディングシュート。グランパスが1点を返した。やはりジョーがいると収まるし、攻撃がつながっていく。

 するとベガルタも12分、CFジャーメイン良に代えて左FW中野を投入。石原をワントップに上げる。14分、左SH青木のクロスにCHワシントンがヘディングシュート。15分、CH長谷川から右に展開して、右SB宮原のクロスに右SH和泉がボレーシュートベガルタも17分、CH野津田がミドルシュートを放つと、21分には右WB蜂須賀のクロスにCH冨田がヘディングシュート。そして23分、GKシュミット・ダニエルのフィードに左FW中野が抜けかけると、左FW青木がストップ。だがこぼれ球を右FW西村に拾われ、そのままドリブル。右SB宮原が対応するが、切り返してかわされミドルシュート。これがゴールに転がり込み、ベガルタが追加点。3点目を挙げた。

 追い付きたいグランパスは27分、CH小林に代えて右FW佐藤寿人を投入。ベガルタも36分、CF石原に代えて左CBキムジョンヤ。椎橋をCHに上げ、野津田が左FW、西村がワントップに上がる。42分、右SB宮原のクロスをクリアしようとしたGKシュミット・ダニエルと右WB蜂須賀が交錯。こぼれ球を左SH青木がシュート。しかしポストに嫌われる。はね返りをCFジョーがシュート。CB大岩の肘に当たり、ファール。レッドカードが出され、大岩が退場。44分、PKをジョーが決めて、グランパスが1点を返す。

 ベガルタは45分、CF西村に代えてCB平岡を投入。守備を固める。アディショナルタイム5分間、長いボールをゴール前に入れて反撃するグランパス。47分、左SH青木のクロスにクリアを佐藤寿人がシュート。しかし枠を捉えられない。48分、右SB宮原のクロスのこぼれを左SH青木がバイシクルシュート。しかしこれも枠を捉えられない。その後はCH長谷川がファールを犯して時間を与えると、タイムアップ。ベガルタが3-2で逃げ切った。ベガルタは2位浮上。

 一方のグランパスはついに降格圏内の16位に沈んだ。3戦連続3失点の4連敗。いよいよグランパスは泥沼に陥った。それにしてもなぜ前半ジョーを温存して3バックで臨んだのか。ジョーが出場してからはビハインドだったこともあるだろうが、長いボールでジョーを生かす攻めを見せて、2点を挙げた。だが3失点。それでもCB菅原は高校生とは思えない守備を披露。パスやドリブルで上がっていく場面もあり、菅原の守備を生で見られたという点が最大の収穫。そして短いパスにこだわらずジョーの高さと巧さを生かすというのも今のグランパスには必要。それがわかったことがもう一つの収穫か。次節は同じく不調にあえぐアントラーズ。アウェイながら5連敗だけは喫したくない。早くもJ2降格の危機が見え始めた。何とかしろよ、グランパス