とんま天狗は雲の上

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J1リーグ第11節 清水エスパルス対柏レイソル

 前節、グランパスに勝利して連敗を3で止めた11位エスパルスレイソルも前節レッズ戦で連敗を止めて、連勝を狙っている。だが、前節のグランパス戦を観る限り、エスパルスが強いとは思えなかった。前半は互角に守り、終了間際にカウンターで先制。後半もカウンターで2ゴールと、基本は守ってカウンターのチーム。攻撃力に勝るレイソルにどう戦ったのか。興味を持ってDAZNで観戦した。

 エスパルスの先発は、前節から3人代えて、FWにチョンテセ、左SHに白崎。二見を左SBに上げて、フレイレがCBに入った。対するレイソルは江坂のワントップに中川がトップ下。右SH伊東、左SHクリスティアーノの4-2-3-1の布陣。大谷とキムボギョンのダブルボランチにCBは中山とパクジョンス。左SBには亀川が先発した。

 前半5分、左SH白崎の落としからFW北川がミドルシュート。GK中村がナイスセーブで弾き出す。しかしその後はレイソルのペース。17分、CB中山の縦パスから左SAHクリスティアーノがスルーパス。CF江坂が落とすが、OH中山がシュートを打てない。23分、DFのクリアをCHキムボギュンがミドルシュートを放つ。だが、GK六反がファインセーブ。29分、左SHクリスティアーノのFKのクリアを右SH伊東がミドルシュート。DFがブロック。続くCKからDFのクリアを再び右SH伊東。だがミドルシュートはGK六反がファインセーブ。弾き返した。

 攻めてもゴールが遠いレイソル。すると38分、エスパルスの右SH金子のCKにFWチョンテセがヘディングシュート。エスパルスがワンチャンスをモノにして先制点を挙げた。しかし直後の40分、レイソルの左SB亀川がパスカットからドリブルで進み、ミドルシュート。DFのブロックをもう一度亀川が拾い、落としを左SHクリスティアーノが強烈な無回転ミドルシュート。GKの手前で沈んではねた。GK六反、対応できず。すぐにレイソルが同点に追い付いた。しかしさらにその1分後、左サイドからのスローインをFWチョンテセがフリックすると、FW北川が走り込んで、切り返して左SB亀川を滑らせてミドルシュートエスパルスが再びリードを奪った。

 44分にもカウンターでFW北川が走ると、落としを右SH金子が右に展開。FW北川のクロスをCH河井がミドルシュート。しかし枠を捉えられない。逆にアディショナルタイム47分、左SHクリスティアーノが強烈なミドルシュートを放つが、GK六反がファインセーブ。前半は2-1、エスパルスのリードで前半を折り返した。

 後半は4分、左SHクリスティアーノのクロスのこぼれをOH中山がミドルシュートレイソルの攻撃で後半は入ったが、すぐにエスパルスが主導権を握る。7分、エスパルスが攻め込んで、最後は右SH金子がミドルシュート。9分、FW北川のクロスを右SH金子が折り返して、FWチョンテセがボレーシュート。GK中村航輔がファインセーブではね返す。その後もエスパルスがサイドからのクロスを入れて、攻めていく。

 16分、CH河井がミドルシュート。17分、左SH白崎のFKに左SB双見のヘディングシュートはポストに嫌われる。レイソルは11分、CH大谷に代えて久しぶりに手塚を投入。さらに18分にはOH中川に代えて右SHハモン・ロペス。クリスティアーノをCFに上げて、江坂をOHに下げる。24分、右SB小池のクロスにOH江坂がシュート。その後もレイソルが攻めるが、決定力に欠ける。25分、FW北川に代えてミッチェル・デュークを投入する。

 30分、エスパルスが右SH金子のスルーパスをFWミッチェル・デュークが走り込み、クロスに左SH白崎がシュート。レイソルも31分、左SHクリスティアーノミドルシュートを放つ。GK六反、ナイスセーブ。33分にはエスパルスは右SH金子に代えて石毛。レイソルもCF江坂に代えてCH小泉を投入。キムボギョンをトップ下に上げる。

 36分、OHキムボギョンがミドルシュート。37分、右SHハモン・ロペスがミドルシュート。さらに42分、CH手塚のミドルシュート。さらにハモン・ロペス。38分にはもう一度CH手塚がミドルシュートを放つが、エスパルスが中央を固める守備でゴールを割らせない。時間もうまく使い、そのままタイムアップ。2-1。エスパルスが前半のゴールを守り切って、連勝を飾った。

 レイソルは前半のチャンスを決めきれなかったのが最後まで響いた。エスパルスも後半はよく攻めていった。そして堅い守備。これでエスパルスは順位を7位に上げた。とは言っても6位から15位までは勝ち点差4の間にひしめいている。最後は竹内をアンカーに置く4-1-4-1で逃げ切ったエスパルス。こうした堅実な戦いが順位を引き上げていくだろう。レイソルはもう少し決定力が欲しい。伊東、クリスティアーノ、江坂と攻撃陣の能力が高いだけに、いったんハマればあっという間に上位に進出していくはず。前半のわずか3分間で全ゴールが決まったゲームだったが、それ以外の時間帯、特に後半は観ていて楽しいゲームを展開した。期待以上には面白かった。