とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

J1リーグ第12節 名古屋グランパス対セレッソ大阪

 最下位8連敗。この泥沼からいつ脱出できるのか。連戦が続く中、なかなかチームを立て直すことができないグランパス。今節の相手は5位セレッソ。またも連敗更新かと戦う前から諦めていた。しかしセレッソのメンバー表に杉本がいない。水沼や柿谷もベンチスタートだ。ワントップはヤンドンヒョン。右SHには福満、左SH高木。そしてトップ下には清武が入る。対するグランパスの先発はCBにケガから癒えた新井が初先発。菅原は前節に続いて右SBで先発し、宮原がCH。小林は今節もベンチスタートだ。

 序盤からグランパスがパスを回して攻めていく。逆にセレッソはDFラインを下げて、前半は意図的に守る。それでもチャンスを先に掴むのはセレッソ。13分、OH清武のサイドチェンジを左SB丸橋が折り返し、左SH高木がミドルシュートを放つ。グランパスも16分、FWシャビエルが左SH和泉に当てて走り込み、ミドルシュートを放つ。しかしグランパスはミスが多い。18分、またもOH清武のサイドチェンジから右SH福満が落とし、CFヤンドンヒョンがシュート。だがうまく当たらない。

 しかし23分、清武が左足ふくらはぎの不調を訴え、FW山村に交代した。山村はFWヤンドンヒョンと並んで2トップを組む。34分、右SB松田のクロスにFWヤンドンヒョンがヘディングシュート。GKランゲラックがセーブ。35分、右SH福満の縦パスがDFに当たりコースが変わってFW山村のもとへこぼれたが、シュートは枠を外した。助かった。グランパスも43分、中盤深い位置からのFKをシャビエルが蹴ると、ゴール前でCBヨニッチの頭に当たり。あわやオウンゴール。GKキムジンヒョンがナイスセーブした。前半終了間際にはグランパスも攻め込む。44分、CH長谷川が左サイドを駆け上がり、クロスをFWジョーが落として左SH和泉がシュート。だがDFにブロックされた。

 前半を終わって0-0。スコアレスのまま折り返した。すると後半2分、CH山口の縦パスからFW山村がシュート。GKランゲラックがセーブ。5分、左SH高木のFKも枠を外す。9分、FWシャビエルのFKにCBホーシャがヘディングシュート。しかし枠を捉えられない。11分、DFからのフィードを右SH青木が落とし、CH長谷川がシュート。はね返りを長谷川が拾って、スルーパスに右SH青木が走り込む。だが左SB丸橋がクリア。青木が倒され、すわPKかと思ったが、主審はファールを取らない。

 グランパスは18分、CB新井に代えてCH小林を投入。菅原をCBに戻し、宮原を右SBに移した。20分、左SB丸橋のFKはGKランゲラックがファインセーブ。次第に風雨がひどくなってくる。25分、グランパスは左SH和泉に代えて秋山を投入。セレッソも右SH福満に代えて水沼を投入。さらに33分には左SH高木に代えて柿谷を投入する。35分、CH山口の縦パスがこぼれたところをCFヤンドンヒョンが拾ってミドルシュート。GKランゲラックがキャッチ。38分には右SH水沼のクロスをDFがクリア。左SH柿谷がミドルシュートを放つが、これも枠を捉えきれない。

 そして40分、ファールを犯して拾ったボールをCH長谷川がなかなか渡さないと、主審がレッドカードを提示。このゲーム、2枚目のイエローカードだ。グランパスは仕方なく43分、右SH青木に代えてCH内田を投入。シャビエルは右SHにポジションを変える。アディショナルタイム46分、左SH柿谷の縦パスを左SB丸橋が左に展開。CFヤンドンヒョンがシュートを放つが、GKランゲラックが詰めてゴールを許さない。結局スコアレスのまま終了。グランパスにとっては連敗を止める引分けとなった。

 とは言っても、グランパスにゴールはなし。両SBも本来CBの選手を起用しては、グランパス本来の攻撃サッカーはできないだろう。それでも9試合ぶりに無失点で抑えられたことは大きい。まずは守備から。得点はセットプレー頼み。それでも何とかこの態勢でW杯中断まで持ち堪え、リーグ後半の反撃を期待したい。次のマリノス戦でどんなゲームを見せられるかがその後に影響する。次も何とかドロー以上であってほしい。