多摩川クラシコ。3連勝から前節はレッズに敗戦して4位に後退したフロンターレが、同じく3連勝から前節はヴィッセルと引き分けるも、依然2位に付ける好調FC東京を迎える一戦。お互い中2日のゲームは、FC東京が大森をベンチに置いて右SH田邉が先発した他は、ほぼベストメンバー。左SBには太田宏介を起用した。一方のフロンターレはGKチョソンヨンが前節レッドカードで出場停止、代わってGK新井。そして、中村憲剛、小林悠、家長をベンチに置いて、知念と大久保の2トップ。左SH齋藤学、右SHは田坂。さらにボランチは大島と守田。右SBには武岡が先発。エウシーニョ、エドゥアルド・ネット、阿部はベンチにも入らない。疲労を考え、メンバーを大胆に代えてきた。
それでも序盤はフロンターレが攻める。5分、左SH齋藤のクロスに右SH田坂がシュート。しかしFC東京のプレスも早い。厳しい寄せから縦に速い攻撃。序盤は激しい攻防が続く。そして14分、中盤右サイドで得たFKを左SB太田が蹴ると、ラインぎりぎりからFC東京の選手がゴール前に詰めて、最後はCH橋本がシュート。FC東京が先制点を挙げた。オフサイドを主張するフロンターレの選手たち。だが松尾主審は認めない。
25分には左SB太田の縦パスにFW永井が走り込み、戻しを左SB太田がクロス。CH高萩がミドルシュートを放つ。フロンターレも28分、右SH田坂のCKにFW知念がヘディングシュート。37分、CH守田のミドルシュートはDFがブロック。39分、左SH齋藤学のクロスにFW知念がシュート。しかし弱くGK林が抑える。フロンターレは攻めるが、FC東京の厳しい守備の前に、決定的なシュートチャンスはつかめない。逆に45分、左SB太田のCKをCH高萩がフリックして、CB森重がシュート。しかしGK新井がナイスセーブ。前半はFC東京1点リードで折り返した。
フロンターレは後半頭にFW知念に代えてOH中村憲剛を投入。大久保をCFに上げて、4-2-3-1の布陣。だが後半序盤はFC東京が積極的に攻めていく。フロンターレも6分、OH中村憲剛のクロスにCF大久保がヘディングシュート。9分、中村憲剛のミドルシュートはGK林がファインセーブで弾き出す。するとゲームはフロンターレが支配。パスを回して攻め立てる。11分、OH中村から右に流して、右SH田坂がミドルシュート。GK林がセーブ。12分には右SH田坂に代えて小林悠を投入。さらに攻めていく。
だがFC東京もしっかりと守りながら、早い寄せでボールを奪うと、FW永井、FWディエゴ・オリベイラを走らせてカウンターを狙う。18分にはCH高萩の縦パスにFW永井が走り込み、クロスをFWディエゴ・オリベイラがDFに囲まれながらキープして、落としを右SH田邉がミドルシュート。GK新井がナイスセーブ。そして24分、中盤深い位置からのFKを左SB太田が蹴ると、CB森重が抜け出してシュート。FC東京が追加点を挙げた。
すると27分、前線でよく走り回ったFW永井に代えて富樫を投入。フロンターレも30分、左SH齋藤に代えて長谷川を投入し、攻める。守るFC東京。38分にはFWディエゴ・オリベイラを下げて前田を投入。フロンターレの攻勢を必死に防ぐFC東京。アディショナルタイムには左SH東に代えて大森。最後はフロンターレが疲れて、FC東京の走力が上回った。そしてタイムアップ。2-0。FC東京が会心のゲームで勝利をつかみ、2位を確保した。
それにしてもあっという間の90分。見て楽しいゲームだった。さすが多摩川クラシコと呼ぶにふさわしい好ゲーム。FC東京の強さは本物だ。最後まで運動量が衰えることなく、みんな見事に戦い続けた。さすがのフロンターレも根負けしたという感じ。面白いゲームを見せてもらった。
