とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

岡田さんの回想が興味深い

 W杯まであと少し。日本代表は想像どおり、ガーナとスイスに2連敗して、今日のパラグアイ戦はどんな戦いをするのだろうか。田嶋会長に頼まれて受けてしまったとはいえ、西野監督もかわいそうだ。一昨日放送をしていたジャンク・スポーツでは、日本代表の勝敗予想で、高原だけが3連敗の予想をして、みんなにいじられていた。さすがアルゼンチンの英雄。忖度のない予想を見るだけでも清々しい。

 その他にもW杯を間近に控え、関連番組が多く放送されている。ついつい見てしまうのだが、噴飯物の番組がほとんどだ。その中で、6月8日(土)の夜に放送された「岡田武史とレジェンドたちが斬るFIFAワールドカップ」は面白かった。岡田さんの他には、ラモス、木村和司水沼貴史、山本浩、松井大輔が出演していたが、ラモスと木村和司は論外。彼らのような人がいるから、ハリルホジッチ解任という暴挙も受け入れられてしまうのだと思った。また、水沼貴史と山本浩からはさほど面白い話は聞かれなかった。もとより情報を多く持っているわけではない。岡田武史がMCと言っていたが、実質は岡田武史からフランス大会、南アフリカ大会の時の話を引き出すという内容の番組。そこで語られた話が面白かった。

 フランス大会では、加茂監督が解任された後のウズベキスタン戦で暫定監督を引き受けた後、チームの状況を見て、加茂さんに挨拶をしたうえで、自ら続投を申し入れた(もっともこの話はWikiを見たら、既に載っていた)。また、三浦知良と北澤をメンバーから外すに際しては、他の選手への影響に配慮したとのことだったが、一昨日のジャンク・スポーツでは岡野が、「三浦カズと北澤を前日に呼び出して話を伝える一方、他の選手にはメンバー選考については知らせず、しかし朝食の場に二人が顔を出さなかったことで何となく察した」という内容の話をしていた。ちなみにジャージでピッチ横に立ったのは「スーツを持っていなかった」というのは本当なのか。「雨の中でスーツを着ると、翌日以降に着替えるスーツがないため、協会にスーツは2着支給してくれるよう依頼した」という。日本代表とはいえ、まだそういう時代だったのか。

 また、南アフリカ大会での守備的な戦術への変更について、半年前から検討していたと言う。W杯で戦うために、(1)体幹強化、(2)走行距離の1kmアップ、(3)中距離パスの精度、の3つの向上を求めたが、3つ目の「中距離パスの精度」がどうしても上がってこなかった。それで親善試合で結果が出ない中、最後の親善試合コートジボワール戦で中盤を5人横に並べる4-5-1の布陣を試したところこれが嵌まり、その後急遽、ジンバブエ戦を組んで可能性を確かめ、本番のカメルーン戦に臨んだ。これも改めてネットを検索してみると、日刊スポーツで掲載された「岡田武史論」に掲載されていたが、先日の番組を見て初めて知った。興味深い。

 スイス戦を受けて、様々な評論家が選手の交代や戦術論を述べている。本田や川島の交代を言う意見も多い。西野監督はスイス戦とパラグアイ戦の2試合ですべての選手を試すと言っていたけど、できるのかな。3バックか4バックかもいいけど、中盤は二人で大丈夫か。3人とすれば、本田や香川、岡崎、武藤らの使い方が難しい。ポリバレントを理由に井手口ではなく遠藤を選考したが、植田をバックアップメンバーにして井手口を選考するという手もあったのではないか。でも、どうやっても勝利は厳しいのも事実。日本代表よりもまずは他国のプレーぶりを楽しみにしよう。少なくとも今日のパラグアイ戦はどんな結果になろうとも、米朝会談の陰に隠れてしまうこと必至だから安心だ(笑)。