とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

W杯グループA ロシア対サウジアラビア

 ついにW杯が開幕した。開幕ゲームは開催国ロシア対サウジアラビア。当然圧倒的なアウェイの環境の中、アジアの盟友、日本がわずかに勝ち点で上回ったものの、サウジのホームでは日本が敗戦した、そんなサウジアラビアの健闘にも期待した。ロシアは4-2-3-1。ジャゴエフをトップ下にワントップでスモロフが入る。対するサウジアラビアはオイフをアンカーに置く4-1-4-1。ワントップにはサハラウィが入る。

 序盤から積極的に攻めるロシア。だがサウジアラビアも負けてはいない。やはり序盤から積極的に攻め込み、開幕戦らしい活力あふれるゲームとなった。11分、CHゾブエフのパスからOHジャゴエフミドルシュート。そして12分、CKのはね返りを再び左SBジルコフに戻すと、左SHゴロビンのクロスにCHガジンスキーがきれいなヘディングシュート。ロシアが幸先よく先制ゴールを挙げた。

 これで初戦の堅さから解放されたロシアはその後も高い位置からプレスをかけて、パスを回すサウジアラビアを追い込んでいく。15分、OHジャゴエフがDFを背負ってターンし、走り込んでクロスにCFスモロフがシュート。これはサウジのGKマユフがナイスセーブする。序盤勢いよく攻め込んだサウジアラビアだったが、その後もパスを回して突破口を探すが、なかなかゴール前まで入っていけない。21分、左SBシャハラニのクロスにCFサハラウィが走り込むが、DFにブロックされる。31分、右IHファラジのFKに左SBシャハラニがヘディングシュートするも枠をはずれる。

 ロシアは24分、OHジャゴエフが守備で入った際に太もも裏のハムストリングを痛め退場。代わりに左SHチェリシェフが入った。ゴロビンがトップ下に移動する。その後もサウジアラビアのパスをカットしてショートカウンターで攻め込むロシア。35分にはCFスモロフのうまいターンからドリブルで攻め上がり、CHゾブニンが走り込むが、サウジのCBオサマ・ハウサウィがナイスタックルでブロックした。そして43分、CHジブニンの落としからOHゴロビンが左に流すと、左SHチェリシェフがDFをかわしてシュート。これが見事にネットに突き刺さり、追加点を挙げる。ロシアが前半を2-0として折り返した。

 後半に入ると、攻撃陣の左右を入れ替えるサウジ。ドサリを左SHに移し、シェハリを右SHに置く。7分、右SHサメドフがミドルシュート。後半に入ってもロシアのプレスが高く速い。サウジアラビアは11分、右SBブレイクのクロスにCFサハラウィと右IHジャサムが滑り込むが、届かず。13分、右IHジャサムのFKに左IHファラジがヘディングシュートするも、枠に入らず。ロシアの守備ブロックの前でパスを回すサウジアラビアの攻撃に、ふと日本の攻撃を思い出した。これではボール保持率ばかり高くて、まったく勝利にはつながらない。それをロシアが高いプレスでつぶしていく。

 19分、ロシアは右SHサメドフに代えてCHクジャエフを投入。ゾブニンを右SHに上げる。サウジアラビアも同じく19分、CHオタイフに代えて日本戦でゴールを挙げたFWムワラドを投入。4-4-2の布陣にして何とか反撃を試みる。しかしロシアの攻撃が止まらない。20分、CFスモロフのクロスに左SHチェリシェフがヘディングシュート。23分、右SHゾブニンがミドルシュート。GKマユフが前にこぼすが、何とかDFがクリア。25分にはCFスモロフに代えて長身ジュバを投入する。すると直後の26分、右SHゾブニンの落としからOHゴロビンがクロス。これを入ったばかりのCFジュバが豪快にヘディングシュート。ダメ押しの3点目を挙げた。

 サウジアラビアは27分、右SHシェハリに代えてバハビルを投入。28分、左SHドサリのミドルシュートも枠に入らない。逆にロシアは32分、OHゴロビンのFKから右SHゾブニンがヘディングシュート。そしてアディショナルタイム46分、CBイグナシェビッチからのFKのフィードをCFジュバが落として、左SHチェリシェフがアウトサイドによる狙い澄ましたループシュート。これが決まり4点目。さらに終了間際の49分にはOHゴロビンがFKを直積に決めて、5点目を挙げる。そしてタイムアップ。5-0。開催国ロシアが最高のスタートで開幕戦を飾った。

 グループAは昨夜のゲームでウルグアイがエジプトに勝利。このグループはウルグアイがダントツ。ロシアとエジプトが2位通過を目指す展開だが、ロシアはこの大勝で次のエジプト戦に向けて勢いがついた。また5-0の得失点差も大きい。次はグループリーグ突破をかけたロシア対エジプトのゲームが楽しみだ。