とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

W杯一次リーググループC フランス対オーストラリア

 私が密かに優勝候補と考えているフランス。グリーズマン、エムバペ、デンベレと前線に若い選手が目白押しだ。この3トップの下にポグバとトリッソがIHに控え、アンカーにはカンテがいる。CBもバルセロナレアル・マドリードでレギュラーを張るヴァランとユムティティ。強力だ。一方、オーストラリアにもアジア予選をともに戦った同胞としてがんばってほしい。FWにはロギッチと並んでレッズのナバウトが先発し、ムーイとジェディナックのダブルボランチ。右SHにはレッキー。CBミリガンはジェフでプレーしたこともある。

 開始2分、右SBパヴァールの縦パスにFWエムバペが走り込む。速い。オーストラリアDFが置き去りにされる。だがシュートはGKライアンがナイスセーブした。5分にも左IHポグバのFKがゴールを襲う。フランスが序盤、圧倒的に攻めていく。6分、FWグリーズマンミドルシュートはGKライアンがナイスセーブ。8分、FWエムバペの蹴ったFKをFWグリーズマンがヘッドでフリック。だがこれもGKライアンがキャッチした。

 序盤守勢に回ったオーストラリアだったが、17分、CHムーイのFKに右SHレッキーがヘディングでフリック。そのままゴールに向かう。GKロリスがファインセーブ。しかしこれでオーストラリアが落ち着きを取り戻した。その後は互角に攻めていく。33分、右IHトリッソの縦パスを左IHポグバがスルー。FWデンベレから左に流すと、左SBエルナンデスがクロスか、ミドルシュートか。だがDFがクリアする。オーストラリアも45分、CHムーイの縦パスをFWロギッチが左に展開。左SBベヒッチのクロスのこぼれをベヒッチがミドルシュート。だが枠を外した。前半はスコアレス。フランスが優勢だが、オーストラリアもしっかりと守った。

 後半も同じような展開が続く。8分、右SHレッキーが右サイドでキープすると、駆け上がった右SBリスドンにパス。クロスにFWナバウトが走り込むが、CBヴァランがクリアする。フランスの守備も落ち着いている。そして13分、左IHポグバが長いスルーパス。FWグリーズマンが走り込むと、PAギリギリの位置で倒れる。しかし主審はゲームを止めず。ボールがアウトになったタイミングでVARを確認。右SBリスドンのタックルは最初グリーズマンの足に届かなかったものの、その後の残った足がグリーズマンの撥ね上げた踵を打った。PK。これをグリーズマンが決めて、フランスが先制点を挙げた。

 すると14分にもFWグリーズマンのスルーパスにFWエムバペが走り込むが、前をふさがれ、戻したパスにグリーズマンミドルシュート。だがこれはDFがブロックした。これでフランス・ペースになるかと思った17分、中盤右サイドからのFKをCHムーイが蹴ると、なぜか主審が笛を吹き、ペナルティ・スポットを示す。何とCBユムティティがハンド。競ったわけでもなく、どうして? これで得たPKをジェディナックが決めて、オーストラリアが同点に追い付いた。

 その後も大きくサッカーは変わらない。オーストラリアは19分、FWナバウトに代わってユーリッチ。27分にはFWロギッチに代えてアーバインを投入する。フランスも25分、FWグリーズマンデンベレに代えてジルーとフェキル。33分には右IHトリッソに代えてマテュイディを投入した。そして35分、左IHポグバがFWエムバペと縦のパス交換からさらに縦へ。FWジルーが落としたボールをポグバがループシュート。これがバーに当たって下に落ちる。ゴールラインテクノロジーの結果、わずかにラインを割っていた。ゴール。フランスが勝ち越し点を挙げた。その後はフランスが攻めつつも、時間を考え無理はしない。そのままタイムアップ。2-1。フランスが勝利した。

 予想以上にオーストラリアが健闘。VARやGLT、最新の機器でフランスが勝利した。同じグループのデンマーク対ペルーは1-0でデンマークが勝利したが、その差は小さい。フランスもうかうかしていられない。またオーストラリアも初戦敗戦とは言え、まだまだ可能性はある。グループCはまだどうなるかわからない。そんな予感がするようなゲーム内容だった。