とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

W杯一次リーググループF ドイツ対メキシコ

 まさかこんな結果になるとは。メキシコがドイツを相手に実に33年ぶり、1985年親善試合以来の勝利を挙げた。ブラジル戦を観ようと思っていたが、こちらのゲームを先に観ることにした。ドイツの先発はヴェルナーのワントップに右SHミュラー、OHエジル、左SHドラクスラー。クロースとケディラのDHに右SBキミッヒ、左SBプラッテンハルト。CBはボアテングとフメルス。GKには久しぶりノイアーがゴールを守る。対するメキシコも同じ4-2-3-1。エルナンデスのワントップに右SHラジュン、左SHロサノ、トップ下にベラが入り、CHはグアルダードとエレーラ。右SBサルセド、左SBガジャルド、CBにはモレノアジャラ、GKオチョアというメンバーだ。

 開始1分、CFエルナンデスポストプレーにOHベラがスルーパス。左SHロサノが走り込むが、CBボアテングがクリアする。ドイツも3分、右SBキミッヒのスルーパスにCFヴェルナーが走り込んでシュート。その後もドイツが押し込んでいく。7分には押し込んで、こぼれ球をCBフメルスがシュート。一方、メキシコは守備からカウンターを繰り出す。10分、CHエレーラがミドルシュート。14分には右SHラジュンのFKにCBモレノがヘディングシュート。GKノイアーがナイスセーブを見せた。さらに16分、CHクロースのCKのクリアを左SHドラクスラーがボレーシュート。お互いめまぐるしく攻め合う。

 20分、右SBキミッヒの縦パスにCFヴェルナーが走り込み、トラップから反転してシュート。22分、OHエジルから左に展開。左SHドラクスラーが落として、CHクロースがミドルシュート。しかしドイツの攻撃を堅い守備で押し返すと、次第にメキシコのペースになってくる。26分にはカウンターから右SHラジュンが走り、左に展開。左SHロサノが落としてラジュンがミドルシュート。34分にはOHベラのスルーパスに右SHラジュンが走り込むが、わずかに届かない。そして35分、CHケディラからCHエレーラがボールを奪い取ると、CBモレノの縦パスをCFエルナンデスが落とし、CHグアルダードが縦パス。エルナンデスが左に流して、左SHロサノが切り返してシュート。GKノイアーの左を抜いて、ついにメキシコが先制点を挙げた。

 ドイツも39分、CHクロースのFKはバーを直撃。いや、その前にGKオチョアがファインセーブで触っていた。前半は1-0。メキシコがリードして折り返した。

 後半も激しい攻防が続く。3分、左SBプラッテンハルトのミドルシュートはGKオチョアがキャッチ。10分、CFヴェルナーのポストからOHエジルが左に流して、左SHドラクスラーがシュート。DFがブロックする。12分にはドイツが攻め込んだ展開からメキシコがカウンター。CFエルナンデスがドリブルで運び、横に流してOHベラ。だが合わない。落としたボールをCHグアルダードミドルシュートを放ったが、枠を外した。

 13分、メキシコはOHベラに代えて守備的なCHアルバレスを投入。エレーラをトップ下に上げる。ドイツも15分、CHケディラに代えてOHマルコ・ロイスを投入。エジルをCHに下げる。20分、CBボアテングのクロスに右SBキミッヒがオーバーヘッドキック。メキシコは21分、左SHロサノを長身FWヒメネスに交代する。22分、OHロイスから右に展開。右SHミュラーのクロスに左SHドラクスラーがシュート。だがこれもDFがブロック。続くCKからCHエジルのクロスのクリアにCFヴェルナーがシュート。だが枠を捉えられない。26分にはCBボアテングの縦パスからOHロイスがクロス。DFのはね返りからもう一度、ロイスがシュートを放つが、これも枠を捉えられない。

 29分、メキシコはCHグアルダードに代えて39歳レジェンド、マルケスを投入する。アルバレスを右CBに下げて、5バック。5-4-1の布陣で守備を固める。31分、右SBキミッヒのクロスにCHクロースがミドルシュート。しかしポストの右。32分、CHクロースの縦パスから右SHミュラーがクロス。左SHドラクスラーがシュートを放つが、CBアルバレスが身体を張る。逆に33分、ドイツのCKから右SHラジュンがドリブル。シュートを放つ。

 ドイツは34分、左SBプラッテンハルトに代えてFWマリオ・ゴメスを投入。前を厚くして1点を取りに行く。しかしメキシコはそれを逆手にとってカウンターが鋭い。37分、CHマルケスがボールを奪うと、CHエレーラがドリブル。右に流して、右SHラジュンがシュート。ドイツも39分、CHクロースがミドルシュート。41分にはCFヴェルナーに代えて左SHブラントを投入。42分、右SBキミッヒのクロスにCFマリオ・ゴメスがヘディングシュート。しかし枠を捉えられない。44分、左SHブラントのスルーパスにOHロイスが走り込んで、クロスにCFゴメスがヒールでシュート。GKオチョアがはね返すと、後ろに落としてブラントがミドルシュート。左ポストを叩いて外れた。最後はGKノイアーも上がって攻め立てるが、最後までメキシコの守備は堅い。結局そのままタイムアップ。1-0。前半のゴールを守り切り、メキシコが優勝候補ドイツを相手に歴史的な勝利を挙げた。

 すごい。さすがメキシコ。身体は大きくないが、まさにアステカの闘将。気持ちのこもった守備。そして必殺のカウンター。グループFは他にスウェーデンと韓国。ドイツもこの敗戦でグループリーグ突破へ厳しい状況に立たされた。次のスウェーデン戦では絶対勝利が必要だ。グループFも面白い状況になってきた。