とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

W杯 グループA ウルグアイ対ロシア

 サウジアラビア、エジプトと圧倒的な点差で撃破してきた開幕国ロシア。一方、ウルグアイはこれまで2戦とも1-0。ロシアの勢いか、ウルグアイの実力か。今大会、初めて観戦するウルグアイのサッカーを楽しみに観戦したが、やはりウルグアイは強かった。既に決勝トーナメント出場が決まっている両チームは微妙に主力を休ませ、選手を交代してきた。とは言っても、ウルグアイカバーニスアレスも先発出場。トップ下に若いベンタンクールを置いて、トレイラをアンカーに左SHベシーノ、右SHナンデス。左SBにはラクサールが先発し、カセレスを右SBで起用した。もちろんCBにはゴディン、そしてコアテスが先発。対するロシアはジュバがワントップで先発。開幕戦でブレイクしたチェリシェフは左SHで先発。トップ下にはアレクセイ・ミランチェクを起用した。また両SBも変更。右SBスモルコフ、左SBクドルヤチェフの先発だ。

 開始2分、左SHベシーノがミドルシュートを放つと、9分にはバックパスをFWスアレスが奪い、ドリブルからクロス。OHベンタンクールが受けたところをCHガジンスキーが倒してしまう。これで得たFKをスアレスが壁の横を抜くグラウンダーのシュートを直接決めた。さっそくウルグアイが先制点。ロシアも12分、GKアキンフェーエフのフィードをCFジュバがヘディングで落として、左SHチェリシェフがミドルシュート。しかしGKムスレラがナイスセーブ。17分にもチェリシェフのCKをCFジュバが叩き付けるヘディングシュートを放つが、バーの上を越えていった。ここまではウルグアイの攻撃に対して、ロシアもそれなりに反撃をしていた。

 しかし23分、CHトレイラのCKのクリアを左SBラクサールがミドルシュート。これが左SHチェリシェフの足に当たってコースが変わり、ゴールに吸い込まれる。ウルグアイが追加点。28分にはロシアのバックパスを拾ったOHベンタンクールがFWスアレスとのワンツーからシュートを放つ。GKアキンシェーエフがナイスセーブ。だがウルグアイは攻撃だけではなく、守備も堅い。スアレスカバーニが積極的に前からプレスをかけると、中盤も惜しみなく動き、最後まであきらめない。

 すると36分、左SBラクサールのスピードに乗ったドリブルをロシアの右SBスモルニコフが倒してしまう。2枚目のイエローカードで退場。何と2点ビハインドのロシアが一人少なくなってしまった。万事休す。ロシアは38分、左SHチェリシェフに代えて右SBフェルナンデスを投入。ようやく先発が回ってきたスモルニコフだが、泣きながらピッチを去る。こうなるとウルグアイは無理をしない。DFでパスを回してゆっくりと隙を窺う。ロシアも守るしかない。前半はこのまま2-0で終わった。

 後半頭からロシアは前半に1枚イエローカードをもらったCHガジンスキーを下げてクジャエフを投入する。後半もウルグアイがゆとりで攻める。14分、OHベンタンクールがミドルシュート。ロシアは15分、OHアレクセイ・ミランチェクに代えてスモロフを投入、少しでも反撃しようとするが、守りの堅いウルグアイの隙を見つけることは難しい。ウルグアイは18分、OHベンタンクールに代えてデ・アラスカエタを投入する。

 24分、DFからのフィードを受けたFWカバーニが切り返しからミドルシュート。だがポストの右。今大会、カバーニにゴールがない。28分には右SHナンデスに代えて左SHロドリゲスを投入する。35分、DFのパスをカットしたFWカバーニがドリブルから左に流すと、スアレスがクロス。明らかにスアレスカバーニにゴールを取らせるつもりのパスだったが、カバーニがわずかに届かない。41分にもFWカバーニがシュートを放つが、DFにブロックされる。そして45分、左SHロドリゲスが強烈なミドルシュート。GKアキンシェーエフがファインセーブ。これで得たCKをOHデ・アラスカエタが蹴ると、CBゴディンがヘディングシュート。GKアキンシェーエフが弾いたボールにFWカバーニが反応。押し込んでついにゴールを挙げた。そしてタイムアップ。3-0。ウルグアイが完勝した。

 これでウルグアイがグループリーグを1位通過。もっともグループBはスペインが首位、ポルトガルが2位通過ということで、決勝トーナメントのウルグアイの相手はポルトガルということになった。よかったのかどうか。スアレスクリスティアーノ・ロナウドバルセロナレアル・マドリードのエース・ストライカー同士。1回戦から楽しみな組み合わせが見られる。