今節、J1リーグは日曜日開催。20日にオープンした夏の移籍期間に入り、グランパスがどんなメンバーで戦うのか楽しみだったが、その前に、土曜日に開催されたJ2のゲームを観戦。どれにしようか迷ったが、まずは首位を走る松本山雅のゲーム。相手は何と最下位の京都サンガ。元グランパスの選手が多く、監督もジュロヴスキーが務めている。どうして最下位に低迷しているのか。それを合わせて観てみたかった。
山雅はいつもの3-4-3。CF高崎の下に前田大然とセルジーニョ。前田直樹と組むダブル前田も楽しみだったが、グランパスへ移籍してしまった。両サイドには右WB岩上、左WB石原が開く。対するサンガはベガルタから移籍した庄司をアンカーに置く4-1-4-1。長身のレンゾ・ロペスをCFに左SH小屋松と右SH岩崎が開く。両SBは石櫃と本多。そしてCBには増川。元グランパスの選手が大勢先発している。
開始1分、右WB岩上のフィードをCF高崎が落とし、右FW前田がドリブルで前に運んでシュート。序盤から山雅が攻め込んでいく。4分には右WB岩上のFKに右FW前田が飛び込むが、これはわずかに届かない。5分のCF高崎のミドルシュートはポストを叩く。サンガのプレスが甘い。山雅の攻撃陣にゴール前で楽にボールを持たせ、プレーをさせてしまう。
ようやく16分、CH商事の縦パスに左IH重廣が抜け出してシュートを放つが、枠を外す。CH庄司のパスがサガンの唯一の攻め手という感じ。CFレンゾ・ロペスはCB橋内にしっかりとマークされてほとんどボールを収められず、両IHや左SH小屋松もボールを触る機会は少ない。唯一、右SH岩崎が仕掛けるが、山雅の守備が堅い。17分、右CB飯田の縦パスに走り込んだCH岡本からのクロスに左FWセルジーニョがシュート。GK清水がナイスセーブ。28分にも左FWセルジーニョのミドルシュートがバーの上を越えていく。山雅も攻めるが、ゴールは遠い。
37分にはFKのチャンスに右WB岩上が左に流して、左WB石原がミドルシュート。サインプレーだったが、ポスト右に外した。サガンも39分、右SH岩崎のクロスのこぼれを右IH仙頭がミドルシュート。しかし枠を捉えられない。すると直後のGKのゴールキックをCF高崎がポストになって、落としを右FW前田がシュート。GK清水がファインセーブ。前半はこのまま終わるかなと思った42分、山雅が攻め込む。右WB岩上の縦パスをCF高崎が落とすと、右FW前田がキープして、右に落とし、CH岡本が下げたボールを右WB岩上が中へパス。左FWセルジーニョが縦に入れると、再びCF高崎がポストになって、セルジーニョがシュート。粘り強い攻撃でついに山雅がゴールをこじ開けた。前半は1-0。山雅リードで折り返した。
サンガは後半頭、右IH仙頭に代えて福岡を投入。攻撃に変化を付ける。すると1分、右SH岩崎のクロスから左SH小屋松がヘディングで折り返し、CFレンゾ・ロペス。だがシュートは打てない。3分にはCH庄司の大きなサイドチェンジを受けた右SB石櫃が切り返しからミドルシュート。GK守田がナイスセーブで弾き出す。後半は攻勢をかけるサンガ。9分には右SH岩崎がドリブルで仕掛け、DFを抜いてクロスに左SH小屋松がシュート。だがDFがブロックする。さらに11分、右SH岩崎のドリブルから、戻しを右IH福岡がクロス。CFレンゾ・ロペスがヘディングシュートを放つが、ポスト右に外れた。さらに17分には左SH小屋松のドリブルから落としをCH庄司がミドルシュート。しかしDFがわずかに触って、ゴールを外れる。
すると23分、左IH重廣に代えてFWジュニーニョを投入。ジュニーニョもこの夏の移籍でFC大阪から加入したばかりの選手。布陣も4-4-2にする。山雅も23分、右FW前田に代えて中美。31分にはCH岡本に代えて岩間を投入。守備を固める。34分、CH岩間がミドルシュート。35分には右FW中美がミドルシュート。FWジュニーニョが下がってきて、うまく機能しない。そこで38分、サンガは小屋松に代えてFW大野を投入。ジュニーニョを右SHに下げ、岩崎を左SHに回す。その後もサンガが攻め続けるが、山雅の守備を最後まで崩すことはできなかった。1-0。首位山雅が最下位サンガを下し、首位を守った。
山雅は高崎のポストプレー、前田とセルジーニョのシャドーがよくはまり、両WB岩上と左WB石原やCH岡本もよく絡んで、チームの方向性がしっかりしている。さすが首位に立ちだけのことはある。一方のサンガはエスクデロの移籍のせいか、ゲームを組み立てる選手がいない。CH庄司が一人でサッカーをしている感じで、彼にうまく絡む選手がいない。みんな孤立しているみたい。J1から陥落した2016年のグランパスがこんな感じだっただろうか。もっとも2018年のグランパスもさらに深刻。さて次はグランパスのゲームでも観ることにするか。
