とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

J1リーグ第18節 ベガルタ仙台対セレッソ大阪

 グランパスの次節水曜日の対戦相手はベガルタ。ホームの第4節は瑞穂で生観戦したが、先制され、その後追いかけたが、2-3。巧さはないけれど、前への意識と運動量のある意思統一のされたいいチームという印象だった。現在8位。夏の移籍でガンバから矢島、ヴィッセルからハーフナー・マイクが加入し、さらに戦力アップした。布陣は3-5-2。大岩を中央に板倉と平岡の3バック。WBは右に横須賀、左には中野が入る。中盤は富田をアンカーに右IH奥埜、左IH矢島。そしてFWは石原と西村が入った。対するセレッソは中断再開後1分2敗。前節からは中2日の日程で、ケガ人も多く、苦しんでいる。清武は依然ケガで出られず、柿谷と水沼はベンチスタート。杉本と山村の2トップに右SH福満、左SH高木。中盤から後ろはほぼいつものメンバーが揃った。

 序盤、ベガルタが積極的に攻めていく。5分にはFW石原がミドルシュートを放つ。しかしセレッソも高いプレスで対抗。激しい攻防が続く。そして11分、FW山村をCB板倉が押し倒して得たFKを左SB丸橋が蹴ると、これが選手の間を抜けて、直接ゴールに飛び込んだ。ゴール。セレッソが先制点を挙げた。しかしベガルタもサイドから積極的にクロスを入れていく。15分には左CB板倉から大きくサイドチェンジ、右WB蜂須賀がクロス。17分には左IH矢島がFKを狙うが、左上隅に外れる。24分には右IH奥埜のCKに右WB蜂須賀がヘディングシュート。

 セレッソも25分、左SH高木のスルーパスにFW山村が走り込み、クロスにFW杉本がシュート。ベガルタも27分、右WB蜂須賀のクロスにFW石原がシュート。28分にはFW杉本の落としから左SH高木のクロスに右SH福満がシュート。お互い積極的に攻め合う。そして30分、FW石原から左に展開すると、左WB中野がドリブルで仕掛け、クロスにFW西村がシュート。ベガルタが同点に追い付いた。するとベガルタが勢い付く。31分には右IH奥埜がミドルシュート。37分にはCB板倉がドリブルで運び、右IH奥埜の落としから左IH矢島がシュート。わずかに左に外れた。セレッソも40分、FW杉本のミドルシュートがポストを叩く。アディショナルタイムにはCHソウザのCKにCBヨニッチがヘディングシュート。前半は1-1のまま折り返した。

 後半はセレッソが積極的に攻めていく。11分には右SH福満が仕掛けて、切り返しからミドルシュートを放つ。ベガルタは9分、矢島に代えて左WB永戸を投入。ドリブラーの中野を左IHに上げると、右WB蜂須賀、左WB永戸から積極的にクロスを入れていく。16分には右IH奥埜のCKにCB大岩がニアに走り込みシュート。セレッソも19分、左SB丸橋のCKのクリアをCH山口蛍がミドルシュート。GK関がパンチングではね返す。

 23分、セレッソは両SH高木と福満に代えて、右SH水沼、左SH柿谷を投入する。すると24分、右SB松田のフィードをFW杉本が落とし、右SH水沼がミドルシュートベガルタも26分、FW西村に代えて阿部を投入する。直後には左IH中野がミドルシュート。GKキムジンヒョンがナイスセーブで弾き出す。ベガルタは31分、左IH中野に代えてCFハーフナー・マイクを投入。石原と阿部をシャドーに下げて、3-4-3の布陣。ベガルタはシンプルにハーフナーめがけてロングボールを入れていく。

 37分、CH奥埜のフィードをCFハーフナーが落とし、右FW石原がミドルシュート。CB木本がブロックする。そして39分、左WB永戸のCKのクリアをもう一度永戸が拾って、クロスに右WB蜂須賀がヘディングシュート。ついにベガルタが追加点を挙げた。44分にはFW山内を入れて、必死に反撃するセレッソ。しかし攻めあぐね、なかなかシュートも打てない。アディショナルタイムも3分を過ぎ、GKキムジンヒョンが大きくフィード。これをFW山村がヘディングで落とし、左SH柿谷が戻したパスに左SB丸橋がフリー。DFをかわしてミドルシュートを放つと、CH奥埜の足に当たってコースが変わり、ゴールに飛び込んだ。同点! そしてタイムアップ。セレッソが土壇場に追い付いて、ゲームは2-2で引き分けた。

 それにしてもベガルタがいい。FW石原が嫌な位置に降りてきてはうまくポストになってボールを捌き、両IH、両WBが積極的に攻撃に絡む。CB板倉も効いている。途中出場の阿部とハーフナー・マイクも怖い。飛びぬけたタレントはいないが、統制のとれた実にいいチーム。渡邉監督の手腕が光る。グランパスは土曜日のゲームが中止になって、中3日のベガルタよりも休養十分。このチームに勝てれば後半戦にも期待が持てるのだが、手強い相手であることは確かだ。