とんま天狗は雲の上

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プレミアリーグ開幕節 アーセナル対マンチェスター・シティ

 プレミアリーグが始まった。開幕節から好カードが目白押し。中でも昨シーズン王者のマンチェスター・シティに、長年チームを率いたベンゲル前監督に代わり、エメリ新監督が就任したアーセナルがどういうゲームを見せるのか、興味深いカードが開幕節から組まれている。チェルシーソクラティス・パパスタソプロスドルトムントから加入して、ムスタフィとCBを組む。FWにはオバメヤンとムヒタリャン。まるで数年前のドルトムントのよう。そこにエジルが左SHに入り、トップ下にラムジー。CHにはジャカと新加入ゲンドゥージが入った。対するマンCはレスターから移籍したマフレズを右WGで先発起用。CFにはアグエロ、左WGにスターリング。中盤はフェルナンジーニョをアンカーに左IHギュンドアンと右IHベルナルド・シウバ。これでも十分実力のあるメンバーだが、ベンチにはさらにデブルイネとサネ、ジェズスらが座る。ダビド・シルバはケガでベンチにも入っていない。そしてコンパニーとオタメンディもベンチに置いて、ラポルテとストーンズがCBで先発出場。右SBはウォーカー、左SBにはメンディが入った。

 序盤から激しいプレスの応酬。Jリーグを見慣れてしまうと、プレミアリーグのあまりに早い攻守の転換にびっくりする。特にマンCのプレースピードは速い。奪われるとすぐに取り返し、攻めていく。7分、CFアグエロの落としから左WGスターリングがドリブルでCBムスタフィをかわしてシュート。GKチェフがナイスセーブ。右WGに入ったマフレズも序盤から積極的に仕掛けていく。そして14分、右WGマフレズのサイドチェンジをDFがクリア。これを左SBメンディが落として、左WGスターリングが中へドリブル。右SBベジェリン、CHゲンドゥージとかわして、DF3人の間をミドルシュート。これが決まり、マンCが先制点を挙げた。

 アーセナルも21分、左SBメイトランド・ナイルらのサイドチェンジから右SBベジェリンが切れ込んでシュート。GKエデルソンがナイスセーブ。しかしその直後にはマンCがカウンター。右IHベルナルド・シウバから左WGスターリングが左に流して、CFアグエロがシュート。しかしこれはサイドネットにかかった。28分にもCFアグエロのドリブルをCBソクラティスが倒して、PA前でFK。マフレズが直接狙うが、GKチェフがファインセーブ。はね返りをCBラポルテがシュート。しかしこれもGKチェフがナイスセーブ。続くCKもCBラポルテがヘディングシュートを放つが、枠を外した。

 マンCのプレスが早く。アーセナルはなかなか自由に攻撃ができない。時間がない中で左SHエジルがミスを連発。33分、OHラムジーのドリブルから左SHエジルがつなぎ、右SHムヒタリャン。しかしDFの方が一歩速い。35分、右SBウォーカーの上りに身体を寄せて防ごうとした左SBメイトランド・ナイルが自ら痛めてピッチを去る。代わりにユベントスから移籍のリヒトシュタイナーが入る。

 マンCは42分、CFアグエロのサイドチェンジから右WGマフレズがミドルシュートアーセナルも45分、右SHムヒタリャンから左に流し、CFオバメヤンがシュート。しかし枠を捉えられない。アディショナルタイム47分にも、左SBメンディから右SHムヒタリャンがボールを奪い、CFオバメヤンがつないで、OHラムジーが落とし、ムヒタリャンがシュート。しかしこれも枠を捉えることはできなかった。1-0。前半はマンCの1点リードで折り返した。

 後半に入ってもマンCに勢いがある。5分、左SBメンディがミドルシュート。はね返りをCFアグエロミドルシュートと押し込んでいく。するとアーセナルは後半9分、早くもOHラムジーに代えてCFラカゼットを投入。オバメヤンを左WGに下げる。この方がオバメヤンの速さを生かせるか。11分、右SHムヒタリャンから左に展開。左SHオバメヤンの縦パスからCFラカゼットがシュート。それにしてもエジルが消えている。

 マンCは14分、右SHマフレズに代えてデブルイネを投入。18分、DFからのクリアをCFアグエロが受けてそのままドリブル。シュートを放つが、GKチェフがファインセーブ。そして19分、左SBメンディがドリブル。途中、左SHスターリングとワンツーの上、メンディのクロスに右IHベルナルド・シウバがシュート。マンCが追加点を挙げた。アーセナルは新加入CHゲンドゥージがうまくチームと連動しない。それで25分、相方のCHジャカをウルグアイ代表でよく動いて活躍したトレイラに交代する。

 するとゲンドゥージも前目でプレーを始めて、アーセナルの攻撃が活性化し始める。左SBリヒトシュタイナーのタイミングのいい攻め上がり。そしてCHトレイラの献身的な守備も光る。35分にはCHゲンドゥージの縦パスに左SBリヒトシュタイナーが走り込んでクロス。OHエジルが走り込むが、シュートはミス。エジルの不調が気になる。マンCは34分、CFアグエロに代えてジェズス。さらに42分には左WGスターリングに代えてサネを投入する。43分、左WGサネがミドルシュートアーセナルアディショナルタイム47分、右SHムヒタリャンのクロスにCFラカゼットがシュートするも枠を捉えられない。結局このまま2-0。マンCが幸先よく開幕戦を飾った。

 マンCは選手層も豊富。今季はリーグだけでなく、CLも狙ってうまくターンオーバーしながら戦っていくのだろう。一方のアーセナルはまだ選手の適性を見極めている段階。このゲームでは中盤に3枚置くマンCに対して2枚のアーセナルは守備に追われ、攻撃ができなかった。トレイラが入り、少し改善されたが、エジルの不調が響いた。左WGオバメヤン、右WGムヒタリャンの両サイドとリヒトシュタイナーの攻め上がりはよかっただけに、あとは中央でどう組み立てていくか。次節はチェルシー戦。厳しい相手が続くが、この中で試行錯誤することでチームができあがっていくのだろう。次節も楽しみにしたい。