とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

J1リーグ第23節 名古屋グランパス対サガン鳥栖

 4連勝でようやく最下位を脱したグランパス。今節の相手は直上15位のサガン。勝点差はゼロ。勝利すれば降格圏内からも脱出できる重要なゲーム。しかしながら、ここまでゴールを重ねてチームを引っ張ってきたCFジョーが累積で出場停止。瑞穂競技場にはほぼ満席のサポーターが集まった。先発は前田をFWに上げて玉田を右SHに回し、左SHには児玉が先発した。あとは前節と同じ。ケガが心配されたエドゥアルド・ネットと小林裕紀ボランチも先発で出場した。対するサガンフェルナンド・トーレスと金崎のFWに小野がトップ下。中盤は高橋秀人をアンカーに右IH福田、左IH原川。ケガの吉田に代わって左SBには藤田優人。キムミンヒョクと高橋祐治のCBに、右SBには小林祐三が入る。フェルナンド・トーレスは加入後7試合目だが、依然ゴールがない。

 序盤はお互い攻めあぐねる展開。11分、CHエドゥアルド・ネットがボールを奪い、CH小林がつなぎ、左SH玉田からFWシャビエルがパスを受けてドリブル。しかしGK権田の飛び出しの前に、シュートはセーブされた。グランパスはボールを奪うと前へ早い展開で攻めていく。サガンも16分、CHエドゥアルド・ネットの縦パスをCH高橋秀人がカットすると、左IH原川のパスを受けてFW金崎がドリブル。しかしシュートはGKランゲラックがファインセーブした。しかしサガンの攻撃は単発的。フェルナンド・トーレスと周りの連携が未だにうまく行っていない。一方、グランパスは前への意識が統一されている印象。19分には左SH児玉のスルーパスにFWシャビエルが抜け出してシュート。だがわずかにポスト右に外れる。

 そして21分、左SB金井の縦パスを左SH児玉が落とすと、金井が縦へ。FW前田がDF3人を惹きつけて落とすと、そのまま上がってきた金井がシュート。グランパスが先制点を挙げた。前への意識が実った見事なゴール。するとその後はグランパスが悠々とパスを回して攻めていく。サガンも28分、カウンターでFW金崎が走り、右IH福田とのワンツーから金崎が左に展開。FWフェルナンド・トーレスがシュートを放つが、枠を捉えられない。グランパスは厳しく球際を寄せてサガンの攻撃を自由にさせない。36分、左IH原川の縦パスをFW金崎が落として、原川がミドルシュート。39分、OH小野のパスからFWフェルナンド・トーレスミドルシュートを放つが、大きく枠を外した。45分にはFW前田のミドルシュートも見られたが、前半はこれで終わり。グランパス1点のリードで折り返した。

 後半に入ると、またサガンが勢いを取り戻して、膠着した状態が続く。すると10分、グランパスは左SH児玉に代えて和泉を投入する。12分、左IH原川のCKにFWフェルナンド・トーレスがヘディングシュート。15分にはグランパスのCKからGK権田がキャッチしてFW金崎が受け、FWフェルナンド・トーレスがドリブル。最後はFW金崎のパスがDFにかかり、右IH福田がクロスを入れるが、DFがはね返す。グランパスも17分、FWシャビエルの落としから左SH和泉が左サイドを抉って、クロス性のミドルシュート。GK権田が弾いたボールがバーに当たってはね返った。

 そして19分、再びグランパスサガンのゴール前に攻め込み、クリアしたボールを右SH玉田が人って右に展開。CHエドゥアルド・ネットの左足のクロスに左SH和泉がボレーシュートグランパスが追加点を挙げた。こうなるとゲームは完全にグランパス・ペース。ゴール直後にサガンは右IH福田に代えて島屋を投入。しかし21分、右SB宮原のクロスにFW前田がシュート。わずかにポスト左に外れる。22分、FWシャビエルの縦パスにCHエドゥアルド・ネットが走り込み、クロスを右SH玉田が落としてシャビエルがシュート。しかしGK権田がナイスセーブ。サガンは23分、右SB小林祐三に代えて左WB安在を投入。3バックにして、右WBには小野。原川と高橋秀人のダブルボランチに、FWは金崎と島屋がシャドーに入る3-4-3の布陣。28分、左WB安在のクロスにCH高橋秀人がヘディングシュートを放つが、GKランゲラックがキャッチする。

 そして30分、グランパスはCHエドゥアルド・ネットに代えて左SH相馬を投入。和泉をCHに下げる。するとその直後、FWシャビエルのスルーパスにFW前田が抜け出して、落としを右SH玉田がシュート。GK権田のナイスセーブ、こぼれ球をFW前田が押し込んだ。ゴール。グランパス、3点目。サガンは39分、右WB小野に代えてFW田川を投入。島屋を右WBに下げる。しかしその直後、FWシャビエルのドリブル、スルーパスにCH和泉が抜け出しシュート。DFブロックのはね返りを左SH相馬がミドルシュートを狙うが、ポストにはね返された。

 42分には左SH相馬のミドルシュート。43分、左SH相馬の戻しからFW前田がミドルシュートアディショナルタイム46分には、右SH玉田に代えて榎本を投入する余裕。サガンも47分、CH原川のクロスにFW金崎がシュートを放つが、枠を捉えられず。結局、サガンはノーゴール。グランパスは第17節サンフレッチェ戦以来のクリアシート、3-0で快勝した。

 ジョーがいない中、どんな結果になるかと心配したが、フェルナンド・トーレスが加入したサガンが想像以上にダメダメだった。トーレスと他の選手との連携ができておらず、未だにお互いどう動いたらいいかわからない感じ。個人能力でしかサッカーをしておらず、グランパスの敵ではなかった。このままでは残留も厳しいのではないか。と、前節まで降格圏内にいたグランパス・サポーターが言うのも何だが、グランパスはこれで14位。降格圏を脱出した。消化試合が1ゲーム少ないことを考えれば、一桁順位も夢じゃない。次のゲームは26日レッズ戦。その前に天皇杯3回戦サンフレッチェ戦があるが、どちらも今度は勝利をしてほしい。特にレッズには中断明け直後のアウェイ戦で負けているが、その時とはメンバーも勢いも全く違う。違いを見せつけて勝利し、一気に上位躍進を期待したい。これで5連勝は。次は、当然、6連勝だ。