とんま天狗は雲の上

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プレミアリーグ第2節 チェルシー対アーセナル

 開幕戦は昇格組のハダースフィールド相手に3-0と快勝したチェルシー。今節はホーム開幕戦でアーセナルを迎えるビッグ・ロンドン・ダービーだ。アーセナルは前節、昨季チャンピオンのマンCを相手に0-2で敗戦。エメリ新監督になってCHゲンドゥージなど新加入選手の先発もあったが、まだまだチーム作りはこれからという感じだった。一方、チェルシーはコンテ監督に代わり、マウリツィオ・サッリ監督が就任。ガラッとサッカーの内容を変えてきた。布陣は4-1-4-1。クルトワが移籍したGKにはビルバオからアリサバラガが加入。CBはダビド・ルイスとリュディガーが並び、SBには左マルコス・アロンソと右アスピリクエタ。そしてアンカーにはサッリ監督とともにナポリから移籍したジョルジーニョが座り、カンテとバークリーが前目のIHに入る。サイドには右SHペドロ、左SHウィリアン。そしてモラタがCFで先発した。一方のアーセナルエジルをトップ下に置き、左SHにはイウォビ。前節負傷退場したメイトランドに代わってモンレアルが先発した他は前節と同じメンバーだ。

 開始1分、左SHイウォビのパスを受けた右SHムヒタリャンの縦パスから、CFオバメヤンがミドルシュートを放つと、チェルシーは3分、CBダビド・ルイスミドルシュート。4分にも右SHペドロが中へのドリブルからミドルシュートを放っていく。その後はチェルシーが高いプレスをかけて押し込んでいく。そして9分、CHジョルジーニョの縦パスに走り込んだ左SBアロンソがクロス。右SHペドロがシュートを決めて、チェルシーが先制点を挙げた。

 チェルシーは昨季までもっぱら守備的にプレーしていた右IHカンテが積極的に攻め上がる。13分にはCBダビド・ルイスの縦パスにIHカンテが抜け出して、戻しを左IHバークリーがミドルシュート。わずかにバーの上を越えた。アーセナルも17分、CBムスタフィの長いスルーパスにCFオバメヤンが走り込んでミドルシュート。だがGKアリサバラガがセーブ。そして19分、CHゲンドゥージのスルーパスに右SBベジェリンが走り込み、クロスにCFオバメヤン。絶好機だったが、ゴール前でふかしてしまう。

 するとその直後の20分、チェルシーは右SBアスピリクエタのフィードにCFモラタが走り込み、CBムスタフィの股下を抜いてシュート。チェルシーが追加点を挙げた。アーセナルも反撃。32分、右SBベジェリンのフィードに走り込んだCFオバメヤンの戻しを右SHムヒタリャンがシュート。しかしDFがブロック。はね返りをOHエジルがシュート。これもはね返されると、CHジャカが拾って、左SBモンレアルの縦パスに走り込んだ左SHイウォビがクロス。右SHムヒタリャンのシュートはまたバーの上に外す。

 再三、決定機を決めきれないアーセナルだったが、37分、チェルシーの左SHウィリアンからボールを奪った左SBモンレアルのパスから左SHイウォビのクロスに右SHムヒタリャンがシュート。今度は決めた。アーセナルが1点を返した。チェルシーも38分、CFモラタのスルーパスに走り込んだ右IHカンテの戻しに、モラタがシュート。GKチェフがナイスセーブ。そして41分、右SBベジェリンの縦パスに走り込んだ右SHムヒタリャンのクロスに左SHイウォビがシュート。前半のうちにアーセナルが同点に追い付いた。

 43分にはCHゲンドゥージがミドルシュート。44分、左SHイウォビのクロスにCFオバメヤンがシュートも、わずかにポストの左。アディショナルタイム46分、右SBベジェリンの縦パスに右SHムヒタリャンのクロスから左SHイウォビがシュート。2点目と同じ形だったが、シュートは外した。前半の序盤はチェルシーが圧倒。終盤は打って変わってアーセナルが攻勢。そして2-2。壮絶なゲームとなった。

 アーセナルはトップ下のエジルの守備が不明確。CHジョルジーニョが自由に動いて、試合を支配する。しかし守備の局面になると、ジョルジーニョのサイドを使われ、両SBの上りから2ゴールを許してしまう。SHとIHによるサイドの守備が徹底されていない。お互いまだまだチーム作りの途上ということか。アーセナルは後半頭にCHジャカを、前節途中出場でいい動きを見せたトレイラに交代する。

 しかし後半は序盤からチェルシーが攻め込んでいく。3分、右SHペドロのミドルシュートは大きく枠を超えたが、7分、CHトレイラから右SHペドロがボールを奪い、左IHバークリーがつないで右SHペドロの横パスから右IHカンテがミドルシュート。これはCBパパスタソプロスがブロックする。12分には左IHバークリーが中へのドリブルからミドルシュート。GKチェフがナイスセーブ。そして15分、チェルシーは左IHバークリーに代えてコバチッチ。左SHウィリアンに代えてアザールを投入する。するとチェルシーが圧倒的に押し込んでいく。

 18分、左SHアザールミドルシュートで得たショートCKから左SHアザールのクロスにCHジョルジーニョミドルシュートアーセナルも23分、OHエジルに代えてラムジーエジルの顔が冴えない。今節もほとんどゲームに絡めなかった。チェルシーの攻勢が続く。28分、左IHコバチッチが左SHアザールとのワンツーから仕掛けて倒される。これで得たFKをダビド・ルイスが狙うが、GKチェフがセーブする。

 30分、アーセナルが左SHイウォビに代えてCFラカゼットを投入すると、チェルシーもCFモラタに代えてジルー。両チームともCFを投入し、ゴールを狙いに来た。32分、OHラムジーが右SHムヒタリャンとのワンツーからクロス。GKアリサバラガが弾いたところにCFラカゼットとCHトレイラが詰める。が、何とかGKアリサバラガがセーブ。チェルシーも33分、左SHアザールのクロスに右IHカンテがヘディングシュート。わずかにバーの上を越えた。そして36分、左SBアロンソがいったん左SBアザールに預け、そのまま上がっていくと、アザールのクロスにアロンソがシュート。ついにチェルシーが勝ち越し点を挙げた。

 41分にも左SHアザールがCFジルーをポストにワンツーからシュート。42分には左IHコバチッチの縦パスに走り込んだ左SBアロンソのクロスをCFジルーがシュート。GKチェフがナイスセーブ。アーセナルも45分、OHラムジーミドルシュートはわずかにバーの上。アディショナルタイム48分、右SHペドロの縦パスに走り込んだ左SHアザールがドリブル。左に流してCFジルーがシュートを放つが、GKチェフがセーブした。そしてタイムアップ。3-2。壮絶なゲームだったが、ホームのチェルシーが勝ち越して、3-2で勝利。2連勝を飾った。アーセナルは連敗スタート。

 アザールをベンチに置いて、後半勝負どころで圧倒的なドリブル力を披露すれば、相手は堪らない。ジョルジーニョのサイドの守備に課題は残るものの、サッリ新監督のもと今季のチェルシーは一味違うところを見せている。一方のアーセナルはエメリ新監督の采配がなかなか結果につながってこない。それでもゲンドゥージやイウォビの活躍は好材料。オバメヤンがゴールを挙げればまた変わってくるかもしれない。次は同じく連敗スタートのウェストハムが相手。今度こそ勝利して、チームのムードを変えていきたい。