とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

嫉妬と言えばそうかもしれないけど。

 先週末、妻が外出先の農道で転倒。右膝を骨折した。娘が駐車場までクルマを取りに行っている間に、一緒にいた妻の友人から「救急車を呼んだ方がよくない?」と言われ、家に電話がかかってきた。

 「膝のお皿が割れた。救急車を呼んだ方がいいと思う?」 そんなことを突然、電話口で言われても困る。「どうしてお皿が割れたとわかるんだ?」と思ったけど、少しやり取りがあった後、「救急車を呼びな」と言った(ちなみに、あとで娘に聞くと、転倒した直後は膝がしっかり陥没していたと言う)。それで自分で119に電話をしたそうだが、数年前に私の尿路結石で救急車を呼んだ経験があったので落ち着いて電話ができたと言う。じっとしていれば痛みはないが、どんどんと腫れは酷くなり、動かすと激痛が走ったそうなので、自家用車に乗せて運ぶのはたぶん無理だった。自分で電話したのはエライ。

 娘からもすぐに電話があったが、救急車出発時点ではどの病院へ行くか未定だったため、救急車の後ろを追走。「救急先の病院がわかったらまた電話する」。しかしその後しばらく連絡がない。一緒にいた友人がわが家に来て顛末を伝えるが、搬送先の病院はわからないと言う。「娘から連絡があるから大丈夫ですよ」と伝えた。しかし、問題はその友人のその後の行動にあった。

 こちらから娘に電話すると、「病院には着いたけど、ママはそのままERに入って、私は待合室で待っている。必要なものがあるかもしれないから、しばらく自宅で待機して」という返事。病院名は確認し、しばし自宅待機。しばらくすると、別の妻の友人夫婦のダンナから電話があり、「今、○○病院に着いたけど、どちらにいますか?」と言う。「いや、家にいるけど。ところで何であなたが妻のケガや病院のことを知っているの?」 すると、先の友人から連絡が入ったと言う。娘が気を利かせて、私だけでなく、ケガをした時に一緒にいた友人にも電話で伝えたらしい。でもどうしてそれを別の友人に伝える? 自分は別の用事があったからということらしいが・・・。それでも、電話のあった友人夫婦には、「娘が待合室にいると思うので探してください」とだけ伝えた。

 しばらくすると、また娘から電話。「これから医師による手術前の説明がある。パパは間に合わないと思うので、友人夫婦に同席してもらうけどいいかな」と言う。「いいんじゃない」と答えた。しばらくしてまた電話があり、医師説明の内容を聞くとともに、「1時間後位から手術なので、友人(ダンナ)がパパを迎えに行くと言ってそちらへ向かった」と言う。それはありがたいと思い、待っているが、クルマで10分位の距離なのになかなか迎えが来ない。イライラして娘に電話したが、「もうとっくに出たのに」というばかり。それでその友人(ダンナ)に電話すると「もうすぐ着きます」という返事。結局聞けば、いったん子どもを祖母宅へ送ってから来たと言う。それなら自転車で行った方が早かった。

 病院へ到着し、病室に着くと、友人(奥さん)も娘と一緒に待っていた。「ママは手術室へ行った。3時間位かかると言っていた。」とのこと。友人夫婦に「ありがとうございます」とお礼を言ったが、帰る素振りがない。入院のための手続き書類を記入するなどの作業を終え、改めて「ここまででけっこうですよ」と言ったら、「いや、手術が終わるまでいる」と言う。「帰れ」とも言えないので、「そしたら夫婦げんかの修羅場を見ることになりますよ」と冗談を言ってみたが、感じ取ってくれない。

 それでも1時間ほどしたら、彼の仲間から電話がかかってきて、「しばらく出かけます。また帰ってきます」と言って出ていった。もちろん「いやけっこうです」と言ったが、聞く耳を持たない感じ。その後、娘と話をして、結局メールで「家族間の話があるので、来るのは遠慮してください」とメールを送ったら、「了解しました。手術後の状況はまた教えてください」という返事。「どうしてよそのダンナにそんなこと教えなきゃいけないんだ」と怒りがこみ上げた。

 手術が終わった妻は全身麻酔で、しばらく意識も朦朧とした様子。だが、面会時間もかなり過ぎていたので、翌日また来ようと引き上げた。家に帰って、「入院の手引き」を見ながら、着替えなど入院時の持ち物を揃えて準備した。夜遅くなって寝ようとしたら、友人夫婦の対応にまた怒りがこみ上げてきて眠れない。そもそも最初に事故現場に立ち会っていた友人が勝手に、別の友人夫婦に連絡したことが怒りの原因のもと。そのことにも腹が立ってきた。「あいつら、明日は喜んで、妻の病状を見に来るんじゃないのか」。そう思うとますます眠れず、友人(ダンナ)あてに「病状が落ち着くまでお見舞いは遠慮ください」とメールを送った。その後、友人夫婦も先の友人も病院へは現れない。

 翌日、以上の顛末を妻に話すと、「それは嫉妬じゃないの。感謝しなさいよ」と言う。できることなら、自分が手術前から妻のそばにいて、手術内容に説明等にも立ち会いたかった。娘が説明を受ける時に、友人夫婦が立ち会ってくれたことは感謝している。しかしその後いつまでも去らなかったこと、迎えに行くと言いながら私用を片付けてからだったことには不愉快な気持ちが拭えない。ましてや、勝手に第三者の友人に連絡をした先の友人には怒りしかない。彼女は「救急車を呼んだ方がよくない?」と言っただけで、その後、うちに来たのも興味本位だったような気がする。

 私が狭量だと言われればそのとおりかもしれない。嫉妬だと言われればそのとおりかもしれない。だがいつまでも怒りが収まらない。昨夜もまた、妻とその話に及び、喧嘩別れのようにして病院を飛び出した。友人たちから「その後、大丈夫ですか」と私あてに連絡でもあれば、私の怒りや気持ちを伝えて理解を求めることもできるが、こちらから電話をして不満をぶちまけるわけにもいかない。「やはりあの時は興味本位だったのか」との思いがますます強くなってくる。