とんま天狗は雲の上

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J1リーグ第25節 ジュビロ磐田対名古屋グランパス

 6連勝で13位まで上がってきたグランパス。この間、ホームで4勝。この夏、ホームでのゲームが多かったグランパスだが、今節は3節ぶりのアウェイでのゲーム。ジュビロには第2節で勝利して以来、15試合勝ちなしを続けた。まさかまたジュビロ戦が次のきっかけになることもないだろうが、ジュビロには田口も川又もいる。さらに大久保も先発して3-4-1-2の布陣。松浦がトップ下に入る。グランパスはいつもの4-4-2。前節と全く同じ先発陣だ。

 前半3分、左WB小川大貴がカットインからミドルシュートを放つ。5分にはOH松浦のFKにFW川又がシュート。序盤はホームのジュビロが積極的に攻めていく。それでも10分近く経つと、グランパスがパスをつなぐ展開になっている。そして12分、CHエドゥアルド・ネットの縦パスをFWシャビエルが落とし、ジョーのスルーパスに左SB金井が走り込んでシュート。グランパスが幸先よく先制点を挙げた。

 ジュビロも15分、ショートCKからOH松浦のクロスにCH田口がヘディングシュート。しかしGKランゲラックがファインセーブ。17分には左SH玉田の縦パスに右SH前田が走り込み、シュートを放つ。ジュビロも21分、CH田口がミドルシュートグランパスは22分、右SH前田のアーリークロスにFWジョーがヘディングシュート。GKカミンスキーがセーブするが、ロングパス1本でゴールを狙えるジョーの凄さ。ジュビロも負けていない。26分には右WB松本のクロスにFW川又がヘディングシュート。バーを叩く。

 決定機の数、シュートの数ではジュビロの方が多い。29分にはOH松浦のFKのこぼれをCH田口がボレーシュート。だがこれもGKランゲラックがファインセーブした。35分にはOH松浦のクロスをFW大久保が落として、CH田口がミドルシュート。DFがブロックする。グランパスも36分、カウンターで右SB宮原が運び、右SH前田がつないで、FWジョーのポストに宮原が走り込んでシュート。しかしこれはサイドネット。39分には左SH玉田のフィードをFWジョーがスルー。右SH前田が切り返してミドルシュートを放つが、わずかにポストの左。ジュビロも42分、FW大久保の落としからOH松浦がミドルシュート。45分にはCH田口の落としからFW大久保がシュートを放つが、いずれもDFがブロックした。前半はこのまま終了。グランパス1点のリードで折り返した。

 後半になっても依然ジュビロが攻勢。後半1分、FW大久保が起点となって、右WB松本のクロスをGKランゲラックがパンチング。こぼれ球を左WB小川大貴がミドルシュートバーを叩く。ライン上に落ちたボールをグランパスDFがかろうじてクリアした。6分にはOH松浦のFKにCH田口がヘディングシュート。ポスト左に外れる。グランパスも8分、CH小林から右に展開して右SH前田がミドルシュートを放つ。GKカミンスキーがナイスセーブ。はね返りをCH小林が左サイドに送ると、左SB金井がシュート。しかしこれはふかしてしまった。

 そして10分、右WB松本にFWシャビエルがプレスをかけると、後ろに下げて、右CB高橋がバックパス。GKカミンスキーにFWジョーがプレッシャーをかけると、カミンスキーのパスを受けたCB大井のパスをFWシャビエルがカット。横パスを右SH前田がCB藤田を右側にかわしてシュート。献身的な二人のFWのプレッシャーからグランパスが追加点を奪った。2-0。直後、ジュビロは右WB松本に代えて荒木を投入。グランパスも13分、左SH玉田を和泉に交代した。

 16分、右WB荒木のドリブルからDFブロックのこぼれ球をOH松浦がミドルシュート。しかし枠を捉えられない。グランパスも17分、FWシャビエルのポストプレーから左SH和泉の縦パスに走り込んだFWジョーがスルーパス。右SH前田が抜け出してシュート。GKカミンスキーがナイスセーブ。ジュビロも一矢報いるべく、必死にボールを追い、攻めてくる。19分にはCB大井がミドルシュート。22分、CH田口のミドルシュートはGKランゲラックがナイスセーブで弾き出した。

 しかし23分、FWシャビエルが右に流すと、右SH前田が中へパス。FWジョーのスルーパスに左SH和泉が走り込んでシュート。グランパス3点目。面白いようにパスがつながる。直後、ジュビロはCH山田に代えて上原。しかし25分、ジュビロOH松浦のCKを左SH和泉がクリアすると、FWシャビエルが受けてドリブル。大きくサイドチェンジすると、CHエドゥアルド・ネットはいったん詰まったが、こぼれ球を右SH前田が拾い、クロスにFWジョーがシュート。4点目を叩き込む。さすがに巧い。

 33分、ジュビロはケガ明けの中村俊輔をOH松浦に代えて投入する。久しぶりの出場だが、途端に俊輔からパスが回り始める。グランパスも35分、右SH前田に代えて相馬を投入。38分、CH上原の縦パスからCH田口がミドルシュート。39分、CH上原がミドルシュート。そして41分、FW大久保のクロスをFW川又がヘディングで落とし、CB大井がシュート。しかしDFブロックから左SB金井がフィード。FWジョーが走り込むと、DFを引き付けて右へ鋭い横パスを送る。FWシャビエルがDFをかわしてシュート。グランパス、5点目。さらに45分、GKカミンスキーに左SH和泉がプレスをかけると、カミンスキーのパスはFWジョーがカット。そのままゴールに蹴り込んで、グランパスが6点目を挙げた。ジュビロアディショナルタイム49分に、OH中村俊輔の縦パスからCB大井がミドルシュートを決めるが、抵抗もここまで。6-1でグランパスが大勝した。

 これで7連勝。順位も11位に上げて、次も勝利すれば一桁順位も夢じゃない。今のグランパスはJ1で最も強いと言っても過言じゃない。しかし終了間際、FWシャビエルがCB大井とボールを蹴り合う状況になり、左膝を負傷。タンカで運ばれる事態となった。膝の靭帯を痛めたかもしれない。次は代表戦があるので、次節まで2週間空くが、その間に治る程度のケガならいいのだが。それでもグランパスの勢いはまだまだ続く。一気にチーム記録10連勝を目指したい。