とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

ブンデスリーガ第2節 フランクフルト対ブレーメン

 ブンデスリーガも開幕し、開幕戦からブレーメンの大迫とハノーファーの浅野が先発で対戦。結果は1-1だったが、途中から原口も出場し、今季のブンデスリーガでの日本人選手の活躍が楽しみになった。そして第2節はフランクフルトとブレーメンが対戦。長谷部はベンチにも入らなかったが、大迫は先発してゴールを挙げた。楽しみにビデオで観戦した。ブレーメンはバルグフレーデをアンカーに置く4-1-4-1。ワントップにはクルーゼが入り、大迫は左SHでの先発。クラーセンとエッゲシュタインの両IHが積極的に前に出て、大迫はサイドに張っていることが多い。一方のフランクフルトは4-2-3-1。ガチノビッチをトップ下にワントップのアレが迫力あるプレーを見せていた。

 しかし開始11分、フランクフルトのCBサルセドが左IHクラーセンともつれて、足を痛め、そのままヌディカと交代した。ゲームは互角。15分、フランクフルトの左SBウィレムスから左に展開。左SHコスティッチのクロスにCFアレがジャンピングシュート。だが枠は捉えられない。ブレーメンも16分、右CBベリコビッチからのフィードに左SH大迫が抜け出し、クロスにCFクルーゼがヘディングシュート。だがこちらはGKトラップがセーブする。なかなかお互い攻め切れない展開。

 そして20分、ブレーメンの右IHエッゲシュタインのスルーパスに左SH大迫がうまく中に走り込んだ上で抜け出し、バウンドを合わせて冷静にGKトラップの股を抜くシュート。ゴール。かと思ったらオフサイドの旗が上がる。VARとも話をした結果、大迫のゴールが認められた。ブレーメンが先制点を挙げた。30分にもCFクルーゼからの大きなサイドチェンジに右SHハルニックが走り込んで、クロスに左SH大迫が走り込む。だがCBアブラハムが対応、クリアする。

 ブレーメンはワイドを大きく使い、長い距離のパスをつないで攻めていく。そして32分、ブレーメンの右SBゲブレセラシィとフランクフルトの左SBウィレムスがもつれると、ウィレムスがゲブレセラシィに肘打ち。主審が見逃さず、ウィレムスは一発レッドカードとなってしまう。フランクフルトは35分、右SHミュラーを下げて左SBタワタを投入。ガチノビッチを右SHに回して、以降は一人少ない4-4-1の布陣で戦う。だが、この方がサイドをうまく使えるようになったのか、その後は一人少ないフランクフルトがパスを回して攻める展開。前半はこのままブレーメンのリードで折り返した。

 後半3分にはCBヌディカのフィードをCFアレがポストになってフリック。これを左SBアウグスティンソンがヘディングでGKにパスするも弱い。右SHガチノビッチが走り込み、GKパブレンカと衝突。主審はフランクフルトのPKを宣告する。GKパブレンカはそのまま立てず、プログマンと交代。そして9分、CFアレがPKを決めて、フランクフルトが同点に追い付いた。

 するとブレーメンは大迫にFWに上がるように指示。クルーゼがトップ下に下がる中盤ダイヤモンド型の4-4-2(4-1-3-2)か。14分にはFWハルニックを下げてFWピサロを投入。15分、右SHエッゲシュタインのスルーパスに抜け出すFW大迫。だがCBアブラハムがブロックする。16分にはOHクルーゼから左に展開。左SBアウグスティンソンのクロスをFW大迫が胸で押し込む。だがこれはオフサイド。なかなかブレーメンの攻撃もすっきりと決定機は作れない。

 逆に一人少ないフランクフルトが押し込む展開。23分には右SHガチノビッチに代えてデグスマンを投入。しかしフランクフルトもパスは繋がるが、ゴール前で人数が足りない印象。決定機は作れない。シュート場面という点ではブレーメンの方が多い。29分にはOHクルーゼのクロスに前線に残っていたCBモイサンデルがシュート。31分、左SBアウグスティンソンのクロスに右SBベブレセラシィがボレーシュート。だがこれもCBアブラハムがゴール内からヘディングでクリアする。38分、CHバルグフレーデのスルーパスにFW大迫が走り込み、クロスを送るが、FWピサロがシュートミス。ゴールが遠い。

 すると38分、ブレーメンはCHバルグフレーデを下げてラシツァを投入。大迫をCHに下げてクラーセンを並べる4-2-3-1。ラシツァはトップ下でクルーゼが左SHに回る。するとCHに下がった大迫から何本もパスが出て、ブレーメンが攻めていく。42分、CH大迫の縦パスに走り込んだ左SHクルーゼのクロスにCFピサロがシュート。アディショナルタイム46分、CH大迫のスルーパスにOHラシツァが抜け出してシュート。GKトラップがセーブ。そして51分、PA手前でCHフェルナンデスがOHラシツァを倒し、FKを与えると、ラシツァのシュートはフランクフルトの高い壁を越えてゴール左に飛び込む。ゴール。そしてタイムアップ。長いアディショナルタイムの中で劇的なFKを決めて、ブレーメンが勝利した。

 しかし考えてみれば一人多い状況で、なかなかゴールが遠く、何とか勝利したという感じ。ブレーメンは中盤に人材がなく、大迫をうまく使い切れていない。逆に大迫が中盤に下がった後半終盤の方が決定機を作っていたような気がする。夏の移籍期間ぎりぎりでドルトムントからシャヒンを獲得した。これでチームが変われるか。大迫といいコンビになることを期待している。一方、フランクフルトはCBサルセドのケガ、左SBウィレムスのレッドカードと予期せぬ形で敗戦してしまった。長谷部は体調不良で開幕戦から欠場しているが、いよいよ次節は長谷部にも出場する機会が与えられるだろうか。内容的にはブレーメンを上回っていただけに、次節での長谷部の活躍を期待したい。