前節、3位チェルシーと熱戦の末、ドローとなり、首位から落ちたリバプール。今節の相手は代わりに首位に立ったマンC。厳しい相手が続く。ミッドウィークのUCLナポリ戦では不覚の敗戦を喫し、ホームでは負けられない。一方のマンCは首位には立ったが、デブルイネやギュンドアンをケガで欠いている。代わりにベルナルド・シウバが先発。ダビド・シルバがトップ下に入る4-2-3-1の布陣で、ワントップはアグエロ。右SHマフレズ、左SHにはスターリングが入った。CBはコンパニーとオタメンディをベンチに置いて、ラポルテとストーンズが先発した。対するリバプールはCBロブレンが復帰して、さっそく先発。ジョー・ゴメスが右SBに入り、ヘンダーソンがアンカーの4-3-3。他はいつものメンバーだ。
序盤、リバプールが攻勢をかける。4分、右SBジョー・ゴメスがヘディングで前に送ると、右FWサラーが抜け出してミドルシュート。ポスト右に外した。マンCは14分、CHフェルナンジーニョがドリブルで前に運び、左に流して、左SHスターリングが仕掛ける。最後はクロスか、シュートか。DFがブロックした。この時間帯あたりから今度はマンCがパスをつないで攻め始める。しかしリバプールの守備も堅い。お互いなかなか決定機を作れないまま、時間が過ぎていく。無理をしないということもあるだろう。
29分、リバプールは左IHミルナーがハムストリングを痛めて、ケイタに交代。38分、左SBメンディのクロスに左SHスターリングが中へつないで、OHダビド・シルバが走り込むが、最後はDFがクリア。お互いがっぷり四つのまま、前半を終えた。
後半に入ると、リバプールが後方の選手が積極的に前に飛び出して、攻めていく。5分、CHヘンダーソンの縦パスに右SBジョー・ゴメスが走り込み、シュートを放つが、DFがブロック。なかなか攻められないマンCは13分、CHフェルナンジーニョが苦し紛れのミドルシュートを放つ。16分、CFアグエロのポストプレーからOHダビド・シルバがスルーパス。右SHマフレズがDFのブロックしたボールを上手くさらって、そのまま抜け出しシュート。ポスト右に外れたが、これがこのゲーム最初のビッグチャンス。しかしリバプールも17分、CHヘンダーソンから右に展開。右SBジョー・ゴメスのパスを受けた右FWサラーがカットインからミドルシュートを放つ。GKエデルソンがキャッチ。ようやくゲームが動き出した。
21分、マンCはCFアグエロに代えてジェズスを投入。アグエロのタッチ数よりもGKのタッチ数の方が多いとレポート。この日のアグエロはほとんどボールに触れなかった。24分、左SBロバートソンのフィードに右FWサラーがミドルシュート。27分にはリバプールもCFフィルミーノを下げて、スタリッジを投入する。30分、マンCはCHベルナルド・シウバがドリブルで駆け上がり、左SHスターリングに預けると、スルーパスに走り込みクロス。ファーサイドに抜けたボールを右SHマフレズがシュート。GKアリソンがセーブする。
マンCは31分、左SHスターリングに代えてサネを投入。33分、CFジェズスがゴールライン際をドリブルで右SBゴメスを抜き、さらにCBロブレンを抜いたところで、ロブレンの手が顔に当たり倒れる。PKをアピールするが、主審は取らない。34分には右SBジョー・ゴメスのクロスにCFスタリッジがヘディングシュート。しかしこれはGKエデルソンが難なくキャッチする。
41分、OHダビド・シルバのスルーパスに左SHサネが走り込むと、CBファンダイクもついていって足を伸ばす。だが届かず。逆にサネを倒して、PKを献上。これを右SHマフレズが蹴るが、枠に飛ばなかった。CFジェズスが蹴りたそうにしていた。もしジェズスが蹴っていたら、どうだったろうか。その後は両チームの選手もヒートアップ。お互いゴールまで攻め込むが、守備陣がはね返す。そしてタイムアップ。リーグ序盤の首位決戦はスコアレスドローに終わった。
ゲーム内容としては前節のトットナム対リバプールの方が面白かった。しかしクロップとグアルディオラという名将同士の戦いは、攻撃だけでなく守備もしっかりとして、お互い決定機を作らせない。堅いゲーム。今節は久しぶりに吉田がリーグ戦で先発したサウサンプトンにチェルシーが勝利して、これで3チームが勝ち点20で並んだ。さらにアーセナルとトットナムも勝ち点差2でついていて、プレミアリーグは大混戦の様相。しかもトップ3はいずれも無敗というからすごい。そして次節はチェルシーとマンUが対戦する。しばらくプレミアリーグから目が離せない。
