マンC、チェルシー、リバプールと6勝2分で並び、得失点差で2位につけるチェルシー。第9節は前節ニューカッスル相手に3-2と逆転勝利を挙げたマンU。前半はともかく、後半の攻撃力はすごかった。今節はマティッチとポグバをボランチで並べる4-2-3-1の布陣。マタがトップ下で先発した。迎えるチェルシーはいつもの先発。右SHにはウィリアン、ワントップにはモラタが入った。
序盤からプレミアリーグらしい激しい攻防が続く。11分、左SHアザールのドリブルをCHマティッチが倒して、PA手前でFKを献上。だが右SHウィリアンのFKは大きく枠を外した。マンUは16分、左SBルーク・ショーのアーリークロスにCFルカクがヘディングシュート。これがマンU最初のシュートだった。その後もチェルシーが攻める。そして21分、右SHウィリアンのCKにCBリュディガーがヘディングシュート。先制点を挙げた。マークに就いたポグバはCBダビド・ルイスに往く手を阻まれて、リュディガーをフリーにさせてしまった。悔しがるポグバ。
その後はマンUが攻めようとするが、チェルシーの守備が堅く、なかなか決定機が作れない。逆に40分には、CHジョルジーニョの縦パスに走り込んだ左SHアザールが落とし、CFモラタがシュート。前半は1-0。チェルシーのリードで折り返した。
後半に入ってもチェルシーが攻める。2分、CHジョルジーニョがドリブルで運んで、スルーパスにCFモラタが反転からシュート。GKデヘアがセーブする。その後もマンUの攻撃はチェルシーがシャットアウト。思うように攻めていけない。逆に4分には左SHアザールが左サイドから仕掛けてシュート。6分にはCBダビド・ルイスがドリブルで上がり、左SHアザールとのワンツーからシュート。これはDFにブロックされた。
それでも前半よりも攻撃的なマンUは10分、CHポグバが左サイドへサイドチェンジすると、左SBルーク・ショーのクロスにOHマタがボレーシュート。GKケパがナイスセーブ。しかし、はね返りを再びOHマタが拾うと、クロスのクリアを右SBヤングがクロス。DFに当たってコースが代わり、左SHマルシャルがシュート。これが決まり、ようやくマンUが同点に追い付いた。12分にはCHマティッチの縦パスを受けたCHポグバが反転からシュート。ようやくマンUの攻撃も活性化する。中でもCHポグバとCFルカクの強さが生きている。
追い付かれたチェルシーも勝ち越し点を狙って攻めていく。21分、右SHウィリアンのFKにCBダビド・ルイスがヘディングシュート。24分には左IHコバチッチを下げてバークリーを投入する。26分、右IHカンテのミドルシュートはGKデヘアがファインセーブ。そして28分、右SBヤングの縦パスにOHマタが走り込むと、一瞬早くボールに触って飛び出したCBダビド・ルイスをかわすと、中へのパスを右SHラッシュフォードがクロス。左SHマルシャルがミドルシュートを決めた。何とマンUが逆転した。
チェルシーは29分、右SHウィリアンに代えてペドロ、34分にはCFモラタをジルーに代えてゴールを狙う。対するマンUも30分、OHマタに代えてエレーラを投入する。36分、左SHアザールがドリブルで仕掛け、CFジルーをポストに攻め上がってシュート。だがDFがブロック。マンUは39分、左SHマルシャルに代えてアンドレアス・ペレイラ。40分には右SHラッシュフォードに代えて左SHサンチェスを投入。1点リードするマンUだが、攻撃的な選手を入れて、攻めて守る。アディショナルタイム47分、左SHアザールの縦パスに右SHペドロが走り込み、クロスにCFジルーが走り込むが、シュートは打てず。さらに攻めるチェルシー。
それでも刻々と時間は過ぎ、残り1分を切った51分、左SHアザールから右に展開。右SBアスピリクエタのクロスにCBダビド・ルイスが強烈なヘディングシュート。ポストに当たってはね返ったボールをCBリュディガーが詰めて押し込む。いったんはGKデヘアが弾き返したが、最後は左IHバークリーが蹴り込んだ。ゴール。土壇場でチェルシーが同点に追い付いた。何という展開。ゲームはこのまま終わり、2-2。ドローで終わった。
マンUにとっては惜しいドロー。だがチェルシー相手にここまでやれるということを示したという意味では今後につながるゲームとなった。同時にチェルシーの強さも実感。今季のプレミアリーグは3強で進むかと思ったが、マンUも次第に実力を見せてきた。そしてトットナムもアーセナルも負けてはいない。やはりこの6強の争いとなっていくのか。今後の展開が楽しみだ。
