とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

ACL準決勝第2レグ 水原三星ブルーウィングス対鹿島アントラーズ

 第1レグを2点ビハインドからの逆転3ゴールで勝利したアントラーズ。第2レグは水原のホームに乗り込んで、引き分け以上で決勝進出が決まる。アントラーズの先発は遠藤がケガで右SHに土居を起用し、左SHには安西。レオシルバがボランチに戻ってきて、三竿健斗を組む。SBは右SB西、左SB山本のベテラン。そして昌子がCBに帰ってきた。水原は第1レグと同じ4-3-3。右IHにはキムジュンヒュンが先発した。

 開始3分、その右IHキムジュンヒュンがミドルシュート。序盤から水原が積極的に攻めてくる。アントラーズも8分、左SH安西のクロスのこぼれをFWセルジーニョがオーバーヘッドで狙うが、枠は捉えられない。10分にはFWセルジーニョのFKにCB昌子がヘディングシュート。抜けてきたボールにうまく合わせられなかった。21分にはCB昌子から右に展開。右SB西のクロスに左SH安西がミドルシュート。そして25分、中盤右サイド深めの位置からのFKをセルジーニョが蹴ると、左SB山本修斗がヘディングシュート。アントラーズが先制点を挙げた。その後は両チーム互角の展開。前半はそのまま、アントラーズの1点リードで折り返した。

 どうしても勝利が必要な水原は後半頭、アンカーのチェソングンを下げて、長身FWパクキドンを投入する。2分、右SH土居のクロスにFWセルジーニョがヘディングシュート。しかし直後には水原も左SHヨムギフンのクロスにFWパクキドンがヘディングシュート。3分にも右SBチャンホイクが積極的にミドルシュートを狙う。すると7分、右SBチャンホイクのクロスに左SHヨムギフンがヘディングシュート。GKクォンスンテがナイスセーブで弾き返すものの、右SHイムサンヒョプが押し込んだ。水原が1点を返した。さらに直後の8分、FWパクキドンの落としから右IHキムジュンヒュンがミドルシュート。GKクォンスンテがナイスセーブ。しかし続くヨムギフンのCKにCBチョソンジンがヘディングシュートを叩き込む。水原が勝ち越した。CB昌子のマークが甘かった。まだ本調子ではなかったか。

 これでアウェイゴールの差で水原がリードする。13分には左SHヨムギフンのFKのクリアをFWパクキドンがクロス。またもCBチョソンジンがヘディングシュートを放つ。今度はGKクォンスンテがファインセーブ。しかし15分、右SBチャンホイクの縦パスにFWダムヤノビッチが走り込み、GKのニアを抜くシュート。水原が追加点を挙げた。3-1。17分には右SBチャンホイクの縦パスを受けたFWダムヤノビッチが前を向き、左にはたくと、FWパクキドンが右に流し、CHサリッチが走り込んでシュート。しかしわずかにポスト左に外す。

 すると19分、左SH安西のクロスにFWセルジーニョがDFと競ってフリック。ファーサイドにいた右SB西が落ち着いてワントラップからシュート。1点を返した。このゴールが大きかった。2試合合計で同点に追い付いた。これでアントラーズも落ち着きを取り戻し、その後は互角の展開が続く。水原は28分、CHキムジュンヒュンに代えてチョウォニを投入。守りを固める。アントラーズも32分、左SH安西に代えて永木。水原は直後、CHサリッチがケガでイジョンソンに交代する。

 35分、左SHヨムギフンのFKにCBチョソンジンがヘディングシュート。しかし枠を外す。そして37分、右SB西のスローインをFW鈴木優磨が受けると、DFを背負ってポスト。こぼれ球をFWセルジーニョが持ち出してシュート。これが決まり、ついにアントラーズが2点差を追い付いた。3-3。2戦合計では6-5。アントラーズがリードした。アントラーズは39分、土居に代えてCB犬飼を投入。3-5-2。3バックにして守備を固める。42分、左SBイキジェのクロスをGKクォンスンテがパンチングではね返すと、FWパクキドンがボレーシュート。GKクォンスンテが身体を投げ出し、ナイスセーブ。45分には左SBイキジェのクロスのクリアをCHイジョンソンがシュート。アディショナルタイム46分、右SHイムサンヒョプのミドルシュートはポスト左に外れる。

 アントラーズは47分、FWセルジーニョに代えてMF小笠原。鈴木優磨以外は守備的な選手を並べ、とにかく守る。48分、FWダムヤノビッチから左に流して、左SHヨムギフンがシュート。だがサイドネット。最後までアントラーズが守り切り、決勝進出を決めた。

 最後は執念。こうした展開になるとアントラーズは強い。3-1と突き放された後、すぐに2点目を取れたのが大きかった。これで決勝は11月3日、イランのベルセポリスをホームに迎える。まずは第1レグで勝利して、アウェイの第2レグを少しでも有利に戦いたい。初めてのACLタイトルに向けて、がんばれアントラーズ