とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

J1リーグ第18節 名古屋グランパス対コンサドーレ札幌

 今週はルヴァン杯決勝があったため、J1リーグのゲームは台風で延期になったグランパスコンサドーレ戦のみ。グランパスは前節勝利して何とか降格圏内は抜け出したもののまだ14位。降格圏16位サガンとの勝ち点差はわずか1。どうしても勝利が欲しいところ。対するコンサドーレもこのところ勝ったり負けたり引き分けたりと思うように勝ち点が上がらず、6位まで落ちてきた。しかしこのゲームで勝ち点を挙げれば残留決定。勝てばACL出場権内の3位まで浮上する。こちらもモティベーションは高い。グランパスは前節に続いて3-4-3の布陣。左WBに八反田が入り、左CBには櫛引が先発した。一方のコンサドーレも3-4-3。深井と荒野のダブルボランチ。3トップはジェイを中央に、右FW三好、左FWチャナティップ。小兵の二人がシャドーに入った。

 序盤からコンサドーレが積極的に高い位置からプレスをかける。5分、左FWチャナティップ。6分、CFジェイと中盤でボールを奪ってそのままドリブルで駆け上がる。これはDFに止められたが、8分、右FW三好の落としに右CB進藤が積極的にドリブルでPA内に進入。左CB櫛引が身体を当てて倒すと、PKの判定。これをジェイが決めてコンサドーレが先制点を挙げた。その後もコンサドーレに勢いがある。10分には右WB駒井がドリブルでボールを運び、右に流して右FW三好がシュート。これはGKランゲラックがナイスセーブではね返す。

 グランパスもようやく15分、CHエドゥアルド・ネットの縦パスをCFジョーが落とし、左CB櫛引がシュート。DFのはね返りをCFジョーが落とし、右FWシャビエルがシュート。これもDFにブロックされると、今度は左WB八反田がシュート。最後はCHエドアルド・ネットがボレーシュートを放ったが、枠を外してしまった。コンサドーレのプレスに苦しみ、なかなか決定機を作れないグランパスだったが、ようやく25分。右FWシャビエルの縦パスをCFジョーが落とすと、一瞬DFがお見合いしたボールをシャビエルが走り込んで奪い、そのままPA内へ進入。たまらずCB宮澤が身体を寄せて倒してしまう。PK。これをジョーが決め、グランパスが同点に追い付いた。

 するとゲームはすっかりグランパス・ペースになる。31分、CH小林のクロスをCFジョーがヘディングで落とし、左FW玉田がミドルシュート。DFブロックのこぼれ球をCHエドゥアルド・ネットが左に流して、CFジョーがシュート。だがGKクソンユンがナイスセーブ。38分にはCHエドゥアルド・ネットがミドルシュートを放つが、わずかに右へ外れた。このまま同点で前半を折り返すのかなと思った42分、両チームがカウンターでチャンスをつかんだ後、コンサドーレのCH荒野が縦パス。右FW三好の落としを左FWチャナティップがDFの裏を取るスルーパス。走り込んだジェイが反転からシュート。これが決まり、コンサドーレが前半のうちに勝ち越し点を挙げた。

 この攻防の中でイエローカードをもらった左WB八反田だったが、さらにアディショナルタイム46分、中盤でCH深井に対してスライディングをすると、両足で絡めとる形になり、再びイエローカード。退場となってしまった。一人少なくなったグランパスは後半頭に玉田を下げて左WB金井を投入する。布陣は3-4-2。

 2分、FWジョーがカウンターで走り込むと、キープからのパスにFWシャビエルが走り込む。CH荒野が後ろから押し倒したように見えたが、主審はPKを取らない。7分、FWシャビエルの横パスからCHエドゥアルド・ネットがミドルシュート。だがポスト右に外れる。逆に11分、コンサドーレはカウンターで左FWチャナティップがドリブル。右に流してCFジョーがシュート。これはGKランゲラックがナイスセーブ。コンサドーレは12分、右FW三好に代えて早坂を投入する。すると13分、CH荒野のドリブルからスルーパスに右FW早坂が抜け出して、切り返しからシュート。これもGKランゲラックがナイスセーブしたが、中盤でコンサドーレがボールを奪っては攻め込む場面が増えてくる。

 グランパスも14分、CH小林の縦パスにCFジョーがDFを抑えながらシュートを放つが、枠は捉えられない。逆に15分にはCFジェイがミドルシュート。18分には左FWチャナティップがカウンターでドリブルからシュート。DFブロックのはね返りをチャナティップが拾って、落としを左WB菅がミドルシュートグランパスは両WBが下がってDFラインに吸収される5バック。そのため中盤は小林とエドゥアルド・ネットの二人で守る形になり、攻め上がれないばかりか、コンサドーレの攻撃をはね返してもまた拾われて攻撃を受ける。22分には左FWチャナティップの落としからCH荒野がミドルシュート

 するとその直後、グランパスはCB櫛引に代えて右SB和泉を投入。4-4-1の布陣に変更した。これでDFラインも高くなり、ようやくまた攻められるようになったグランパス。だがコンサドーレも28分、CH深井を下げて右FW都倉を投入。駒井がCHに下がって、早坂が右WBに回る。32分には左CB福森のCKに右CB進藤がヘディングシュート。33分には右FW都倉のドリブルからスルーパスを左FWチャナティップが落とし、都倉がシュート。CB丸山がナイスライディングでブロックする。

 せめて同点に追い付きたいグランパスも必死で反撃するが、ゴール前が堅い。44分、CFシャビエルの落としからCH小林のクロスを左SHシャビエルがつなぎ、右SH前田がヒールで落としたパスをCFジョーがシュート。しかしGKクソンユンがファインセーブ。右足先で止めた。アディショナルタイム49分にはエドゥアルド・ネットのCKをCB中谷が落とし、CFジョーがシュート。しかし枠を捉えられない。そしてタイムアップ。1点が届かなかった。2-1。コンサドーレが勝利し、3位進出。2年続けての残留を決めた。

 グランパスは前半終了間際の八反田の退場が痛かった。これで両WBが下がって、中盤でボールをキープできず、再三コンサドーレの攻撃に晒された。またコンサドーレも高い位置からのプレスが早く。球際の強さを見せてグランパスのパスサッカーを封じた。チャナティップと三好のドリブルも効いていた。コンサドーレにもう少し決定力があればもっと怖いチームになる。グランパスは1試合消化したものの依然14位のまま。降格圏からの勝ち点差も1。次節からは中2日・中3日の3連戦。いよいよここが正念場。最低でも1勝1分け、勝ち点4は積み上げたい。まずは次節の絶不調ヴィッセル相手に勝利を掴みたい。