とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

女子国際強化試合 日本対ノルウェイ

 久しぶりに女子サッカーを観る。ノルウェイとの国際強化試合。阪口夢穂など負傷中の選手も多い日本だが、代わりに若手が多く選考された。CHには三浦成美が宇津木とコンビを組んでダブルボランチ。CBは熊谷と市瀬。なでしこ常連となった左SH長谷川と右SB清水も21歳と22歳。若手を織り交ぜつつ、左SB鮫島、右SH中島、CB熊谷らがチームを支える。ノルウェイは4-2-3-1の布陣。ワントップにウトラン。右SHグラハムはシュート力がある。

 3分、右SH中島の縦パスに走り込んだ右SB清水のクロスから左SH長谷川がミドルシュートを放つ。ノルウェイも8分、カウンターで右SHグラハムが走る。ドリブルからミドルシュートを放つが、GK山下がキャッチした。9分、左SH長谷川がカットインからミドルシュート。14分にはFW岩渕から左に流し、左SH長谷川のクロスに右SH中島がミドルシュートを放つ。そして16分、FW岩渕のドリブルをDFに止められて得たFKをFW横山が蹴ると、そのままゴールに吸い込まれた。ゴール。日本が先制点を挙げた。

 その後も日本ペースが続く。26分には左SH長谷川のパスカットから右に展開して、右SH中島がミドルシュート。そして27分、左SH長谷川の縦パスにFW岩渕が走り込んでシュート。左ポストの内側からネットを揺する。日本が追加点を挙げた。ノルウェイは右SHグラハムが積極的にドリブルで仕掛けてくる。30分、35分とグラハムがドリブルで走ってミドルシュートを放つが、GK山下がセーブ。37分には右SHグラハムのドリブルから横に流してOHレイテンがシュート。危ない場面だったが、シュートは枠を外した。43分には左SBミンデが切り返しからミドルシュートを放つが、GK山下がキャッチ。日本のCBもしっかりしている。前半だけで2ゴール。日本がリードして折り返した。

 後半頭から日本はCH宇津木に代えて長野風花を投入する。序盤は攻め込んだ日本だが、5分過ぎ位からノルウェイが連続してCKを取った。7分のCKではDFのクリアを右SBモエボルがミドルシュートを放つ。DFがブロックした。日本も10分、左SH長谷川のパスを受けたFW岩渕がさらに中へ送り、右SH中島がミドルシュート。GKヒェルムセットがナイスセーブ。そしてDFのフィードに右SHグラハムがCB熊谷と競り合って抜け出すと、ドリブルからミドルシュート。しかしGK山下がナイスセーブ。するとGK山下のフィードからCH長野のスルーパスに右SH中島が抜け出して、クロスをFW岩渕がシュート。日本が3点目を挙げた。

 11分、日本は横山と岩渕の2トップを下げて、CF菅澤と右SH籾木を投入する。中島を左SHに回し、長谷川がトップ下に入る4-2-3-1。直後の12分、CB市瀬のフィードに左SB鮫島が抜け出し、ループシュート。だが枠を捉えられなかった。14分にはノルウェイもOHレイテンのCKにCBホフランがヘディングシュート。ノルウェイの高さは怖い。しかし18分、CF菅澤の縦パスを受けたOH長谷川がきれいに反転して右へ展開。右SH籾木がカットインからミドルシュート。これが決まり、日本が4-0と突き放す。

 23分にはCF菅澤の落としから左SH中島がミドルシュート。24分、OH長谷川の縦パスからCF菅澤がシュート。だがGKヒェルムセットがナイスセーブ。26分にも左SH中島の縦パスに走り込んだOH長谷川のクロスに右SH籾木がシュート。28分、CB熊谷の縦パスをCF菅澤がポストになって落とし、熊谷がシュート。DFに当たってコースが変わったが、GKヒェルムセットはファインセーブした。33分には左SH中島のスルーパスにCF菅澤が抜け出してシュート。だがCBガウスダルがブロックした。CH長野はよくチームに溶け込み、まったく遜色なくプレー。ダイレクトのパスなどに非凡なものを見せていた。そして33分、日本はさらに選手交代。OH阪口萌乃、左SH宮澤。宮澤は今季ベレーザに入った18歳だが、臆することなくプレー。38分にはミドルシュートも放った。ゲームは36分、ノルウェイにCKからCBガウスダルのシュートで1点を返されたが、あとは危なげなし。随所に好プレーを見せて4-1と快勝した。

 途中出場の長野や宮澤も加え、技術力の高い若手選手が加わり、なでしこはさらにレベルアップ。トラップからすぐに前を向いてプレーでき、簡単にはボールを失わない。さらに連携を深めれば、さらに強くなる。課題はセットプレーでの守り。このゲームでもCKから失点。高さと強さではどうしても劣るので仕方ないが、少しでも改善していきたい。ノルウェイは強いとはいえ、FIFAランキング13位。さらに強豪国と対戦を重ね、経験を積み、来年のW杯に臨みたい。いよいよ高倉なでしこは楽しみなチームになってきた。