とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

危険運転車を目撃したら・・・

 先日の朝、いつものようにクルマで娘を駅まで送っていた際のこと。わが家を出てしばらく行くと、長く直線の下り坂がある。何ヶ所か、信号のない交差点があり、その日も右から白いセダンがその道路へ出ようとしていた。優先権はこちらにあるとはいうものの、下り坂でもあり、アクセルを踏み込むことはせず、走っていたら、突然、そのクルマが私のクルマの前に飛び出してきた。「危ないなあ」と思いながらも、50m位は車間があったので、少し距離を取ってその後ろを走っていた。

 すると私の前を行くそのクルマが次第に車線の左側、路側帯に引かれた白線に半分車体を寄せていく。「この先の交差点で左折したいのかな。それにしても早いな」と思って見ていると、今後は車線を右側に寄せ、センターラインを越えた。ウン? 何がしたいんだ? と思う間もなく、気がつくと、完全に反対車線を走っている。幸い対向車はなかったのでよかったが、かなりのスピード。交差点が近付き、大丈夫かなと見ていると、その手前で元の車線に戻り、左にウィンカーを出す。「あれ、やっぱり左折するの?」

 と思ったら、左折した横断歩道の手前でやけにゆっくりとスピードを落とす。「ああ、僕もこの青信号の間に左折したいんだけど」と思ったが、カーブを切るとまたスピードを上げたので、私も何とか左折ができた。その道路は2車線で、右側車線にトラックが走っていたが、その前の車間に無理矢理、右側車線に突っ込んでいく。トラックがスピードを緩めて譲ると、いったんは右車線に入ったものの、またふらふらと左車線に戻る。そこには軽自動車が! 気がついた軽自動車はあわてて車線を左に寄せて避けた。と思ったら、また右車線に戻る。

 次の交差点は右車線が右折専用となる。どうするのかなと見ていると、そのクルマは右折を始めた。でも前からは直進車が来ている。危ない! しかし、信号が変わったばかりで直進車もまだスピードを出しておらず、無理やり右折するクルマに対して、どうしようかと迷う感じでスピードを緩めた。その手前を猛然と右折していく白いセダン。

 残念ながら(?)、私はその交差点は直進したので、その後、そのクルマがどうなったかは見ていない。娘がクルマを降りる時に、「事故を起こしていないか、見てきてよ」と言ったが、何があるかわからないので、おとなしく今来た道を家に戻った。その後、2時間ほどした後に、件のクルマが走っていった道路を通ってみたが、特段、事故があった様子はなかった。もう片付けられた後か、それとも無事に目的地まで達したのか。

 それにしても怖かった。そして、こんな時、どうしたらよかったのかと考えた。警察へ通報した方がいいかとも思ったが、運転中に電話はできないし、突然のことで、ナンバープレートを見る余裕もなかった。結局、あのクルマはどうしたんだろう。そしてどうしてあんな運転をしていたのだろう。酒でも飲んでいたのだろうか。それとも覚醒剤? 病気の発作でもあったのか? その後もその道路を通るたびに、またあのクルマが飛び出してこないかと心配になる。いったいあれは何だったのか?