とんま天狗は雲の上

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プレミアリーグ第16節 チェルシー対マンチェスター・シティ

 快調に首位を行くマンCの今節の相手はチェルシーチェルシーは前節、ウォルバーハンプトンに敗戦して順位を4位に落とした。首位マンCとの勝ち点差は10ポイント。もうこれ以上離されるわけにはいかない。一方、マンCもここまで13勝2分、無敗が続いているとはいうものの、2位リバプールも同様に無敗。勝ち点差はわずか2ポイント。当然、このゲームも負ける訳にはいかない。チェルシーの布陣はいつもの4-3-3。しかしジルーをベンチに置いて、アザールのワントップ。右WGにペドロ、左WGにウィリアン。中盤から後ろはいつものメンバーが並ぶ。対するマンCも同じく4-3-3。アグエロがケガで欠場しており、代わりにワントップを務めるのはスターリング。右WGにマフレズ、左WGはサネ。両チームとも、ワントップは高さよりもスピードのある選手を起用した。中盤から後ろはいつものメンバー。左SBにはデルフが入った。

 前半序盤からマンCが積極的に攻めていく。9分、CHフェルナンジーニョがボールを奪い、CFスターリングがドリブル。左IHダビド・シルバのクロスにCFスターリングが走り込んでシュートを放つ。15分にもCHフェルナンジーニョがCFアザールからボールを奪い、左WGサネがドリブル。右WGマフレズが左に流して、左IHダビド・シルバのパスにサネがゴール前。だがCBダビド・ルイスがカバーしてシュートを打たせない。前半はマンCの寄せが速く、チェルシーはほとんど攻めていけない。逆に守りを固めていたのかもしれない。

 32分、右WGマフレズのスルーパスに左WGサネが抜け出して、ライン際からシュート。GKケパがはね返すと、左IHダビド・シルバがシュート。これはDFがブロックした。さらに33分、CFスターリングが左SBマルコス・アロンソを抜き去って、クロスに左WGサネがシュート。だが右SBアスピリクエタが身体を張った。このままチェルシーは1本のシュートも打てず、前半を終えるのかと思った45分、左CBダビド・ルイスから右サイドへ長いフィードを蹴ると、右WGペドロが走り込んで、左サイドへ大きくサイドチェンジ。これを収めた左WGウィリアンがクロスを入れるが、DFがクリア。しかしすぐに左SBアロンソが回収すると、左に流してCFアザールがキープ。中をよく見てクロスを入れると、右IHカンテが豪快なミドルシュート。ネットに突き刺さり、チェルシーが初シュートで先制点。前半耐えた展開が続いたチェルシーがリードして前半を終えた。

 後半に入ると、前半先制したチェルシーに勢いがある。4分、左WGウィリアンのドリブルをCHフェルナンジーニョが止めてFKを得ると、これを自ら蹴ったウィリアンのFKはGKエデルソンがファインセーブを見せた。7分には右IHカンテがドリブル。左に流して、左WGウィリアンがミドルシュート。これもGKエデルソンがセーブする。チェルシーは長くて速いパスが効果的。マンCの守備を左右に振って、チャンスをつかんでいく。

 マンCは8分、前半シュートを外したサネに代えて、CFジェズスを投入。スターリングを左WGに移す。9分には右WGマフレズがミドルシュート。さらに12分、PA手前のFKを右SBウォーカーが強烈に蹴り込むが、GKケパがナイスセーブではね返した。攻めるマンC。だがチェルシーも粘り強い。18分にはCBダビド・ルイスの右サイドへのフィードに右WGペドロが走り込み、中へのドリブルから左に流すと、左WGウィリアンのパスにペドロがシュート。やはりCBダビド・ルイスからのフィードが効果的だ。

 チェルシーは20分、左IHコバチッチに代えてバークリーを投入すると、マンCも23分、左IHダビド・シルバが腿裏を痛めてギュンドアンと交代する。チェルシーは30分、左WGウィリアンに代えてロフタス・チーク。両WGが下がって4-5-1の布陣。守りを固める。そして33分、左IHバークリーのミドルシュートがわずかにDFに触ってCKを得ると、アザールのCKにCBダビド・ルイスが高いヘディングシュート。これが決まり、チェルシーが追加点を挙げた。

 その後はチェルシーが組織的に守る。マンCも42分、左WGスターリングのクロスにCFジェズスがシュートを放つも、当たり損ね。44分、こぼれ球を狙ったCHフェルナンジーニョミドルシュートも枠を捉えられない。アディショナルタイム4分にはGKケパのフィードをカットした左IHギュンドアンのパスからCFジェズスがミドルシュートを放つが、GKケパがファインセーブ。そしてタイムアップ。4位のチェルシーが勝利して、マンCを首位から引き摺り落した。

 前半こそマンCの一方的なペースだったが、そこを耐えたのがよかった。そしてロングカウンターが見事に決まっての先制点。後半終盤の組織的な守りも見事だった。やはりサッリ監督のサッカーは魅力がある。とは言っても、マンCもアグエロとデブルイネの2枚落ち。それでこの成績は見事。リバプールが首位に立ってプレミアリーグはマンCとの一騎打ちの様相。トッテナムチェルシーアーセナルらがどこまで追い付けるか。プレミアリーグはいよいよこれから面白くなりそうだ。