とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

アジア杯グループF 日本対オマーン

 初戦トルクメニスタン戦は先行され、逆転したものの、また1点差に追い詰められるなど、苦しいゲームを勝利した。2戦目オマーンはグループ内で日本に続くFIFAランク82位。けっして簡単な相手ではない。大迫が臀部の違和感で欠場し、代わりに北川が先発。遠藤がCHで先発して、冨安はCBに下がった。他はトルクメニスタン戦と同じ先発。オマーンは4-2-3-1。ガサーニのワントップにトップ下にヤヒヤイ。左SHサーレフが積極的に仕掛ける。右SBムハイニと左SBプサイディも攻撃参加に積極的だ。

 ゲームは序盤から日本ペースで進む。2分、右SH堂安がドリブルで仕掛け、クロスに左SH原口がシュート。バーを叩く。7分にはCB冨安がヘディングで前に送ると、OH南野が抜け出しシュート。しかしGKルシャイディがナイスセーブ。続くCKから左SH原口がミドルシュートを放つが、枠を捉えられない。12分にもCB冨安のフィードにOH南野が抜け出しシュート。ポスト右に外れる。しかし南野が積極的に仕掛け、シュートを放っていく。

 序盤から守る時間が長かったオマーンだが、20分、OHヤヒヤイがカウンターで駆け上がる。CB吉田が間合いを取って対応する中、スルーパスにCFガサーニが走り込む。飛び出したGK権田をかわしてシュート。CB冨安が逆を取られ足が出なかったが、わすかにポスト左に外れた。危ないシーン。日本も24分、中盤でCH遠藤がボールを奪い、スルーパスにOH南野が抜け出してシュート。しかしGKルシャイディがファインセーブ。さらに右SH堂安が詰めてシュートを放つが、DFがヘディングでクリアした。ゴールが遠い日本。

 そして26分、右SH堂安のスルーパスにまたもOH南野が抜け出す。しかしシュートはまたもGKルシャイディがファインセーブ。こぼれ球に左SH原口が駆け寄って、仕掛けるとPAギリギリの位置で左SHサーレフと交錯。倒れると主審がPKを宣告。足をかけたというよりもボールを蹴り合って倒れた感じの微妙な判定だったが、28分、これを原口が決めて日本が先制点を挙げた。

 39分には右SH堂安が右SB酒井とのワンツーからミドルシュート。日本が両サイドから押し上げていく。しかし45分、左SHサーレフからの大きなサイドチェンジに左SBプサイディが駆け上がり、クロスにサーレフがミドルシュート。CH遠藤がブロック。こぼれ球をOHヤヒヤイがシュートすると、左SB長友の手に当たった。が、主審はPKを取らず。主審の判定に助けられた前半だった。

 後半になると、オマーンのプレスが積極的になってきて、日本はリスクを負わないパス回しが続く。12分にはCF北川に代えて武藤を投入。オマーンも22分、OHヤヒヤイに代えてガサニ。2トップにする。24分には右SBムハイニがミドルシュートを放つ。32分にはCFガサーニに代えてハジリを投入する。日本は後半、なかなかパスがうまくつながらない。そんな中、OH南野が一人で仕掛ける。ドリブルでDF3人を抜いてゴールに迫るが、最後はDFに止められた。35分、右SH堂安のミドルシュートもGKルシャイディがキャッチする。

 オマーンも35分、右SBムハイニのクロスを右SHヤフマディがフリック。左SHサーレフがオーバーヘッドシュートを放つが、枠は外した。38分、左SH原口のクロスをCF武藤がヘディングで落とし、右SH堂安が走り込むが、武藤がオフサイド。39分には右SH堂安を下げて、伊東純也を投入する。45分、OH南野のスルーパスに右SH伊東が抜け出し、ドリブルからシュート。だがこれもGKルシャイディがナイスセーブ。45+3分、OH南野のドリブルで得たFKをCH柴崎が狙うが、これもGKルシャイディがセーブ。結局最後まで流れの中ではゴールなし。それでも前半に得たPKの1点を守り切り、日本がグループリーグ2勝目。決勝トーナメント進出を決めた。

 前半はともかくとして後半はつまらないゲーム。1点差では下手に勝負もできず、勝利のためには仕方ない采配だったかもしれないが、やはり物足りない。中東とのゲームではどうしてあんなにGKがファインセーブを連発するのだろう。このゲームでも南野が1点でも決めていればもっと楽に勝利でき、他の選手も試すことができた。やはりアジア杯は難しいということか。次はウズベキスタン戦。森保監督がどんな選手起用をするのか。1位抜けだとグループEからカタールまたはサウジ、2位抜けでもグループBでオーストラリアかヨルダン。どちらにしても難しい相手だ。ここは思い切った選手起用でこれまでにない戦い方を見せてほしい。