とんま天狗は雲の上

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プレミアリーグ第22節 トッテナム対マンチェスター・ユナイテッド

 スールシャール監督に代わって4連勝を続けているマンU。先に行われた5位アーセナルが敗戦したため、勝てば勝ち点で追い付く。だが今節の相手はトッテナム。これまでの4試合はいずれも下位チーム。スールシャール監督の真価が問われるゲームだ。一方、トッテナムは2位マンCとの勝ち点差は2。ここは何としても勝ち点を積み上げて上位に食らいついていきたいところ。。トッテナムの布陣は4-2-3-1。ケインのワントップにトップ下にデリ・アリ。右SHソンフンミン、左SHエリクセンボランチはウィンクスとシソコで組む。CBはフェルトンゲンとアルデルウェイレルトだ。マンUも同じく4-2-3-1。リンガードをワントップに上げるが、自由に動き回り、右SHリンガードをポジションチェンジすることも多い。ポグバがトップ下に上がり、マティッチとエレーラのダブルボランチ。CBはリンデレフとジョーンズで組む。GKはデヘア。

 9分、右SHソンフンミンの仕掛けからスルーパス。CHウィンクスが抜け出し、シュート。マンUも11分、右SBヤングのクロスのクリアをCFリンガードがミドルシュート。さらに12分、カウンターでOHポグバがドリブルで運び、左に流して、左SHマルシャルがスルーパス。右SHラッシュフォードが走り込んでシュートを放つ。お互い激しく攻め合う面白い展開。18分には右SBトリッピアからボールを奪ったOHポグバがスルーパス。左SHマルシャルが仕掛けるが、GKロリスがセーブした。

 25分にも左SHマルシャルがミドルシュートを放つが、30分手前辺りからトッテナムが波状攻撃。マンUの守備陣をゴール前に釘付けにする。そして31分、右SBトリッピアのクロスをOHデリ・アリが落とし、CFケインがシュート。ネットを揺らしたが、ケインがオフサイド。43分、トッテナムはCHシソコが右鼠径部の痛みを訴えて、ラメラに交代する。ウィンクスをアンカーにして、エリクセンとデリ・アリがIH。右SHラメラ、左SHソンフンミンの4-1-4-1の布陣に変更する。すると44分、右SBトリッピアの内側へのパスをCFリンガードがカット。落としをOHポグバが大きく右へフィードすると、右SHラッシュフォードが走り込んでシュート。マンUが先制点を挙げた。前半はマンUの1点リードで折り返した。

 後半は序盤からトッテナムが攻勢をかける。2分、左SHソンフンミンがミドルシュート。4分、右IHエリクセンの縦パスを右SHラメラがつなぎ、左IHデリ・アリのスルーパスにCFケインがシュート。だがGKデヘアがナイスセーブする。5分、CFケインから右に展開。右SBトリッピアのクロスに左IHデリ・アリがヘディングシュート。だがGKデヘアがファインセーブで弾き出す。マンUも9分、右SBヤングのクロスにOHポグバがヘディングシュート。これはGKロリスがファインセーブ。11分、OHポグバがミドルシュート。DFがブロックしたこぼれ球を再びポグバが拾ってシュート。これもGKロリスがファインセーブした。

 お互い、GKがファインセーブの応酬。だがここからさらにGKにスイッチが入った。14分、ショートCKから右IHエリクセンのクロスにCFケインがヘディングシュート。GKデヘアがファインセーブ。マンUも17分、CFリンガードの縦パスから左SHマルシャルの横パスに、OHポグバがシュート。今度はGKロリスがファインセーブで弾き出した。するとトッテナムはさらに圧力を強める。21分、右IHエリクセンの縦パスを受けたCFケインのスルーパスに、左IHデリ・アリが抜け出してシュート。これもGKデヘアがファインセーブ。25分にはエリクセンのCKにCBアルデルウェイレルトがシュートを放つが、これもGKデヘアが止めた。26分、CFケインのFKもGKデヘアがファインセーブでキャッチする。29分、右IHエリクセンの縦パスに抜け出した左IHデリ・アリがシュート。これもGKデヘアがファインセーブする。もう神懸っている。

 マンUは28分、左SHマルシャルに代えてCFルカクを投入。リンガードを左SHに回す。さらに38分にはリンガードを下げて、右SHデョゴ・ダロット。ラッシュフォードが左SHに回った。トッテナムも36分、CHウィンクスに代えてFWジョレンテを投入。2トップにして攻める。41分、CHデリ・アリの縦パスをFWジョレンテがヘディングで落とし、FWケインがシュート。しかしこれもGKデヘアがファインセーブ。もう手が付けられない。44分には右SBトリッピアのクロスにFWジョレンテがシュートを放つが、GKデヘアがセーブ。結局、最後までゴールを許さなかった。1-0。マンUが3位トッテナムを破って勝利。スールシャール監督になって公式戦6連勝を飾った。

 もちろんGKデヘアのスーパーセーブが最大の勝因だが、リンガードをトップで使うことで、前線から広範囲でプレスをかけて、中盤でのボール奪取からショートカウンターが効いている。ポグバが気持ちよさそうにプレーしているのもいい。みんなモウリーニョの時代に比べてイキイキとしている感じ。一方のトッテナムはあれだけ攻めての敗戦は仕方ない。だが、このゲームを最後にしばらくソンフンミンがアジア杯でチームを離れるのは不安材料だ。まだまだ激しい上位争いが続くプレミアリーグ。アジア杯だけではない。プレミアリーグからも目を離せない。