前節ニューカッスル相手に敗戦した2位マンC。首位リバプールもレスター相手に引き分けたため、勝ち点差は5で収まっているが、優勝に向けては絶対負けられない。対するアーセナルはカーディフに勝利してようやく4位に浮上した。1試合で5位に戻るわけにはいかない。マンCはオタメンディを中央に、右CBカイル・ウォーカー、左CBラポルテの3バック。フェルナンジーニョとギュンドアンでダブルボランチを組むが、守備時にはフェルナンジーニョがCBに下がって4バックになる。ペトロビッチ監督時のサンフレッチェの森崎和幸のような役回りだ。ボランチの前には右からベルナルド・シウバ、デブルイネ、ダビド・シルバ、スターリングと4人が並び、ワントップにアグエロが入る。ベルナルド・シウバとスターリングは通常ならWBとなるところが、守備に戻ることはほとんどない。対するアーセナルはコシエルニとムスタフィのCBに右SBリヒトシュタイナー、左SBモンレアルの4バック。CHにゲンドゥージとトレイラが並び、右SHイウォビ、左SHコラシナツ。FWにはオバメヤンとラカゼットが並ぶ4-4-2の布陣だ。
キックオフ直後、マンCが攻め込む。左IHダビド・シルバのクロスを右IHデブルイネがフリック。DFのクリアを右SHイウォビが受けるが、そこに左CBラポルテがプレスをかけて奪うと、クロスにCFアグエロがヘディングシュート。開始わずか46秒でマンCが先制点を挙げた。その後も攻め込むマンC。5分にはCHギュンドアンのCKのクリアを左WGスターリングがミドルシュート。これはGKレノがファインセーブで弾き出す。押し込まれたアーセナルだが11分、CHトレイラのCKを左SBモンレアルがフリック。CBコシエルニがヘディングシュートで押し込んで、アーセナルが同点に追い付いた。
その後はパスを回して攻めるマンCに対して、アーセナルが落ち着いて受けて、カウンター気味の速い攻撃で対抗する。18分にはCKの流れから左WGスターリングがミドルシュート。DFのクリアを右CBウォーカーが拾い、縦パスを左IHダビド・シルバが落として、CBオタメンディがミドルシュート。マンCが攻めていく。アーセナルも35分、FWラカゼットが絶妙なスルーパスをCBの間に通すが、走り込んだFWオバメヤンの前にGKエデルソンが飛び出してクリア。ナイスプレーだ。39分にはCHゲンドゥージの縦パスを左SHコラシナツが受けて、反転からミドルシュート。42分にはCHトレイラのドリブルからFWオバメヤンがシュートを放つ。
このまま前半も終わるかと思った44分、CHフェルナンジーニョから左に展開。左WGスターリングが戻すと、CHギュンドアンが縦パス。スターリングのクロスをCFアグエロが押し込んだ。マンCが勝ち越し点を挙げた。45＋1分には右WGベルナルド・シウバのスルーパスから右IHデブルイネがクロス性のシュート。しかしこれはポスト左に外れた。2-1。前半はマンCの1点リードで折り返した。
後半もマンCがパスを回して攻めていく。3分、CHフェルナンジーニョから左に展開。左WGスターリングの戻しから右WGベルナルド・シウバがミドルシュート。8分、CFアグエロのクロスを右IHデブルイネが戻すと、右CBウォーカーが右に展開。右WGベルナルド・シウバのクロスに右IHデブルイネがミドルシュート。GKレノがファインセーブで弾き返した。久しぶりに見るデブルイネはまだ完調とは言えないが、だいぶゲーム勘も戻ってきた感じ。11分には左CBラポルテの縦パスを左IHダビド・シルバが左に展開。左WGスターリングのスルーパスに走り込んだ右IHデブルイネがシュートを放つ。そして16分、左WGスターリングが仕掛けると、クロスをCFアグエロが身体ごと押し込んだ。アーセナルはハンドをアピールするが、主審は認めない。ハットトリックを達成して、マンCが3-1とリードを広げた。
アーセナルは21分、両SHのイウォビとコラシナツを下げて、右SHにデニズ・スアレス、トップ下にラムジーを投入。オバメヤンを左SHに回し、ラカゼットをワントップに残す4-2-3-1の布陣に変更。だが、パスを回すマンCに対してうまくプレスをかけられず、その後は全体的に緩い感じでゲームが進む。31分、右IHデブルイネのFKのクリアをCFアグエロがミドルシュート。これはGKレノがファインセーブ。36分にはCFアグエロを下げてジェズスを投入。37分、左IHダビド・シルバの縦パスを右WGベルナルド・シウバが戻し、ダビド・シルバがシュート。これもGKレノがファインセーブで弾き返す。
38分、CFラカゼットがミドルシュートを放つが、これが後半になってアーセナル唯一のシュートだった。その後もアーセナルは攻めきれず、そのままタイムアップ。3-1でマンCが勝利した。次節は4位のチェルシーが相手。首位リバプールを追って、次節も負けられないゲームが続く。一方、アーセナルは6位マンUが勝利したため、この敗戦で6位に降下。しかし4位チェルシーとの勝ち点差はわずか3。しばらくはCL圏内の4位争いが続きそうだ。
