とんま天狗は雲の上

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プレミアリーグ第26節 マンチェスター・シティ対チェルシー

 ミッドウィークに第27節のエバートン戦を先に消化して、暫定的にリバプールと勝ち点で並び、得失点差で首位に立ったマンC。そこから中3日。対するチェルシーは中6日。ハダースフィールドに5-0と圧勝。冬の移籍で加入したばかりのイグアインが先発で2ゴールと鮮烈なプレミアデビューを飾った。チェルシーはCL出場圏内を巡る熾烈な戦いが続く中、前節終了時点では4位だったが、先に行われた5位マンUと6位アーセナルがいずれも勝利して、暫定5位になっている。実力伯仲の面白いゲームが観られるかと期待した。まさかこんな結果が待っているなんて・・・。

 マンCはアグエロのワントップに右WGベルナルド・シウバ、左WGスターリング。ダビド・シルバはベントスタートで、中盤は右IHデブルイネ、左IHギュンドアン。アンカーにはフェルナンジーニョが座る。DFは左SBにジンチェンコが入って、ラポルテがCBに下がり、右CBストーンズ、右SBにはカイル・ウォーカーが入る4-3-3の布陣だ。対するチェルシーも同じ4-3-3。イグアインのワントップに右WGペドロ、左WGアザール。中盤はジョルジーニョをアンカーに右IHカンテ、左IHバークリー。DFとGKはいつものメンバーだ。

 キックオフ直後、後方でパスを回すマンCに対してチェルシーが積極的にハイプレスをかける。2分、CHジョルジーニョの縦パスを受けたCFイグアインが反転してシュート。これはDFがブロックした。3分にもCHジョルジーニョのスルーパスにCFイグアインが飛び出す。これはわずかに届かなかったが、ジョルジーニョイグアインの相性はいいようだ。

 しかし4分、マンCが中盤右の深い位置でFKを得ると、右IHデブルイネがスルーパス。これに右WGベルナルド・シウバが抜け出して、グラウンダーのクロス。CBダビド・ルイスが足に当てたボールがファーに流れると、左WGスターリングがシュート。幸先よくマンCが先制点を挙げた。その後もマンCが攻める。8分には左WGスターリングのスルーパスに右IHデブルイネが走り込み、戻したボールを右WGベルナルド・シウバが左サイドに持ち込んで、クロスにCFアグエロがフリー。だがイージーなシュートは枠を外した。

 チェルシーも12分、CBダビド・ルイスの縦パスを受けた左WGアザールがドリブルで仕掛ける。DFをかわしてシュートを放つが、GKエデルソンがセーブした。そして13分、CHフェルナンジーニョの縦パスを下がってきたCFアグエロが左にさばくと、左SBジンチェンコがドリブルで持ち込み、DFの対応に詰まったところをCFアグエロがスイッチ。そしてミドルシュート。これが決まり、マンCが追加点を挙げた。シュートのイージーミスを取り返すスーパーなミドルシュート

 さらに19分、マンCはCKの流れから、左SBジンチェンコがCFアグエロを狙ったクロス。これをCBダビド・ルイスがヘディングで返すと、左IHバークリーがヘディングでバックパス。しかしこれをCFアグエロが奪ってシュート。あっという間に3点目。さらに25分、またもCFアグエロが起点となって左に展開。左WGスターリングのクロスにCFアグエロがゴール前に詰めると、DFのクリアを左IHギュンドアンミドルシュート。マンCが何と前半25分で4点目を挙げた。

 チェルシーも28分、CHジョルジーニョの縦パスをCFイグアインが落とし、右WGペドロがミドルシュート。だがGKエデルソンがファインセーブ。右WGペドロは29分にもミドルシュートを放つが、GKエデルソンにキャッチされた。その後もチェルシーがパスを回して攻めていくが、マンCは守備も堅い。38分、CBダビド・ルイスのフィードを右WGペドロが落として、CFイグアインミドルシュート。だがこれもGKエデルソンがファインセーブ。結局前半は4-0で折り返した。

 後半になってもマンCの攻撃の手が緩まない。6分、右IHデブルイネのクロスにCFアグエロがヘディングシュート。これはバーに当たり、はね返った。劣勢の中、まずは1点を返したいチェルシーは7分、左IHバークリーに代えてコバチッチを投入する。しかし11分、左WGスターリングが仕掛けて右SBアスピリクエタを抜き去りクロス。しかしその後に伸ばしたアスピリクエタの足がスターリングを削る。PK。これをCFアグエロが落ち着いて決めて、5-0。さらにマンCが突き放す。アグエロはこれで2試合続けてのハットトリック

 13分にはCFアグエロPA前で倒されてFKのチャンス。これを右IHデブルイネが蹴るが、GKケパがパンチングではね返した。15分にはCFアグエロが左WGスターリングの縦のパス交換からミドルシュート。18分にも右IHデブルイネがミドルシュートを放つ。チェルシーは19分、右WGペドロの縦パスをCFイグアインが落とし、右IHカンテが左に展開。左WGアザールが強烈なミドルシュートを放つが、これはサイドネットに突き刺さった。

 20分、チェルシーは右WGペドロに代えてロフタスチークを投入。マンCもCFアグエロに代えてジェズス。さらに23分にはデブルイネに代えて右WGマフレズを投入。ベルナルド・シウバを右IHに下げる。29分、マンCは左WGスターリングのドリブルからスルーパスにCFジェズスが抜け出してシュート。だがGKケパがナイスセーブ。チェルシーは28分、左SBマルコス・アロンソに代えてエメルソンを投入。すると33分、右WGロフタスチークが倒されて得たFKをエメルソンが狙うが、壁の下を抜けたシュートはGKエデルソンがキャッチした。

 マンCは30分、CHフェルナンジーニョに代えて左IHダビド・シルバを投入。ギュンドアンをアンカーに下げる。そして35分、左IHダビド・シルバのスルーパスに左SBジンチェンコが走り込むと、クロスをCFジェズスがスルー。左WGスターリングが押し込んで、マンCが6点目。6-0。マンCが大差をつけてチェルシーに圧勝した。

 それにしてもすごい勝ち方だ。これで再び得失点でリバプールを上回って、暫定ながらマンCが首位に立った。一時の低迷からマンCは完全に立ち直った。逆にリバプールの方がもたついている感がある。プレミアリーグの優勝争いが俄然、面白くなってきた。