とんま天狗は雲の上

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チャンピオンズリーグ ベスト16 マンチェスター・ユナイテッド対パリ・サンジェルマン

 12月に暫定監督就任以来、未だ負けなし。プレミアリーグ第23節でバーンリーに引き分けたものの、その後はまた連勝。順位も4位に上げてきたマンチェスター・ユナイテッド。一方のパリ・サンジェルマンはついに先日のリーグ・アンでリヨンに敗戦。無敗記録が22試合で止まった。加えて、このゲームではネイマールに続いてカバーニも欠場。ベラッティは復帰したものの、アウェイでどんなゲームになるかと心配した。マンUの布陣は4-3-3。マティッチをアンカーに左IHポグバ、右IHエレーラ。FWはラッシュフォードを中央に、右WGリンガード、左WGマルシャルが先発した。対するパリSGは4-2-3-1。ドラクスラをトップ下に置いて、ダブルボランチマルキーニョスとベラッティ。エムバペをワントップに、右SHダニ・アウベス、左SHディマリアが先発した。

 序盤、マンUが高い位置からプレスをかけていく。6分、左SHディマリアがミドルシュートを放てば、9分、CFラッシュフォードがライン際まで切り込んでミドルシュート。GKブッフォンのナイスセーブに弾かれたが、序盤は互角の展開でゲームが進む。16分には右IHエレーラの縦パスをCFラッシュフォードが落とし、左IHポグバがドリブルでCBキムベムペを抜き去ってクロス。右WGリンガードが走り込んだが、その手前でGKブッフォンがセーブした。

 マンUのハイプレスに対して、パリSGは中盤の3人を中心にしっかりと守り、次第に流れを取り戻していく。28分、CHベラッティの縦パスからOHドラクスラのスルーパス。CFエムバペが抜け出してシュートを放つ。さすがエムバペは速い。45+2分にはOHドラクスラが倒されて得たFKを右SHダニ・アウベスが狙うが、バーの上。前半はスコアレスで折り返した。

 しかし前半終了間際、リンガードがケガで左WGサンチェスに交代すると、後半頭には前半から足の不調を訴えていたマルシャルに代えて右WGマタを投入。しかしこれですっかりペースが狂った。後半はパリSGがペースを握って攻めていく。そして8分、OHドラクスラから右に展開すると、右SHダニ・アウベスのクロスにCFエムバペがヘディングシュート。これはGKデヘアがナイスセーブで弾き出すが、続く左SHディマリアのCKにCBキムベムペがヘディングシュート。パリSGが先制点を挙げた。

 11分にはCHマルキーニョスの縦パスに走り込んだ左SHディマリアがシュート。これはDFにブロックされたが、続くドラクスラのCKのクリアに右SHダニ・アウベスがミドルシュート。左IHポグバが身体を張った。そして15分、中盤でのパス交換から中にポジションを取った左SBベルナトが左サイドに縦パス。左SHディマリアが走り込んで、クロスにCFエムバペがシュート。パリSGが追加点を挙げた。二人のCBの間を走り込んだエムバペの速いこと。ぶっちぎりでゴール前に走り込んだ。

 18分にもカウンターから左SHディマリアの縦パスにCFエムバペが抜け出してシュート。これはGKデヘアがファインセーブ。19分にはOHドラクスラから左に流したパスを左SBベルナトが走り込んでシュート。これもGKデヘアがナイスセーブした。この後はパリSGもペースダウン。25分以降はマンUがパスを回して攻めていくが、パリSGが落ち着いて対応。30分にはCHベラッティに代えてパレデス、36分には左SHディマリアに代えてダグバを投入。守備を固める。マンUは39分、CFラッシュフォードに代えてルカクを投入するが、44分、左IHポグバが2枚目のイエローカードで退場。これでゲームセット。2-0。パリSGが格の違いを見せ付けて、アウェイの第1レグを快勝。準々決勝進出に王手をかけた。

 スールシャール監督は就任後12試合目にして初めての黒星。マルシャルとリンガードがケガで途中退場と今後に不安が残る結果となった。次戦はFA杯チェルシー戦。さらに続くプレミアリーグ第27節は首位リバプールと対戦と、強豪との連戦が続く。精神的にもきつい結果となっただけに次の2戦をいかに戦うか。スールシャール監督の真価が問われる状況となった。