とんま天狗は雲の上

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UEFAチャンピオンズリーグ ラウンド16第1レグ リバプール対バイエルン

 ブンデスリーガでは序盤こそ出遅れたものの、首位ドルトムントがここに来てやや停滞気味な中、勝ち点差3に迫ってきたバイエルン。CLではグループリーグを無敗で突破し、次第に調子を上げている。一方のリバプールは一時プレミアリーグを独走するかと思ったが、マンCとの直接対決に敗れて以降、ここに来て引分けが増えており、消化試合の関係もあってマンCとの勝ち点差はゼロながら、順位は2位に落としている。ホームでの第1レグは絶対負けられない。

 リバプールの3トップは変わらない。中盤はヘンダーソンをアンカーに、右IHワイナルドゥム、左IHケイタが先発。しかし守備の要ファンダイクが累積欠場で、ロブレンとジョー・ゴメスも負傷中。代わりにファビーニョマティプとCBを組んだ。対するバイエルンはズーレとフンメルスのCB。右SBキミッヒ、左SBアラバ。中盤は守備の時にはチアゴ・アルカンタラが下がって、ハビ・マルティネスとダブルボランチを組み、攻撃時にはOHハメス・ロドリゲスと並んで攻め上がる。右SHはニャブリ、左SHコマン。CFはいつものレバンドフスキが入った。

 序盤、リバプールは3トップが高い位置からプレスをかける。12分にはCHヘンダーソンのフィードを右FWサラーが受けてシュート。だがGKノイアーがキャッチした。バイエルンも13分、右SHニャブリがDFをかわして攻め上がると、走り込んだCFレバンドフスキに向けてクロス。わずかに届かず、CBマティプがクリア。しかしあわやオウンゴール。GKアリソンがはね返した。

 16分、左IHケイタのパスから左FWマネがシュート。バイエルンも直後にはレバンドフスキのプレスにGKアリソンがパスミス。左SHニャブリがミドルシュートを放つが、サイドネットに突き刺さった。24分、FKの流れから、右SBアレクサンダー=アーノルドのクロスに、右FWサラーがヘディングシュート。しかしポスト右に外す。33分にはCBマティプのフィードに左FWマネが競って、こぼれ球をCFフィルミーノが収めてドリブル。左IHケイタがシュートを放つが、CBズーレがブロック。こぼれ球を左FWマネがシュート。しかし枠を外した。CBズーレのブロックは手に当たったようにも見えたが、主審はPKを取らない。

 バイエルンも36分、右SHニャブリがミドルシュートを放つが、GKアリソンがナイスセーブ。38分、CFフェルミ―の~右に展開。IHケイタのクロスに左FWマネがオーバーヘッドキック。だが枠は捉えられなかった。さらに40分、CHヘンダーソンの縦パスを右FWサラーがヒールで左に流すと、CFフィルミーノの落としをCBマティプがシュート。しかしこれも枠に入らない。前半終盤はリバプールがかなりチャンスをつかんだが、バイエルンの守備も落ち着いている。前半はスコアレスのまま折り返した。

 後半になると、ゲームはさらにがっぷり四つの様相。8分にはリバプールがカウンターで攻め込むが、右SBキミッヒとCBズーレの守備にゴールは割れない。逆に13分、右SHニャブリのドリブルからCKを得ると、右SBキミッヒのCKにOHハメス・ロドリゲスミドルシュート。しかしDFにブロックされる。14分には右SHニャブリがミドルシュートを放つが、わずかにバーの上に外れる。

 その後も互角の展開が続く。特にバイエルンの守備の堅さが目立つ。31分、CHチアゴ・アルカンタラから大きく右に展開し、右SHニャブリが切り返してミドルシュート。しかしこれも枠を捉えられない。直後、リバプールは左IHケイタに代えてミルナー、CFフィルミーノに代えてオリギを投入する。35分、左SBロバートソンのミドルシュートは右SBキミッヒがブロック。そして36分、バイエルンは左SHコマンに代えてリベリーを投入する。リバプールは38分、CHヘンダーソンのクロスからCBマティプミドルシュート。しかしうまく当たらない。40分、左SBロバートソンのクロスに左FWマネがダイビングヘッド。これがこのゲームを通じて最も惜しいシュートだったが、GKノイアーがナイスセーブ。その後はバイエルンレナト・サンチェスやラフィーニャを投入したが、攻め込むことはできず。結局0-0。スコアレス・ドローで第1レグを終えた。

 ゴールこそなかったが、いいゲームだった。しかしまだ第1レグ。お互い守備を重視してあわよくばゴールという感じのまま終わってしまった。第2レグは3月14日。まだ1ヶ月近く先だが、今度こそ勝負が決まる。次のゲームを楽しみにしよう。