とんま天狗は雲の上

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J1リーグ 開幕節 サガン鳥栖 対 名古屋グランパス

 Jリーグ開幕。グランパスはアウェイでサガンと対戦した。サガンフェルナンド・トーレスを中心としたチーム作りを進めるため、監督もスペイン人のカレーラス。さらにクエンカを補強した。昨季再三の好セーブでチームを救ったGK権田がポルトガルのポルティモネンに移籍した点は不安材料だが、金崎や原川など主要な選手は残っている。開幕戦の布陣は5-4-1。高橋祐治を中央に藤田と新加入のクリアチア人ガロヴィッチで組む。左WBも同じクロアチア人のブルシッチ。右WGにはアルビレックスから加入したU21代表の原輝綺が入り、中盤は右SH原川、左SH金崎。ボランチ高橋秀人高橋義希が並び、ワントップはフェルナンド・トーレス。クエンカは残念ながらベンチにも入らなかった。対するグランパスは4-4-2。ジョーとFWを組むのは新加入の赤崎。ボランチもシミッチと米本と新加入の選手が並ぶ。左SBにはサガンから加入した吉田。千葉が先発するかと思ったCBは昨季と同様、中谷と丸山で組んできた。

 開始5分、サガンは右WB原のスローインからCFフェルナンド・トーレスが反転からシュートを狙う。素早い反転とシュート動作が速い。さすがトーレス。GKランゲラックがナイスセーブした。するとグランパスも5分、CHシミッチの縦パスを右SHシャビエルがワンタッチで左前に送り、FW赤崎が抜け出してシュート。しかしわずかにポスト右に外れた。グランパスがパスを回して攻めていくが、サガンがしっかりと守り、なかなかチャンスを作れない。

 逆にサガンは10分、左SH金崎のクロスに左CBガロヴィッチがヘディングシュートを放つ。22分にも右SH原川のクロスからCFフェルナンド・トーレスが反転してシュート。これもGKランゲラックがナイスセーブした。攻め込むが、なかなかシュートまでいけないグランパスは30分、ようやく右SHシェビエルがミドルシュートを放つ。CFジョーがボールを触る場面も少ない。逆にFW赤崎はよく走り、戦っている。またCHシミッチがいい。うまくボールを捌き、全体を落ち着かせる。38分、右WB原のクロスに左SH金崎がヘディングシュートを放つも、GKランゲラックがキャッチ。グランパスも43分、SH前田が右サイドから中へ切り込み、ミドルシュート。だがこれはDFにブロックされた。アディショナルタイム3分、右SHシャビエルのCKにCFジョーがニアに走り込みシュート。しかしこれも枠を外した。前半はスコアレスで折り返す。

 後半に入ってもグランパスがパスを回して攻めていく展開は変わらない。しかしCFジョーが徹底的にマークされ、うまく収めきれない。4分、CHシミッチのミドルシュートはポストの左。しかし後半になるとサガンも次第にカウンターが決まり出す。8分にはCFフェルナンド・トーレスのクロスのこぼれからCH高橋秀人ミドルシュート。10分にはCH高橋義希のクロスからCFフェルナンド・トーレスがシュートを放つ。ポスト直撃。さらに14分、左SH金崎がドリブルで駆け上がると、CH高橋義希を経由して右に展開。右WB原のクロスにCH高橋秀人がヘディングシュート。しかしこれもGKランゲラックがファインセーブで弾き返した。

 パスを回して攻め込んでもシュートが打てない。ゴールが遠い。これでは昨季と同じじゃないか。せめてスコアレス・ドローで終わりたい。そんなことを考えていた。それでも15分、FW赤崎を杉森に交代すると、18分、CHシミッチから横に流して、CB丸山が縦パス。CFジョーがうまくCB高橋祐治を抑えて前を向き、シュート。右ポストぎりぎり、ついに均衡を破った。すると直後には左SH前田に代えて相馬を投入する。サガンも23分、右SH原川に代えて島屋を投入。28分、GK大久保のパスを左SH相馬がカットして、FWジョーの縦パスにFW杉森が抜け出し、シュート。これはGK大久保がよく飛び出して身体に当てた。

 31分、サガンは左SH金崎に代えてチョドンゴンを投入。しかし32分、CHシミッチの縦パスに左SB吉田が走り込むと、ぎりぎり追い付いて、クロスにFWジョーがヘディングシュート。グランパスが追加点を挙げた。さらに34分、CHシミッチのスルーパスに左SH相馬が抜け出して、ネット天井に突き刺す強烈シュート。グランパスが3点目。サガンは38分、CB藤田を下げて前線に豊田を投入する。グランパスも43分、右SHシャビエルに代えて和泉を投入する。すると44分、FW杉森がドリブルで駆け上がり、ヒールで落としてスイッチすると、右SH和泉が持ち込みシュート。グランパスが4点目を挙げた。そしてタイムアップ。4-0。グランパスが快勝で開幕戦を飾った。

 先制点を挙げるまではけっしてよくなかった。それでもジョーの個人技でゴールを挙げると、相馬がイキイキと動き回り、ゴールを重ねていった。CHシミッチの働きも大きい。さて次はホームでセレッソ戦。開幕戦をヴィッセル相手に粘り強く勝利したセレッソは簡単な相手ではない。前半だけ観ていると、昨年から何も変わっていないような気もするが、きっとこの勝利でみんなの気持ちもほぐれるだろう。次節もホームで快勝を期待したい。