とんま天狗は雲の上

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J1リーグ 開幕戦 川崎フロンターレ対FC東京

 開幕節から多摩川クラシコ。フジゼロックススーパー杯でレッズに寄せ付けない強さを見せてタイトルを得たフロンターレ。その時と同じメンバーが先発。完成度は高い。対するFC東京は若い17歳の久保が右SHで先発。ディエゴ・オリベイラと永井の2トップも健在。左SBには22歳小川諒也が先発した。

 序盤はFC東京が高い位置からプレスをかけていく。4分にはフロンターレタッチライン際まで攻め込み、右SH久保がドリブルでDFを抜いてゴールに迫る。フロンターレも6分、CH守田がドリブルからミドルシュート。GK林のはね返しを右SH小林がシュートする。7分、左SH東から右に展開すると、右SH久保が運んで左サイドへパス。FWディエゴ・オリベイラミドルシュートFC東京が積極的に攻めていく。しかし時間が経つにつれて次第にフロンターレがボールをキープして攻め込む時間が増えて、互角の展開が続く。

 31分、CH守田の縦パスから右SH小林がミドルシュート。GK林がナイスセーブ。36分、CB谷口のヘディングによるバックパスにFWディエゴ・オリベイラが追いかける。あわやのタイミングでGKチョンソンリョンがキャッチ。39分、右SH久保のスルーパスにFW永井が走り込むが、これもわずかに届かず、GKチョンソンリョンがセーブした。そして41分、PA右角近くからのFKを右SH久保が狙うと、ポストを叩いた。久保! 騒がれるだけのことはある。アディショナルタイムには左SH東のFKにCH橋本がヘディングシュートを放つが、ファーに外れた。前半はそのままスコアレスで折り返した。

 後半も序盤、FC東京が積極的に攻めていく。だが8分、OH中村憲剛のスルーパスに右SH小林が抜け出すと、クロスにCFレアンドロ・ダミアンがシュート。DFがブロック。9分にはCH橋本のバックパスをOH中村に奪われ、シュート。GK林がファインセーブした。直後、右SBマギーニョを馬渡に交代すると、その後はフロンターレの攻勢が続く。12分、CH大島の縦パスからOH中村憲剛がスルーパス。右SH小林のシュートはGK林がナイスセーブ。14分、CKの流れから右SH小林が仕掛けてシュート。これもGK林がファインセーブ。15分、右SB馬渡の縦パスに走り込んだ右SH小林が切り返しからミドルシュート。GK林がみたびナイスセーブ。17分、左SH家長が起点となって、CH大島がDFをかわして前に運び、クロスに右SH小林がシュート。

 フロンターレが攻め続けるが、FC東京も粘り強く守る。18分にはFW永井に代えてサガンから移籍の田川を投入する。20分、CH守田の縦パスをOH中村憲剛が落とし、CH大島が右に展開。右SB馬渡のクロスに右SH小林が飛び込む。が、ヘディングはわずかに届かない。さらに28分、フロンターレはCFレアンドロ・ダミアンに代えて左SH齋藤学を投入する。小林がCF、家長が右SHに回る。

 31分、カウンターで右SH久保が走ると、CH高萩にスイッチ。落としたボールを左SH東がミドルシュート。だがわずかに枠を外れた。直後の32分に右SH久保が下がって大森に交代したが、久保はよくその実力を出して、戦力になることを示した。33分、中村憲剛のCKにCF小林がニアに飛び込んでヘディングシュート。35分、FWオリベイラが倒されて得たFKを左SH東が狙うが、壁にはね返された。

 フロンターレは36分、OH中村憲剛に代えてCF知念を投入。家長をOHに移し、小林を右SHに戻す。37分、OH家長がFKから右に流すと、右SH小林がボレーシュート。だが、これもGK林がキャッチした。FC東京は38分、FWディエゴ・オリベイラのキープから縦パスをCH高萩が左に展開。左SH東が走り込んで、中へのパスにFW田川がシュート。しかし空振り。絶好のチャンスだったが、利き足が違った。フロンターレも41分、左SH齋藤学、得意のミドルシュート。43分には左SH齋藤のパスから左SB車屋ミドルシュートを放つが、枠を捉えられない。そしてタイムアップ。今季最初の多摩川クラシコは実力伯仲スコアレス・ドローで終わった。

 しかしいいゲームだった。スーパー杯でのパフォーマンスを観ると、フロンターレが圧倒的に優勢かと思ったが、FC東京もしっかりとレベルを上げている。昨季はリーグ戦を一時2位まで上げたが、秋以降に失速。結局6位に終わったが、今年は違う。中でも久保建英の成長には目を見張った。久保がFC東京に何かをもたらすか? いや、この夏にもバルセロナ復帰なんて報道も流れているようだから、FC東京にいるうちに! でも長谷川監督、「堂安が欧州に渡る前のレベルに来ている。すぐに声が掛かるのでは」なんて言っちゃって大丈夫なの?