とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

チャンピオンズリーグ ラウンド16 第2レグ ユベントス対アトレティコ・マドリード

 第1レグをアトレティコが2-0で勝利して乗り込んだユベントス・スタジアム。第1レグではいいところがなかったユベントスだったが、ホームに帰ったらまるで違うチームになっていた。クリスティアーノ・ロナウドの活躍でユベントスが逆転勝利を挙げた。ユベントスの布陣はキエッリーニボヌッチの右にエムレ・ジャンが下りてくる変則的な3バック。アレックス・サンドロが累積出場停止、デシーリョもケガで欠場と第1レグ先発の二人が使えない中、右WGカンセロ、左WBにはスピナツォーラを起用した。中盤はピアニッチをアンカーに左IHマテュイディ、右IHベルナルデスキ。クリスティアーノ・ロナウドマンジュキッチがFWで並ぶ3-5-2の布陣だ。対するアトレティコもトーマスが累積で出場停止、フィリペ・ルイスがケガ。代わってフアンフランが左SBに回り、右SBにはアリアスが先発。中盤はサウルとロドリゴのダブルボランチに、右SHコケ、左SHルマル。FWにはモラタとグリーズマンが並ぶ。

 序盤からユベントスが攻めていく。3分、左WBスピナツォーラが仕掛けて、PA内から戻したパスに左IHマテュイディがシュート。4分にはベルナルデスキのCKをニアで左WBスピナツォーラがフリック。ゴール前混戦の中でGKオブラクが収めようとしたところにFWクリスティアーノ・ロナウドがチェック。こぼれたボールをCBキエッリーニが押し込むが、これはロナウドがファールを取られた。

 しかしその後も攻めるユベントスアトレティコはようやく14分、CHロドリゴミドルシュートを放つが、DFがブロック。22分、右SHコケのミドルシュートも枠を外した。24分にはFWグリーズマンミドルシュートを放つが、GKシュチェスニーがセーブする。そして27分、右IHベルナルデスキがドリブルで左サイドに回り込み、クロスにFWクリスティアーノ・ロナウドがヘディングシュート。ユベントスが先制点を挙げた。

 32分には右IHベルナルデスキのドリブルをファールで止められ、FKをベルナルデスキが蹴るが、これはポストの右。34分にはFWロナウドのパスに走り込んだ左WBスピナツォーラのクロスを右IHベルナルデスキがオーバーヘッドでシュートを狙う。その後、ようやくアトレティコがパスを回してユベントス陣地に押し込む時間帯があったが、ユベントスは守りもしっかりしている。

 43分、左WBスピナツx-ラのクロスにFWロナウドがヘディングシュート。ひと際抜けている。44分には右IHベルナルデスキのミドルシュートで得たCKをCHピアニッチが蹴ると、CBキエッリーニがヘディングシュート。GKオブラクがファインセーブで弾いた。そして45+2分、アトレティコは右SHコケのクロスにFWモラタがヘディングシュート。だがわずかにバーの上。前半は特にアトレティコに覇気がなく、そのまま終わった。

 後半もユベントスが勢いを持ってゲームに入っていく。そして3分、左WBスピナツォーラから右に流すと、CHピアニッチも右に展開。右CBエムレ・ジャンの縦パスをFWロナウドが落として、右WBカンセロのクロスにFWクリスティアーノ・ロナウドがヘディングシュート。GKオブラクが弾き出すが、ゴール判定システムでゴールが認められた。ユベントス2点目。これで互角に追い付いた。

 攻撃に全く形が作れないアトレティコは7分、左SHルマルに代えて右SHコレアを投入。コケが左SHを務める。12分には右SHコレアがミドルシュート。だがその後はなかなかチャンスを作れないアトレティコユベントスは22分、スピナツォーラに代えて右IHディバラを投入。ベルナルデスキを左WBに回す。これで少しバランスを崩したと思ったか、アレッグリ監督がライン際から慌てて指示。28分過ぎからはカンセロが左SBに入る4-4-2の布陣に変更する。エムレ・ジャンが右SB。ピアニッチマテュイディボランチに左SHベルナルデスキ。ディバラは右SH。29分、CHピアニッチのFKにFWマンジュキッチがヘディングシュート。ポスト左に外す。

 後半も右SHコレアのミドルシュートの後、全くシュートも打てないアトレティコは32分、右SBアリアスを下げて左SHヴィトロを投入。フアンフランを右SBに回して、サウルが左SB。中盤はコケとロドリゴで組む形。ゲームは第1レグと合わせて2-2。次のゴールを挙げた方がリードする。だがアトレティコは全く攻められない。ユベントスは35分、FWマンジュキッチに代えてキーンを投入。

 すると37分、CBキエッリーニのフィードにFWキーンが抜け出してシュート。これはわずかにポストの右。そして41分、左SHベルナルデスキがドリブルで左から中へと仕掛けると、後ろから追いかけた右SHコレアが背中を押してしまう。倒れるベルナルデスキ。主審はPKを宣告。これをクリスティアーノ・ロナウドが決めて、ユベントス3点目。その後もゴールを挙げれば逆転勝利も可能だったアトレティコだったが、ユベントスが巧みに時間を使ってそのまま押し切った。3-0。第1レグと合わせて3-2。逆転でユベントスが準々決勝進出を決めた。

 クリスティアーノ・ロナウドハットトリック。CLではメッシと並ぶ8回目のハットトリックだそうで、相変わらずここ一番の活躍はさすがだ。ゲームも全くアトレティコを寄せ付けず。あの第1レグは何だったのかという感じ。今年もこの調子で決勝まで勝ち上がるのだろうか。準々決勝の組み合わせが楽しみだ。