とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

キリンチャレンジ杯 日本 対 コロンビア

 W杯ロシア大会では一人少ないコロンビアに対して辛勝した日本。その後初めての対戦となるゲームでコロンビアはファルカオハメス・ロドリゲスの両エースが先発。CBにはミナとダビンソン・サンチェスとプレミアリーグで活躍する選手が並び、本気モードで勝利をめざしてきた。迎え撃つ日本は大迫に代わって鈴木武蔵が先発。トップ下には右SH堂安、OH南野、左SH中島とベストメンバーが並ぶ。ボランチは柴崎と山口蛍。吉田を招集しなかったCBにはW杯後トゥールーズへ移籍して活躍する昌子と冨安。SBには右SB室屋と左SB佐々木。GKは東口が先発した。

 開始4分、OHハメス・ロドリゲスのドリブルから左に流して、左SHムリエルのクロスに右SHビジャがシュート。バーを叩く。序盤、コロンビアが積極的に攻めてきた。だが7分、CH柴崎の縦パスから右SH堂安がシュートを放つと、続くショートCKから右SH堂安のクロスにCB昌子がヘディングシュートを放つ。10分にはGK東口のフィードをCF鈴木武蔵が落とし、右SH堂安がつないでOH南野がミドルシュート。GKバルガスがファインセーブした。

 その後も日本が積極的に攻めていく。16分、左SB佐々木のクロスにCF鈴木武蔵とDFが競って、右SH堂安がヘディングで折り返すが、GKバルガスがキャッチした。17分には右SH堂安が切り返してミドルシュート。ポスト左に外れた。コロンビアも19分、右SHビジャのクロスをCB冨安がクリア。だがこぼれ球にCFファルカオがヘディングシュートを狙う。このあたりの抜け目なさがファルカオの真骨頂だ。

 だが前半は日本が好調。21分、OHハメス・ロドリゲスの縦パスを左SH中島がカットして右に展開。右SH堂安がミドルシュートを放つ。24分には左SH中島のドリブルから右SH堂安がポストに入り、落としを右SB室屋がドリブル。クロスを入れるが、OH南野に届かない。26分には左SH中島がドリブルからミドルシュート。わずかにバーの上。左SH中島が躍動する。28分には左SH中島の縦パスをOH南野フリック。CF鈴木武蔵が走り込むが、DFと競り合い、GKバルガスがセーブした。

 34分、右SB室屋のパスを右SH堂安が縦パス。左SH中島がミドルシュートを放つ。わずかにポストの右。37分、左SH中島のクロスにCF鈴木武蔵がヘディングシュートを狙うが、うまく当たらない。前半は日本がよく攻めるが、ゴールはならなかった。前半はスコアレスで折り返した。

 後半3分、OHハメス・ロドリゲスの縦パスから左SHムリエルを右に展開。右SHビジャのクロスはCB冨安がクリアするが、こぼれ球をCFファルカオがシュート。序盤、コロンビアが攻める。日本も6分、CB昌子のフィードに左SB佐々木が走り込み、クロスのクリアを右SH堂安が落として、OH南野がシュート。ポスト左に外れる。コロンビアも9分、右SHビジャのクロスにCFファルカオがヘディングシュート。ゴールかと思ったが、ファルカオの手に当たっていた。11分、左SH中島がミドルシュートを放つが、GKバルガスがキャッチする。後半は互角の展開。

 12分、コロンビアは右SHビジャを下げてFWサパタを投入。ハメス・ロドリゲスを右SHに回す。18分、FWファルカオの落としからFWサパタがクロス。CB昌子がブロックするが、左SBマチャドの落としからFWサパタがシュート。CB冨安がブロックするが、肘に当たったと主審がPKを宣告。これをFWファルカオが決めてコロンビアが先制点を挙げた。ビデオを観ると厳しい判定。冨安は左手を畳んではいるのだが・・・。

 20分、CF鈴木武蔵に代えてOH香川を投入。南野をトップに上げる。22分、右SHハメス・ロドリゲスのCKをヘディングでつないで、FWサパタがボレーシュート。ポストを叩いて内側にはね返る。左SHムリエルがヘディングシュート。だがこれはオフサイド。しかしコロンビアに押される。25分には右SHハメス・ロドリゲスのCKにCBミナがヘディングシュート。枠を外す。日本は26分、CH山口に代えて小林裕希、右SH堂安に代えて乾を投入する。32分、CH小林がミドルシュート。続くCKもCH小林が蹴って、CB冨安がヘディングシュート。GKバルガスがキャッチした。

 34分、日本はFW南野に代えて鎌田を投入。コロンビアも左SHムリエルに代えてディアス。37分にはFWファルカオに代えて右SHウリベを投入。ハメス・ロドリゲスはトップ下。38分、左SH中島がミドルシュート。だがわずかにバーの上。コロンビアは42分、ハメス・ロドリゲスも下げてモレロスを投入する。日本も左SB佐々木に代えて安西。アディショナルタイム45+2分、右SH乾のクロスにCH小林がシュート。だがGKバルガスがセーブ。45+3分、ショートCKからOH香川のスルーパスに右SH乾が抜け出してシュートを放つが、DFがブロック。終盤は日本が必死に攻めていくが、コロンビアの堅守は崩せず。1-0。コロンビアが勝利。W杯の雪辱を果たした。

 日本にとっては惜しい敗戦。しかしコロンビアがかなり本気で戦ってくれたおかげでいいゲームができた。鈴木武蔵もまだやや線が細いが速さもある彼らしいプレーを披露した。中島も積極的にドリブルで仕掛け、ゴールを狙い、コロンビアを本気にさせた。だが結局最後までゴールはなかった。もちろんコロンビアの守備がよかったのもあるが、どうすればゴールにつなげられるのか、もっと研究が必要かもしれない。次はボリビア戦。今度は華麗なゴールが見られるだろうか。いや、今度は誰が先発するんだろう。途中出場した鎌田や安西、小林も先発で観てみたい。森保監督の手腕も楽しみだ。