とんま天狗は雲の上

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UEFAチャンピオンズリーグ準決勝第1レグ バルセロナ対リバプール

 いよいよ準決勝。先に行われたトッテナムアヤックス戦はソンフンミンが欠場のトッテナムに対してアヤックスが先勝。第2レグ、トッテナムの巻き返しが楽しみだ。どちらの準決勝を観ようかと思ったが、バルセロナが意外にも守り勝ったというゲームの方が面白そう。第1レグはバルセロナリバプール戦を観ることにした。

 バルセロナの布陣は4-3-3ブスケツをアンカーに右IHビダル、左IHラキティッチスアレスをトップに、右FWメッシ、左FWコウチーニョ。ただし守備の時にはブスケツが下がってSBのどちらかが上がる4-4-2の形になる。対するリバプールはフィルミーノが体調を考えてベンチスタート。代わりにワイナルドゥムがCFーに入る。中盤はファビーニョをアンカーに右IHミルナー、左IHケイタ。右SBにはジョー・ゴメスが先発した。

 序盤、リバプールが積極的に攻めていく。しかしこれにしっかり対応したバルセロナがすぐに反撃。4分、左IHラキティッチが左FWコウチーニョとのワンツーで攻め上がり、シュートを放つ。バルセロナは14分には左IHラキティッチの縦パスに抜け出した左SBジョルジ・アルバのクロスに右FWメッシが走り込む。しかしDFがブロック。メッシは15分にもドリブルで仕掛けると、DF守備のこぼれから左FWコウチーニョミドルシュートを放った。

 リバプールは右FWサラーのドリブル、左SBロバートソンの積極的な攻め上がりでゴール前まで攻め込むが、なかなかシュートが打てない。CFワイナルドゥムにボールは入るものの、そこからの展開はイマイチ。フィルミーノとの違いは感じざるを得ない。そして24分、左IHケイタが不具合を訴える。鼠径部を痛め、右IHヘンダーソンに交代。ミルナーが左IHに回った。この交代が多少は影響があったのか、バルセロナは中盤からの大きな展開からチャンスを掴んでいく。26分、中盤右サイドからIHビダルが大きなサイドチェンジ。これを左FWコウチーニョが落として、左SBジョルジ・アルバがスルーパス。これに絶妙なタイミングでCFスアレスが走り込むと、ワンタッチでシュート。バルセロナが先制点を挙げた。

 その後も反撃を続けるリバプール。だがバルセロナの守備も堅い。35分、右IHヘンダーソンからのアーリークロスに左FWマネがシュート。38分には左IHミルナーから右に展開。右IHヘンダーソンの縦パスを受けた右FWサラーが反転からミドルシュート。DFブロックのこぼれ球をミルナーがシュートするが、枠は捉えられない。バルセロナが1点をリードして前半を終えた。

 後半もリバプールが攻める。2分、右IHヘンダーソンのクロスを右FWサラーがポストに入り、落としをCFワイナルドゥムが横へドリブル。最後は左IHミルナーミドルシュートを放つが、GKテアシュテーゲンがナイスセーブ。8分にも右FWサラーが反転からミドルシュートを放つが、GKテアシュテーゲンがファインセーブを見せた。後半はリバプールの守備もよくなって、バルセロナはほとんど攻められなくなった。14分にはCBファンダイクのフィードに走り込んだ右FWサラーがクロス。CFワイナルドゥムがスルーして左IHミルナーがシュート。だがこれもGKテアシュテーゲンがキャッチする。

 15分、バルセロナコウチーニョを下げて右SBセメドを投入。セルジ・ロベルトを右SHに上げて、ビダルを左SHに置く4-4-2の布陣。右FWサラーと右IHヘンダーソンの右サイドをビダルで守りに来た。そして30分、CHブスケツの縦パスがPA手前でFWメッシに入る。スルーパスに右SHセルジ・ロベルトが走り込んで、こbれたところをFWスアレスがシュート。バーにはね返されたが、しっかりとメッシが詰めてゴール。バルセロナが追加点を挙げた。

 リバプールは34分、いよいよCFワイナルドゥムに代えてフィルミーノを投入する。しかし37分、PA手前でFWメッシがCHファビーニョに倒されてFKを得ると、メッシが自ら決めた。バルセロナ3点目。ゴール左角、これ以上ない場所へ強いシュートが突き刺さった。その直後の39分、リバプールはキックオフから下げられたボールをCBマティプがフィード。CFフィルミーノが落として、左FWマネが仕掛ける。シュートはブロックされたが、はね返りをCFフィルミーノがシュート。しかしこれをライン上でCHラキティッチがクリア。さらに右FWサラーがミドルシュートを放つがポストにはね返された。ゴールが遠いリバプール。直後にはCFフィルミーノのクロスに右IHヘンダーソンがヘディングシュートを放つも、枠を外す。

 40分には左IHミルナーを下げて左SHオリジを投入。サラーをワントップにフィルミーノがトップ下。マネが右SHに入る4-2-3-1。だがバルセロナも左SHビダルが効いている。アディショナルタイムにはデンベレとアレニャを入れる選手交代を行うなど時間を使い、そのままバルセロナが勝ち切った。3-0。

 内容的にはそれほどの差はなかったが、ホームでの3-0の勝利は大きい。リバプールは来週、ホームに戻ってどんなパフォーマンスを見せることができるだろうか。アンフィールドの雰囲気は独特だが、それでも3点差は大きい。もしこれを逆転できたなら、第2レグはこの対戦をもう一度観よう。そうでなければアヤックストッテナムのゲームを観てみたい。