とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

J1リーグ第10節 湘南ベルマーレ 対 名古屋グランパス

 ホームで連勝して2位に上がったグランパス。令和最初のゲームはベルマーレ。J2に降格したゲーム。J2に昇格したゲーム。そして昨季の最終戦ベルマーレと引き分けた上での薄氷の残留。ベルマーレとの対戦はこのところあまりいい印象がない。パスをつなぐグランパスのサッカーは、球際の激しいプレスからカウンターで攻めるベルマーレとはあまり相性が良くないのだろう。ゲームは支配しているのだけれどゴールが遠い。そしてドタバタの中での失点。今節もまさにそんなゲームになってしまった。グランパスは前節に続いて右SHに前田が先発した他はいつものメンバー。シャビエルはベンチスタートだ。一方のベルマーレはいつもの3-4-3の布陣。山崎のワントップに武富と梅崎のシャドー。松田と齊藤がボランチに入り、右WBは岡本、左WB杉岡。CBはフレイレを中央に、右CB山根、左CB坂。GKは秋元がゴールを守る。

 序盤からパスをつないで攻め込むグランパス。対してベルマーレは厳しいプレスからボールを奪うと、右FW武富と左FW梅崎がドリブルでボールを運び、ショートカウンターを狙う。9分には左FW梅崎のドリブルから左WB杉岡のクロスに右FW武富がシュート。グランパスも10分、FWジョーのパスから右SH前田がスルーパス。左SH和泉が抜け出すが、これはオフサイド。15分にはCH齊藤のフィードに左FW梅崎が抜け出し、右に落とすと、走り込んだ齊藤のクロスに右FW武富がシュート。グランパスも直後の16分、左SH和泉から右に展開すると、右SH前田が仕掛けて、中へのパスにFW長谷川がシュート。ポスト右に外れた。

 お互い激しいプレス。球際の攻防が続く。21分には右SH前田のCKがこぼれたところを前田がシュート。GK秋元がナイスセーブ。続くCKはいったんはベルマーレがカウンターで運んだが、左FW梅崎のバックパスをFW長谷川がカットして、右SH前田のクロスにFWジョーがシュート。GK秋元がキャッチしたが、めまぐるしく攻守が変わる激しいサッカーが続く。30分、CB中谷のシュートブロックから右SH前田につなぎ、FWジョーが左に展開。左SB吉田のクロスに右SH前田がシュート。直後の31分にはベルマーレも右SH前田がタッチライン沿いに残したボールを左WB杉岡が奪ってクロス。CF山崎がヘディングで落としてFW武富がシュート。GKランゲラックがナイスセーブする。

 42分、右SH前田のミドルシュートはわずかにバーの上。このまま前半が終わるかと思った45+1分。グランパスのゴール前に放り込まれたボールの処理にもたつき、CHシミッチがクリアしようと持ち出したボールを右WB岡本が追いかける。あわててスライディングしたシミッチの足が岡本にかかり、倒れると主審はPKの宣告。これをCF山崎が落ち着いて決めて、ベルマーレが先制点。1点リードで前半を折り返した。

 1点ビハインドになったグランパスは後半も序盤から積極的に攻める。2分、左SH和泉のドリブルからクロスにCHシミッチがミドルシュート。5分にはCHシミッチが走り込んだところをPA手前でCB坂が倒す。しかしこぼれ球を左SH和泉が拾ってゴールに流し込んだ。ゴール!かと思ったら、主審はFKを指示。そんな! FKはシミッチが蹴ったが、DFにクリアされる。この日のシミッチはツイていない。

 11分、左SB吉田のパスを左SH和泉が落とし、CHシミッチが横に流して、CH米本がミドルシュート。しかし右に外れる。グランパスはここでFWジョーを下げて、右SHシャビエルを投入。前田をFWに上げる。14分には右SHシャビエルのスルーパスに左SH和泉が走り込んで、クロスを入れるが、ゴール前で誰も触れない。だがこの時間帯、グランパスが圧倒的にボールを支配してベルマーレ・ゴールに押し込んでいく。そして20分、FW前田が右サイドから仕掛けたところをFW武富が堪らずファール。右SHシャビエルが蹴ったFKにCHシミッチがドンピシャ・ヘディングシュート。グランパスが同点に追い付いた。

 その後、グランパスは25分、FW前田に代えて赤崎。ベルマーレも27分、左FW梅崎に代えて中川を投入する。30分、右SB宮原のクロスのこぼれをFW長谷川が拾って、FW赤崎がシュート。32分には右SHシャビエルのドリブルからFW赤崎がミドルシュートを放つが、ポストを叩く。さらに34分にはCHシミッチから右に展開すると、右SHシャビエルが中へドリブルしながら、FW長谷川、CHシミッチ、左SH和泉とパス交換。最後は左サイドからミドルシュートを放つが、GK秋元がファインセーブを見せる。

 攻めるが、なかなか勝ち越し点が奪えないグランパス。38分にはカウンターからFW赤崎のパスにFW長谷川がミドルシュート。しかしこれも左のポストにはね返された。43分には左CB杉岡のFKがあわやバーの上を越える場面があったが、その直後には左SH和泉に代えて相馬を投入。攻め続けたが、結局その後はお互いゴールなし。ゲームは1-1のドローで終わった。

 惜しいチャンスもあったが、決めきれない。これでアウェイゲームは3戦連続勝利なし。得点力が落ちているようなのがやや心配。だがFC東京もガンバ相手に引き分けて、これで首位との勝ち点差4は変わらない。次は9位に順位を落としたレッズが相手だ。ホームでしっかりと勝利して、次のフロンターレ戦につなげたい。がんばれ、グランパス