とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

J1リーグ第13節 セレッソ大阪 対 FC東京

 12戦して未だ負けなしのFC東京。昨日は猛暑の中、少し昼寝をして、起きたら3時半。エスパルスベガルタは3-3の同点。セレッソFC東京もスコアレスの状況。どちらを観ようかと迷った末、結局、相撲を観ていた。最近、相撲が面白い。20年間くらい、相撲など観たことなかったが、昨年、地方巡業の春日井場所を観て以来、少し興味が湧いてきた。結果は朝乃山が平幕優勝。このことはまた別に書いてみよう。

 それはさておき、夕食後に結果を確認すると、エスパルスセレッソが勝利していた。いよいよどちらを観ようかと迷ったが、ゲーム内容的にはセレッソFC東京の方がしまっている感じ。やはりFC東京に初めて黒星がついたゲームを観てみよう。セレッソは前節、大阪ダービーに負けて14位。だが失点はここまでわずか9失点と守りは堅い。都倉がケガで長期離脱したが、このゲームでは柿谷もソウザもベンチにも入らなかった。ブルーノ・メンデスをワントップに、奥埜をトップ下に据える4-2-3-1の新布陣。ボランチは藤田とデサバトで組む。藤田はセレッソに移籍していたんだ。対するFC東京はチャンヒョンスがルヴァン杯の暴力行為で2試合出場停止の処分を受け、代わりに渡辺剛がCBに入った。

 序盤、FC東京が攻め込んだが、すぐにセレッソも押し返す。以後はセレッソがパスを回して攻めると、FC東京はカウンターを狙う展開が続く。4分、OH奥埜から右に展開。右SB松田の外側をCHデサバトが回り込むと、クロスのこぼれ球をOH奥埜がミドルシュート。OH奥埜が意外に効いている。FC東京も9分、CB渡辺のフィードをFWディエゴ・オリベイラが落とすと、左SH東が左に展開。左SB小川のクロスのクリアをCH高萩がミドルシュート。10分、セレッソが右SH水沼のクロスの流れから左SB丸橋がミドルシュートを放てば、FC東京も11分、CH橋本のフィードにFW永井が走り込む。いったんは抜け出したが、ボールコントロールしているすきにDFが追い付き、クリアする。

 その後もセレッソがパスを回し、FC東京がカウンターの展開。何度かDFからのフィードにFW永井が走り込むが、セレッソDFが何とか対応する。30分にはカウンターで攻め上がり、右SH久保、右SB室屋とミドルシュートを放つが、DFがブロック。31分、CH高萩のミドルシュートもDFにブロックされた。その後は膠着状態。44分、セレッソのカウンター。右SB松田のフィードに右SH水沼が走り込み、落としを左SH清武がサイドチェンジ。左SB丸橋のクロスはDFがクリアする。続くCKから丸橋がミドルシュート。だが枠を外した。FC東京も45分、カウンターでFWディエゴ・オリベイラが持ち上がり、縦パスのカットからCH高萩がミドルシュートを放つ。前半はスコアレスのまま折り返した。

 後半も互角の展開が続く。7分、CFブルーノ・メンデスがミドルシュート。9分、右SH水沼のサイドチェンジから左SH清武がミドルシュート。13分にはCFブルーノ・メンデスから右に展開。右SH水沼のクロスにOH奥埜がヘディングシュートを狙うが、枠を捉えることはできなかった。FC東京も14分、右SH久保がボールをキープして、駆け上がった右SB室屋にパス。室屋のクロスに左SH東がヒールシュート。だがわずかにポスト左に外れた。

 なかなか状況が変わらない中で、21分、FC東京はCH高萩に代えてアルトゥール・シルバを投入。中盤での守備を強化。29分にはFW永井に代えて右SHナサンホを投入する。久保をトップ下に入れて攻め込むが、セレッソの守備は集中している。そして33分、CH藤田から右に展開すると、右SB松田のクロスにCFブルーノ・メンデスがヘディングシュート。ついにセレッソが先制点を挙げた。CB森重がクリアしようと待ち構えているその手前にブルーノ・メンデスが頭を伸ばして先にボールに触った。

 FC東京は38分、CB渡辺に代えて、FW矢島を投入。橋本をCB、東をCHに下げて攻めていく。39分、FWディエゴ・オリベイラミドルシュート。45+1分には右SH久保のCKに左SHナサンホがニアに走り込んでヘディングシュート。だが枠に入らない。45+5分、右SB室屋のクロスにFW矢島がヘディングシュートを放つも、GKキムジンヒョンが正面でキャッチ。45+6分、GK林のフィードにFWディエゴ・オリベイラが抜け出して、GKと一対一。だがシュートはGKキムジンヒョンが右足に当ててはね返した。最後まで守り切ったセレッソ。1-0。ついにFC東京の無敗記録に土を付けた。

 よくやったセレッソ。今季のセレッソは、失点は少ないがゴールも少ない状態が続いていた。このゲームでは奥埜をトップ下に起用することで、前線でボールを捌く起点ができ、サイドからの攻撃が活性化した。また正確なパスを出すことができる藤田がCHで意外に効いていたのではないかな。今後に少し光明が見えるゲームとなった。一方のFC東京は右SH久保が抑えられ、苦しい状況。しかしセレッソほど守備力のあるチームも少ない。次節はトリニータ。どんなゲームになるだろうか。これで昨季のようにズルズルと負け出すということはないだろうが、次のゲームも楽しみだ