とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

U-20ワールドカップ グループB イタリア 対 日本

 グループリーグの最終戦。既に2勝して決勝トーナメント進出を決めたイタリアはこれまで出場のない選手を中心に大幅に先発メンバーを変えてきた。一方、日本は引き分け以上で決勝トーナメント進出だが、負ければ他会場の結果次第という状況。CB三国が初出場した他は、右SH西川が初先発。左SBとCHは第Ⅰ戦で先発した東と伊藤が出場した他は、これまでの2戦と同じメンバーが先発した。

 開始2分、CH齊藤未月のミドルシュートをイタリアのGKカルネセキがファインセーブ。続く左SH山田のCKに右SB菅原がスルーして、右SH斉藤光毅がミドルシュート。絶好のチャンスだったが、ゴールは上げられなかった。しかしその後も日本がしっかりパスをつないで攻め込んでいく。9分、CB小林のバックパスがあわやオウンゴールになるかという危ないシーンもあったが、GK若原が何とか掻きだすと、続く左SBトリパルデッリのクロスに左IHフラテッシのミドルシュートはGK若原ががっちりとキャッチ。そして若原のパスを受けた左SB東のフィードにFW田川が走り込み、CBボンジョルノのファールを受けてPKを獲得する。しかしCH伊藤のPKはGKカルネセキがファインセーブ。日本は惜しいチャンスを生かせない。

 するとピンチを脱したイタリアが息を吹き返し、勢いに乗ってくる。15分、CB小林から左SB東に出したパスにイタリアの右サイドが猛然と襲いかかり、奪って、右SBカンデラのクロスにCFゴーリがヘディングシュート。16分にも左IHフラテッシのスルーパスに左FWカポーネが抜け出してシュートを放つ。日本は20分、CB小林から大きくフィードすると、イタリアのCBボンジョルノが目測を誤り、後ろにこぼしたボールをFW田川が拾って走り込む。カバーに入った左SBトリパルデッリも抜いて、GKと一対一。しかしシュートはGKカルネセキの足に当ててしまう。しかもこのプレーでFW田川が太もも裏の肉離れ。右SH中村との交代を余儀なくされてしまった。布陣は西川が1列上がってFWに入る。

 イタリアは23分、左SBトリパルデッリのクロスのクリアをCHコルパーニがミドルシュート。GK若原がナイスキャッチする。日本も26分、左SB東のクロスにFW斉藤光毅が得Hディングシュート。32分にもDFのミスを突いてFW斉藤光毅がボールを奪い、シュートを放つが、わずかにポスト左に外す。その後も日本の優勢が続く。40分、CH伊藤から右に展開。右SH中村の縦パスに走り込んだ右SB菅原がクロス。DFブロックのこぼれ球からCH伊藤がミドルシュートを放つが、GKカルネセキがファインセーブ。42分にも右SH中村の仕掛け、CH齊藤未月の落としからCH伊藤がミドルシュートを放つが、DFにブロックされた。惜しいチャンスは何度もあった前半だが、結局ゴールならず。スコアレスで折り返した。

 後半も日本が攻める。5分、右SB菅原のミドルシュートはGKカルネセキがナイスセーブ。イタリアも10分、CHコルパーニがFKを蹴るが、GK若原がナイスセーブした。さらに攻め込む日本。15分、FW斉藤光毅の仕掛けを止められて得たFKを左SB東が狙うが、壁に当たり、枠を外れた。19分、左SH山田がミドルシュート。さらにこぼれ球をCH伊藤がミドルシュート。しかしイタリアの守備が厚い。日本の方が運動量も多く、攻め込むが、イタリアはパスカットからカウンターで攻め込む。21分、左IHフラテッシのスルーパスにFWオリヴェイラが抜け出してシュート。GK若原がナイスセーブ。25分、CFゴーリのミドルシュートは枠を外す。

 ゴールがほしい日本は33分、FW斉藤光毅に代えて右SH鈴木冬一を投入。高さのある中村をFWに上げる。さらに41分にはFW西川に代えて原を投入するが、いよいよ守備を固めたイタリアに対してゴールが遠い。44分、東のCKから左SH山田がミドルシュートを放つが、DFにブロックされた。そしてタイムアップ。結局スコアレスドロー。それでもイタリアはグループ首位通過を決め、日本はグループ2位で決勝トーナメント進出という結果になった。

 決勝トーナメント1回戦の相手はグループF の2位チームということだが、グループFも混沌としている。韓国、ポルトガルのどちらかということになりそうだが、いずれにせよ強敵だ。一方、試合日程は6月5日としばらくあく。田川の負傷は痛いが、第2戦・第3戦といいゲームをしている。この勢いを落とすことなくリフレッシュし、久しぶりのベスト8進出を実現してほしい。