とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

トゥーロン国際 グループA 日本 対 ポルトガル

 女子W杯が始まった。開催国フランス対韓国。フランスが圧勝したが、こちらのゲームを観戦すればよかった。観たのは男子U-22で参戦したトゥーロン国際の3戦目、ポルトガル戦。2連勝し、準決勝進出をほぼ確実にしている日本は今大会初先発の選手を多く起用した。布陣は3-4-3。小松蓮をワントップに伊藤達哉と神谷がシャドー。ボランチに田中碧と松岡が並び、右WB長沼、左WB舩木。3バックは右から大南、岡崎、田中駿汰。GKには198㎝波多野が入る。松岡大起は18歳。飛び級でのトゥーロン選考だ。ポルトガルの布陣は4-3-3。右IHダンタスがゲームメーカー。U-19のチームだ。

 日本がパスを回すが、ポルトガルの守備も堅い。12分、右WB長沼のカットインから左に送ると、左WB舩木の折り返しのパスに長沼がミドルシュート。日本は攻守の切り替え、寄せも速い。それでもポルトガルも個々の選手の能力は高い。16分、右FWデソウザがカットインからミドルシュート。23分には右IHダンタスのFKからCBアルバロがシュートを放つが、GK波多野がキャッチする。日本も直後の24分、右IH神谷が直接FKを狙うが、わずかにバーの上を越えた。35分にはCB大南がロングシュート。あわや入るかと思ったが、枠は外した。ポルトガルも終了間際の45分、CKの流れから左FWコレイラのクロスにCFラモスがヘディングシュート。枠を捉えられない。前半は日本が押し気味だったが、スコアレスで折り返した。

 後半も左IH伊藤達哉の仕掛けや左WB舩木からのクロスなどでポルトガルを押し込んでいく。しかしなかなかゴールまでシュートを打てない。それで17分、ついにCF小松を下げて、小川航基を投入する。すると20分、CH田中碧がミドルシュート。22分には右WB長沼がドリブルからミドルシュートを放つ。完全に日本ペース。だがゴールが遠い。ポルトガルは21分、デソウザに代えて右FWエンバロを投入する。

 28分、CH田中碧からのサイドチェンジのパスから右WB長沼が走り込むが、GKメイラ・メイシェドがセーブする。33分にはCH松岡からのサイドチェンジから右WB長沼がクロス。CF小川が走り込むが、シュートは打てない。そして40分、ポルトガルは中盤から左FWコレイラが斜めのパス。これに右FWエンバロが抜け出してシュート。ポルトガルが先制点を挙げた。日本は41分、右FW岩崎。45分にはFW旗手を投入して、3-3-4にして攻めようとするが、ポルトガルにうまく時間を使われ、そのままゲームを終えた。0-1。ポルトガルが勝利した。

 ボランチの田中碧や松岡はしっかり機能していたし、左FW伊藤達哉の仕掛けや右WB長沼のカットイン、そして左WB舩木のクロスなど、攻撃陣もよくがんばったが、前半のFW小松蓮は孤立する場面が多かった。大南、岡崎、田中駿汰の3バックもよかったが、一瞬の隙を突かれての1失点。これで2勝1敗となったが、同日に行われたゲームでチリが勝利し、日本はグループ首位で準決勝に進むことができた。

 次の相手は現時点では未定。よくパスを回して攻めたが、ゴールが入らず負けるというのはやはり疲れる。この年代にはコパ・アメリカに選考された選手など他にもライバルが多い。次のゲームではしっかりと勝ち切って、決勝進出を決めてほしい。さてさて次は何を観ようか。