とんま天狗は雲の上

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コパ・アメリカ グループB アルゼンチン対コロンビア

 いよいよコパ・アメリカが始まった。開幕戦、ブラジルはボリビアに3-0と快勝。そしてグループBでは第1戦からアルゼンチン対コロンビアの好カードが組まれている。アルゼンチンの布陣は4-2-3-1。メッシをトップ下で起用し、アグエロがワントップ。左SHにディマリアが入り、右SHはロチェルソ。ボランチにはパレデスとギド・ロドリゲス。DFは右から右SBサラヴィア、CBペッセッラ、CBオタメンディ、左SBタグリアフィコ。GKにはアルマーニが入る。対するコロンビアは4-1-4-1ファルカオをワントップに右SHハメス・ロドリゲス、左SHムリエル。中盤はバリオスをアンカーに右IHクアドラード、左IHウリベ。そしてDFは右から右SBメディーナ、CBミナ、CBダビンソン・サンチェス、左SBテッシージョ。GKはオスピナが守る。

 前半はお互いなかなか攻撃のスイッチが入らない。5分、OHメッシのクロスのクリアを右SHロチェルソが胸で落とし、CBオタメンディボレーシュート。コロンビアは14分、左SHムリエルがケガでマルティネスと交代する。すると16分、右IHクアドラードのクロスをCFファルカオが落とし、左SHマルティネスがシュート。右に外す。その後もお互いなかなか攻められず、膠着状態が続く。それでも全体的に組織的に戦っているのはコロンビア。一方、アルゼンチンはメッシの動きに対して、全体でどう動いていいかわからない感じ。

 30分、GKアルマーニからCBオタメンディへのパスにCFファルカオがプレスをかけて奪うと、中へパス。右SHハメス・ロドリゲスが走り込むが、プレースバックしたCHギド・ロドリゲスが何とかクリアする。35分には右SBメディーナが仕掛けて、こぼれ球を右SH編酢・ロドリゲスがミドルシュート。39分にはハメス・ロドリゲスのFKにCFファルカオがヘディングするが枠へは飛ばない。この時間、SHが左右入れ替わると、右SHマルティネスが仕掛けて、クロスにCFファルカオがシュート。DFがブロック。45+2分にはCHバリオスミドルシュート。前半はここで折り返したが、30分以降、コロンビアがペースを握って優勢に運んだ。

 アルゼンチンは後半頭に左SHディマリアに代えてデパウルを投入。ディマリアは前半、ほとんどボールにも触らず、消えていた。すると1分、CHパレデスがミドルシュートを放つ。コロンビアも8分、右SHハメス・ロドリゲスのFKのクリアを右IHクアドラードボレーシュート。しかしDFがブロックする。アルゼンチンも10分、CFアグエロのヒールパスからOHメッシがドリブル。しかしCHバリオスにクリアされる。コロンビアは守備面でバリオスが効いている。

 しかしその後もアルゼンチンの攻勢が続く。14分、OHメッシのCKのクリアをCHパレデスが拾い、左SHデパウルとのパス交換からパレデスがミドルシュート。GKオスピナがナイスセーブ。はね返りをメッシがボレーシュートするが、枠をは捉えられなかった。17分にもOHメッシのFKはGKオスピナがキャッチ。21分、CFアグエロのクロスにCBオタメンディがヘディングシュート。GKオスピナがファインセーブ。はね返りをOHメッシがヘディングシュートするが、これも枠を外した。

 コロンビアは19分、右IHクアドラードに代えて右SHレルマを投入。ハメス・ロドリゲスが右IHに下がる。アルゼンチンも22分、CHギド・ロドリゲスに代えてピサーロ。そして26分、右IHハメス・ロドリゲスからの大きなサイドチェンジが左SHマルティネスに渡ると、マルティネスがカットインからミドルシュートを放つ。これが見事に決まって、ついにコロンビアが先制点を挙げた。

 何とか同点に追い付こうと攻めるアルゼンチンだが、32分、メッシのFKはGKオスピナがキャッチ。アルゼンチンは34分、CFアグエロを下げて、アティアス・スアレスを投入。コロンビアも36分、CFファルカオを下げて、右SHサパタを投入。ハメス・ロドリゲスをCFに上げて、レルマが右IHに下がる。40分にはCFマティアス・スアレスの落としから右SHロチェルソがミドルシュート。だが枠を捉えられない。コロンビアの方が守りに余裕がある。

 そして40分、自陣右サイドのスローインを右SHサパタが受けると、そこからピッチ中央に向けて力強いドリブル。左に流して、左SHマルティネスが受けると、さらにその外側をIHレルマが上がっていく。そしてクロスに右SHサパタがシュート。コロンビアが追加点を挙げた。アルゼンチンは44分、CHパレデスのFKはGKオスピナが正面でキャッチ。45+1分、メッシのFKのクリアをCBペッセッラがミドルシュートするも、これもGKオスピナが抑えた。そしてタイムアップ。2-0。コロンビアが初戦アルゼンチンを破って、好調なスタートを切った。

 もっともグループBは他にはカタールパラグアイ。アルゼンチンもコロンビアには負けても、他のチームには勝利して決勝トーナメントに進出するだろう。その間にもっとメッシやアグエロとの連携を高めていく必要がある。個々の能力は高いが、攻撃面で組織的なプレーができていない。一方、コロンビアはファルカオハメス・ロドリゲスを中心にチームワークが良く、アンカーのバリオスも効いている。そして途中出場したサパタの強さ・速さも脅威だ。十分優勝も狙えるチームに仕上がっている。