とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

コパ・アメリカ グループC 日本対チリ

 コパ・アメリカに日本が登場。初戦からコパ・アメリカ2連覇中のチリと対戦。チリはCFバルガス、左SHサンチェス、OHビダル、右SBイスラ、CBメデルと有力選手が惜しげもなく先発出場。これはいい経験になる。布陣は4-2-3-1だが、CHプルガがアンカー的に下がって、OHビダルもピッチ上を自由に動き回るので、4-3-3のようにも見える。右SHはフエルサリダ、攻撃的なCHにアランギス。左SBボーセジュール、CBマリパン、GKにはアリアスが先発した。対する日本も4-2-3-1。CFには大学生の上田綺世が先発し、久保がトップ下。左SHに中島が入り、右SHには前田大然が先発。ボランチは柴崎と中山。右SB原輝綺、左SB杉岡。CBは植田直通と冨安。そしてGKには19歳大迫が先発した。

 序盤はお互い攻め合う展開。7分にはCF上田が倒されて得たFKをOH久保が直接狙う。9分、左SH中島がドリブルからミドルシュート。GKアリアスにキャッチされたが、序盤から攻撃陣はノビノビとプレーしている。12分にはOH久保がCHプルガをドリブルでかわしてクロス。CBマリパンにクリアされるが、続く左SH中島のCKにCB植田がヘディングシュートを放った。

 チリも14分、CFバルガスから右に流して、右SBイスラのクロスのクリアをOHビダルボレーシュート。大きく枠を外したが、次第にチリのエンジンがかかってくる。すると28分、右SBイスラが右SHフエンサリダとのワンツーで走り込み、クロスに左SHサンチェス。だが手前で右SB原がクリアする。こぼれ球を拾った左SBボーセジュールのクロスにCFバルガスがヘディング。だがうまく当たらず、GK大迫がキャッチした。

 35分にはCHアランギスのCKから左SHサンチェスがカット心してミドルシュート。わずかにバーの上。さらに左SHサンチェスがミドルシュート。37分、OHビダルの大きなサイドチェンジを左SBボーセジュールが受けて、左SHサンチェスのパスにCHアランギスがシュート。日本は防戦一方になる。そして41分、CHアランギスのCKにCHプルガがヘディングシュート。これが決まり、ついにチリが先制点を挙げた。プルガをマークしていたのはCH中山。だがゲームを通してCH中山に精彩がなく、恐る恐るプレーをしていた印象だ。日本も44分、CH柴崎の長いスルーパスにCF上田が抜け出し、GKアリアスをかわしてシュートを流し込もうとするが、枠に入らない。前半はチリの1点リードで折り返した。

 後半もチリが積極的に攻めていく。5分、CHアランギスのCKからヘディングシュート。そして9分、右SHフエンサリダのパスをOHビダルが落とし、CHアランギスがつないで、CFバルガスが右に展開。右SBイスラのクロスにCFバルガスがミドルシュート。CB冨安が足に当てるが、そのままゴールに吸い込まれた。チリが追加点。2-0。

 日本も12分、CH柴崎のクロスにCF上田がシュートするも、枠を外す。20分にはOH久保がドリブルでDF二人をかわしてGKと一対一となるも、シュートはサイドネットに外れた。21分、日本は前田、中島に代えて右SH三好、左SH安部を投入する。24分、左SB杉岡の縦パスを受けてOH久保がドリブル。左に流して左SH安部がクロス。CF上田が飛び込むが、わずかに届かなかった。直後の28分にはチリもカウンター。CHアランギスがドリブルで運び、右に流して右SHフエンサリダがシュート。GK大迫がナイスセーブ。日本も30分、右SH三好のスルーパスにCF上田が抜け出すが、GKアリアスが詰めて、シュートはセーブされた。上田は34分、CF岡崎と交代する。チリも33分、OHビダルに代えてエルナンデス。35分には右SHフエンサリダに代えて右SBオパソを投入。イスラを右SHに上げる。

 このまま行くかと思ったが、37分、右SHイスラの縦パスにCHアランギスが走り込むと、CH中山の詰めが甘い。クロスを入れられて、左SHサンチェスが飛び込む。ヘディングシュート。チリが追加点。さらに38分、GKアリアスのフィードにCH柴崎が頭に当てるが、こぼれたボールを左SHサンチェスが拾うと、縦パスにCFバルガスが走り込み、飛び出したGK大迫の上を抜くループシュート。チリが4点目を挙げる。45+4分には途中出場のFWフェルナンデスがシュート。だがGK大迫がナイスセーブ。そしてタイムアップ。4-0。終わってみればチリが完勝のゲームだった。

 だが日本も前半序盤は互角で攻め合ったし、後半も日本の時間帯があった。CF上田は何度も決定機を作ったし、OH久保も決定的なチャンスがあった。しかし決められない。ここがチリとの差か。それでも久保や柴崎など十分互角にプレーしていたし、CF冨安やGK大迫も落ち着いていた。残念だったのはCH中山。そして右SH原や左SB杉岡らはよくがんばっていたが、力の差はあった。だがこの経験はきっと力になるはず。次はウルグアイ。昨年10月には勝ったではないか。メンバーこそ違えど、あの時のゲームを思い出し、自信を持って臨みたい。そうすればきっと結果はついてくる。思い切ってプレーすることだ。