とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

コパ・アメリカ グループC ウルグアイ対日本

 コパ・アメリカ第2戦はウルグアイが相手。昨年10月に勝利した時はスアレスがいなかった。今回はカバーニスアレスのそろい踏み。右SHナンデス、左SHロデイロ。中盤はベンタンクールとトレイラで組んで、DFは右から右SBカセレス、CBヒメネス、CBゴディン、左SBラクサール。GKはムスレラ。ほぼベストメンバーだ。対する日本も4-4-2の布陣。岡崎と安倍で2トップを組み、右SHには三好、左SH中島と小柄なドリブラーを並べた。中盤は柴崎と板倉。そしてDFは右から右SB岩田、CB植田、CB冨安、左SB杉岡。GKにはベテラン川島が入った。初戦チリにはいいゲームながら終わってみれば0-4。結果的に完敗だっただけに、ウルグアイ相手には最低限勝ち点がほしい。

 開始1分、CH板倉のトラップミスを見逃さず、FWスアレスがロングシュートを放つ。わずかにバーの上に外れたが、開始早々、スアレスの怖さを見せ付けられる。それでも3分、日本はCH柴崎のスルーパスに右SH三好が抜け出し、クロスにFW岡崎がシュート。ポスト右に外れたが、三好が序盤からいい動きを見せる。気後れせず、落ち着いてプレーしているのがいい。ウルグアイは8分、右SBカセレスから右に展開。右SHナンデスのクロスにFWスアレスミドルシュート。CB冨安がブロックする。日本のCB二人も落ち着いている。

 日本も10分、左SH中島がドリブルで仕掛け、左に流して、FW安倍のクロスにFW岡崎がヘディングシュートを放つ。ウルグアイも13分、カウンターでFWカバーニが持ち上がり、クロスにFWスアレスがヘディングシュート。しかしGK川島が正面でキャッチした。14分には右SH三好がミドルシュート。21分、左SH中島のFKにCB植田がヘディングシュートを放つ。そして25分、CH柴崎から大きく右へサイドチェンジ。これに走り込んだ右SH三好が落ち着いて縦に仕掛けてシュート。クロスをケアして中への動きを見せたGKムスレラの逆を突いて左肩口を抜いた。日本が先制点を挙げた。

 この後の28分、左SBラクサールが腿裏を痛めて右SBゴンサレスに交代。カセレスが左SBに移る。そして32分、FWカバーニの飛び出しをCB植田がしっかりカバー。ボールには届かなかったが、シュートを狙って蹴り上げたカバーニの足がCB植田の足裏に当たる。これがVAR判定となり、PKが宣告された。これをFWスアレスが落ち着いて決めて、ウルグアイが同点に追い付いた。CB植田は足裏を見せたのがまずかったかもしれないが、カバーニが勝手に植田の足を蹴ったように見えたのだが。残念。

 するとウルグアイもここからギアを上げていく。36分、FWカバーニミドルシュートはバーを直撃。39分のミドルシュートはCB植田がブロックした。続くロデイロのCKのクリアを右SHナンデスがミドルシュート。GK川島がセーブする。42分にはCHベンタンクールにFW岡崎がチェックに行ってボールを奪い、そのままシュートを放つが、CBゴディンがブロックした。45+2分にもFWカバーニが反転からミドルシュート。しかしGK川島がキャッチ。前半は1-1の同点で折り返した。

 後半2分、左SH中島がドリブルで仕掛け、PA内でルーレット・ターンを見せると、DFに倒されるが、これはVARの末にノーファール。シミュレーションという判定か? 4分には中盤深い位置からのFKをCBゴディンとDFが競って、こぼれ球をFWカバーニボレーシュート。バーを叩く。5分にも右SHナンデスのクロスのこぼれをFWスアレスボレーシュート。わずかに左へ外れたが、やはりこの二人のFWは怖い。10分にはFWスアレスの縦パスにFWカバーニが抜け出して、GKと一対一となるが、シュートはGK川島がファインセーブ。ゴールを許さない。

 すると14分、左SH中島が仕掛けるか前から縦に送ると、左SB杉岡が走り込んでクロス。GKムスレラが弾いたところを右SH三好が押し込んだ。日本が勝ち越し点を挙げた。ウルグアイはその直後。右SHナンデスに代えてデアラスカエタを投入する。17分、FWスアレスミドルシュートはGK川島がファインセーブ。19分、FWスアレスのクロスにCBゴディンがヘディングを叩きつけるが、枠は捉えられない。そして21分、左SHロデイロからのCKをCBヒメネスがヘディングシュート。またもウルグアイが同点に追い付いた。

 日本は22分、FW安倍に代えて上田綺世を投入する。ウルグアイは24分、FWカバーニがゴール前でポストになってがんばると、落としを右SHデアラスカエタがシュート。DFブロックのこぼれ球を左SBカセレスミドルシュート。28分、ウルグアイは左SHロデイロに代えてバルベルデを投入する。レアル・マドリードの若き才能だ。日本も29分、左SH中島が直接FKを狙うが、ゴール左上に外れる。33分、右SHデアラスカエタのFKからCBゴディンがヘディングシュートも、GK川島がキャッチする。35分、左SBカセレスのクロスにFWスアレスがヘディングシュート。バーを叩く。

 日本は38分、右SH三好に代えて久保を投入。バルベルデとはレアル・マドリードでの同僚対決となる。だがその後もウルグアイの攻勢が続き、右SH久保がボールを触る場面はほとんどなかった。42分には右SB岩田に代えて立田を投入。守りを固める。ただ岩田も初めての代表戦を臆することなく落ち着いてプレーしていた。45+4分、中盤深い位置からのFKをCBゴディンがフリック。FWスアレスミドルシュートを放つも、枠の外。45+6分、FKからCBヒメネスのヘディングシュートもGK川島がキャッチ。そしてタイムアップ。2-2。ウルグアイとの対戦は引き分けに終わった。

 CB植田の微妙なPK判定がなければ勝っていた。日本は若い選手も多いが、全体的に落ち着いて、しっかりとプレーできていた。守備の板倉、攻撃の柴崎というボランチのコンビもよく、両SHもよく仕掛けてチャンスを作った。次はウルグアイに0-4で敗れているエクアドル。勝機は十分にある。勝って準々決勝進出を決めてほしい。