とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

J1リーグ 第17節 FC東京対横浜F.マリノス

 Jリーグも今節でちょうど折り返しを迎える。首位を走るFC東京だが、久保の移籍が決まって以降は2連敗。その間にマリノスが勝ち点差3の2位に上がってきた。得失点差があるからすぐに逆転とはならないだろうが、負ければ勝ち点で並ぶ首位攻防戦。FC東京は強化試合で肩を痛めたFW永井も復帰し、ディエゴ・オリベイラと2トップを組む。久保の代わりはナサンホ。左SHに入り、東が右SH。ボランチはいつもの高萩と橋本。DFとGKも変わらない。対するマリノスは4-2-3-1の布陣。エジガル・ジュニオをワントップに、右SH仲川、左SH遠藤。マルコス・ジュニオールがトップ下で広く動き回り、ボランチは天野と喜田。DFは右から右SB和田、CBチアゴ・マルチンス、CB畠中、左SBにはティーラトンが入り、GKは定位置を掴んだパクイルギュ。

 序盤からマリノスが積極的に攻めていく。8分にはCFエジガル・ジュニオを落としからOHマルコス・ジュニオールがドリブルで持ち上がり、左に流して、左SH遠藤のクロスに右SH仲川が走り込む。触りはしたが、がシュートは打てない。パスを回して攻めるマリノスに対してFC東京はしっかりと守ってカウンターを狙う。14分、左SHナサンホのCKにCB森重がヘディングシュート。だがGKパクイルギュが正面でキャッチした。

 なかなか動かないかなと思っていた前半15分、マリノスのCH喜田がルーズに前線に放り込んだフィードを右SH仲川が追い付いて、左SB小川をかわしてクロス。GK林が触ったが、こぼれたボールをOHマルコス・ジュニオールがシュート。マリノスが先制点を挙げる。中川のスピードがすごい。と思ったら直後の17分、GK林のフィードをCH高萩がヘディングで落として、左SB小川がミドルシュート。これをGKパクイルギュが弾いてしまい、コロコロとゴールに転がり込んだ。ラッキーな形でFC東京が同点に追い付いた。

 パスを回すマリノスに対してFC東京の寄せが早い。27分、CH喜田からCH橋本がボールを奪うと、縦パスをFW永井が落として、FWディエゴ・オリベイラのクロスにCH橋本がシュート。しかし枠は捉えられない。その後もマリノスが自由にポジションを変えて攻めていく。36分には左SBティーラトンのCKにCBチアゴ・マルチンスがヘディングシュート。だがGK林が正面でガッチリとキャッチした。そして38分、マリノスのCKからGK林がキャッチすると、左サイドに開いたCH高萩へロングスロー。これを簡単に中へ折り返すと、FW永井が俊足で抜け出してシュート。あっという間にFC東京が勝ち越し点を挙げた。

 マリノスも43分、OHマルコス・ジュニオールのクロスのこぼれをCFエジガル・ジュニオがボレーシュート。GK林が弾いたところを右SH仲川が押し込むが、これはオフサイド。45分には左SH遠藤がカットインからミドルシュートを放つが、GK林がパンチング。前半は2-1。FC東京のリードで折り返した。

 後半もマリノスが攻めて、FC東京が守る展開が続く。が、FC東京の守備が崩れない。すると10分、左SH遠藤から右SB室屋がボールを奪うと、CH高萩が大きく左サイドへ。FW永井が走り込むと、ライン際からのクロスにFWディエゴ・オリベイラがヘディングシュート。FC東京が突き放す3点目を挙げた。マリノスも13分、CH天野のアーリークロスに右SH仲川が抜け出してヘディングシュートをするが、枠を捉えられない。そして17分、左SB小川のスルーパスにFW永井が抜け出してシュート。はね返りをFWディエゴ・オリベイラがシュート。FC東京が4点目を挙げた。

 FC東京の厳しい寄せの前に、なかなかシュートまでいけないマリノス。24分には左SBティーラトンの縦パスにCH天野が走り込み、クロスにCFエジガル・ジュニオールがシュートをするが、GK林がセーブする。27分、FC東京はこのゲームよく走ったCH高萩に代えてアルトゥール・シルバを投入する。マリノスも30分、CH天野に代えて右IH三好。布陣も喜田をアンカーに置く4-3-3に変更する。FC東京は33分、FW永井を下げて左SH大森を投入。ナサンホをFWに上げる。マリノスも36分、マルコス・ジュニオールを下げて右IH山谷。三好を左IHに移す。

 すると37分には右IH山谷が力強いミドルシュート。GK林がナイスセーブではね返すが、こぼれ球を拾ってさらにシュート。そして38分、左IH三好からのパスに走り込んだ左WG遠藤がクロス。右WG仲川のシュートはポストに当たり、GK林の背中に当たってゴールに転がり込んだ。ようやくマリノスが1点を返す。コパ・アメリカ帰りの左IH三好はドリブルや細かい動きがキレキレ。42分には右WG仲川のドリブルをCHアルトゥール・シルバが止めて、PA手前でFKのチャンスを得るが、ティーラトンのFKは壁に当たり、さらに右SB和田がミドルシュートを狙うが、枠を大きく超えていった。アディショナルタイムにも左IH三好がうまいボールタッチでゴール前まで迫る場面があったが、クロスはDFがクリア。そしてタイムアップ。4-2。FC東京が首位の強さを見せつけて、勝利した。

 久保がいなくなったらまた昨年のように急停止してしまうのかと心配したが、ナサンホや大森もいるから大丈夫。FC東京のサッカーを取り戻して、快勝した。一方、マリノスの攻撃サッカーはやはり面白い。三好ももっと早い時間から使っていたら、結果は違っていたかもしれない。仲川や遠藤も好調なだけに使いどころが難しいかもしれないが、三好の活躍を期待したい。