とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

コパ・アメリカ 準々決勝 コロンビア対チリ

 グループリーグを3連勝で勝ち上がってきたコロンビアに対して、チリはグループリーグ最終戦ウルグアイに敗戦して2位通過。準々決勝で対戦することとなった。コロンビアはアルゼンチン戦で負傷したムリエルに代わって交代出場したマルティネスが左SHに入った他はその時と同じ先発陣。ファルカオをワントップに右FWハメス・ロドリゲスはトップ下気味にプレーし、右IHクアドラードが右サイドを上がる。アンカーはバリオス。ダビンソン・サンチェスとミナのCBは高さがある。一方、チリも日本戦と同じ先発。プルガをアンカーに右IHアランギス、左IHビダル。日本戦よりも4-3-3のポジションはしっかり守るが、右CBメデルはけっこう自由にピッチを駆け上がる。

 6分、右IHクアドラードのクロスをCFファルカオがヘディングで落とし、左FWマルティネスがミドルシュートを放つ。9分にはCFファルカオの仕掛けを右IHアランギスが倒して得たFKを右FWハメス・ロドリゲスが直接狙うが、壁にはね返された。序盤、攻勢だったコロンビアだが、次第にチリがペースを掴んでくる。12分、右CBメデルの縦パスに右WGフエンサリダが走り込むと、クロスに右IHアランギスがヘディングシュート。GKオスピナがファインセーブで弾き出す。そして16分、左WGアレクシス・サンチェスの縦パスに左SBボーセジュールが走り込み、クロスはGKオスピナが弾き返すが、右IHアランギスが走り込み、シュート。チリが先制点を挙げた。と思ったら、長いVAR。左WGサンチェスに渡る前の左IHビダルのパスがオフサイドということで、ゴールは取り消された。

 25分、右SBメディーナのパスからCFファルカオが反転ミドルシュートを放つが、これはGKアリアスがセーブする。するとその後はチリのペース。35分、ショートCKから左SBボーセジュールのクロスにCBマリパンがヘディングシュート。39分、CBメデルの縦パスから右SBイスラのクロスにCFバルガスがシュート。40分には右SBイスラからのサイドチェンジを左WGアレクシス・サンチェスが中へ折り返すと、左IHビダルミドルシュート。わずかにゴール右上に外れたが、前半終盤はチリが攻め込んでいく。結局、前半はスコアレスに終わった。

 後半も序盤はコロンビアが攻勢。3分、右IHクアドラードの仕掛けを左IHビダルが倒して得たFKを右FWハメス・ロドリゲスが狙う。壁はうまく越えたが、ポスト右に外れた。序盤はハメス・ロドリゲスとマルティネスの位置を入れ替えている。6分、右FWマルティネスのドリブルからCFファルカオが右に展開。右IHクアドラードミドルシュートを放つ。序盤押され気味のチリは7分、CFバルガスがミドルシュート。GKオスピナがナイスセーブで弾き出した。

 するとまた次第にチリがペースを掴んでいく。15分、右IHアランギスのスルーパスに左WGアレクシス・サンチェスが走り込みシュート。そして25分、左IHビダルが右に流すと、右SBイスラのクロスを受けた左WGアレクシス・サンチェスが縦パス。セットプレーで上がっていたCBマリパンが落とし、左IHビダルがシュート。これが決まり、今度こそチリが先制点を挙げた。と思いきや、またもVAR。マリパンがサンチェスの縦パスを受けたときに手に当たったとして、またもゴールが取り消される。

 その後はチリが30分、右WGフエンサリダに代えてパヴェス。コロンビアは22分、左IHウリベに代えてカルドナ。32分にはCFファルカオに代えて、アルゼンチン戦で力強いプレーからダメ押しゴールを挙げたサパタを投入する。36分には左WGマルティネスに代えてディアス。ハメス・ロドリゲスも中盤底まで下がってボールを捌き、何とかゲームを作ろうとするが、チリの中盤力はさすが。38分にはCFバルガスが絶妙のループシュートを放つが、これはGKオスピナがキャッチする。その後はお互いシュートを打てず、そのままタイムアップとなった。

 コパ・アメリカの準々決勝は延長戦まで戦わず、すぐにPK戦となる。PK戦は先行のコロンビアがハメス・ロドリゲス、カルドナ、クアドラード、ミナと4人続けて成功すると、チリもビダル、バルガス、プルガ、アランギスと成功。いずれもゴール高い位置に蹴り込む難易度の高いゴール。そしてコロンビアの5人目、左SBテシージョがゴールを外し、チリの5人目アレクシス・サンチェスはキッチリ決めて勝負あった。チリが準決勝進出を決めた。

 これでコパ・アメリカの準々決勝は4試合中3試合がPK戦での決着。しかも3試合ともスコアレスドロー。ブラジルはPK戦を勝ち上がり、ウルグアイPK戦で敗退した。何とレベルの高い大会。これで準決勝の組み合わせは、ブラジル対アルゼンチン。チリ対ペルー。唯一2-0で勝ち上がったアルゼンチンがブラジル対手に意地を見せられるかどうかが楽しみだ。