とんま天狗は雲の上

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コパ・アメリカ 準決勝 ブラジル対アルゼンチン

 いよいよコパ・アメリカも準決勝。開催国のブラジルにアルゼンチンが挑む対戦。アルゼンチンは初戦コロンビア戦の出来が悪く、早くに敗退するかと思われたが、組み合わせにも恵まれ、準決勝まで進出してきた。布陣はメッシが流動的なためわかりにくいが、一応4-1-3-2ということにしておこう。ラウタロ・マルティネスとアグエロの2トップに、トップ下にメッシ。中盤はパレデスをアンカーに、右SHデパウル、左SHアクーニャ。右SBには若いフォイスを起用し、後は初戦と同じ。左SBタグリアフィコ。CBはオタメンディとペッツェーラ。GKにはアルマーニが入る。対するブラジルは4-2-3-1。フィルミーノをワントップにコウチーニョがトップ下。右SHジェズス、左SHエベルトン。ボランチにはカゼミーロとアルトゥールが並び、DFは右から右SBダニエウ・アウベス、CBマルキーニョス、CBチアゴ・シウバ、左SBアレックス・サンドロ。GKはアリソンが守る。

 序盤からブラジルが攻勢。特に右SHジェズスが再三、右サイドから仕掛けていき、早くも9分にはアルゼンチンの左SBタグリアフィコがイエローカードを受ける。それでも初シュートはアルゼンチンのCHパレデスが放つが、枠は捉えられなかった。すると19分、右SBダニエウ・アウベスの仕掛けから右に流すと、CFフィルミーノのクロスに右SHジェズスがシュート。ブラジルがきれいな形で先制点を挙げた。

 やはりアルゼンチンは不調かと思ったが、そこから次第にアルゼンチンが攻めていく。30分、OHメッシのFKにFWアグエロがヘディングシュートするも、バーを叩き、はね返りはDFにクリアされた。36分、OHメッシのドリブルからFWアグエロミドルシュート。DFがブロック。38分、今度はOHメッシが自らドリブルからミドルシュートを放つ。ブラジルも43分、OHコウチーニョのCKのクリアからCHアルトゥールがミドルシュートを放つが、GKアルマーニがキャッチ。前半終盤はアルゼンチンがペースを握る展開で折り返した。

 するとブラジルは後半最初から左SHエベルトンを下げてウィリアンを投入する。しかし後半はアルゼンチンが攻勢。5分、FWアグエロのドリブルからクロスをFWラウタロ・マルティネスがボレーシュート。しかしGKアリソンがナイスキャッチ。7分、FWアグエロのドリブルからFWマルティネスがつなぎ、OHメッシの落としを右SHデパウルミドルシュート。しかし枠を捉えられない。

 ブラジルも11分、右SHジェズスの仕掛けからOHコウチーニョがシュートを放つも、枠の外。アルゼンチンは12分、OHメッシのドリブルからこぼれ球をFWマルティネスがミドルシュート。DFブロックのこぼれ球からOHメッシがミドルシュートを放つが。ポストに嫌われた。ゴールが遠いアルゼンチンは14分、左SHアクーニャに代えてディマリアを投入。ブラジルは19分、ケガでCBマルキーニョスミランダに交代する。そして21分、PA左角からのFKをOHメッシが狙う。が、GKアリソンがファインセーブ。キャッチした。

 アルゼンチンは22分、右SHデパウロに代えてロチェルソを投入。そして26分、OHメッシがドリブルで仕掛ける。しかしDFがブロックして、こぼれ球を右SHジェズスが拾うと、ドリブルで持ち上がり、CBペッツェーラ、さらにCBオタメンディをかわして、横パスをCFフィルミーノが押し込む。ブラジルが2点目を挙げた。33分にはOHメッシに再びFKのチャンスが来たが、これは壁に当たる。40分には左SBタグリアフィコを下げてディバラを投入。3バックにして攻めるが、選手交代やケガによる治療などで時間をつぶすと、そのままタイムアップ。2-0。ブラジルがアルゼンチンを下して、決勝進出を決めた。

 序盤はブラジルの一方的な展開かと思ったが、その後はアルゼンチンも盛り返して、惜しい場面も作ったが、それでもブラジルのDF陣は堅かった。攻撃陣もフィルミーノやコウチーニョ、そしてジェズスも絶好調。ネイシーニョがいたらもっと面白いだろうが、このメンバーでも十分バランスが取れている。決勝の相手はまだわからないが、チリであれば前回王者と開催国との対戦。決勝にふさわしいゲームが観られそうだ。