とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

J1リーグ第21節 FC東京対セレッソ大阪

 第19節でフロンターレに負けたものの前節ではエスパルスに勝利。2位マリノスとは勝ち点差3ながら依然首位をキープしているFC東京。久保やチャンヒョンスが移籍する一方、三田とオジェソクが加入した。オジェソクは左SBでさっそく先発。三田も途中出場した。右SHに大森が入った他はこれまでと同様の先発陣。CBには森重と並んで渡辺剛が入る。対するセレッソもこのところ好調。5試合で3勝2分と負けなしを続けている。布陣もこのところ不動で奥埜をFWに起用し、ボランチは藤田と木本。若い瀬古がCBに入る。

 序盤から攻め合うが、お互い守りも堅い。先にチャンスを掴んでいったのはセレッソ。11分、CH木本の縦パスからFWブルーノ・メンデスがシュート。GK林がナイスセーブするが、続いてFW奥埜がミドルシュート。DFがブロックした。セレッソは12分にも左SB丸橋がドリブルで駆け上がり、クロスに右SB松田がミドルシュート。これもDFにブロックされた。18分には左SH清武がミドルシュート。わずかにポストの右。前半はセレッソがパスを回して攻めていく展開。FC東京は前半、2トップのFWディエゴ・オリベイラとFW永井にボールが渡る場面も少なく、ほとんど有効な攻撃を展開することはできず。前半終了間際、左SH東のクロスにFW永井がヘディングシュートするが、GKキムジンヒョンがキャッチした。前半はスコアレスで折り返した。

 しかし後半最初から今度はFC東京が攻め込んでいく。そして2分、右サイドから攻めた後、FWディエゴ・オリベイラ、左SBオジェソクと左に回して、左SH東がクロス。これにFW永井がヘディングシュート。これが決まり、FC東京が先制点を挙げた。前半終了間際の同様の攻撃がセレッソ守備陣を破るヒントになったか、同じ形から先制点を挙げて見せた。

 しかしセレッソ大阪もすぐに反撃。5分にはFWブルーノ・メンデスから右に展開、右SH水沼のクロスにFW奥埜がヘディングシュート。しかしGK林がセーブする。すると11分、セレッソはFW奥埜に代えて柿谷を投入。するとすぐに柿谷が華麗なトラップとキープ力を発揮してセレッソにゲームの勢いを引き寄せる。だがやはりFC東京の守りが堅い。21分にはCH藤田に代えてソウザを投入。さらに攻撃力を強める。一方、FC東京も21分、右SH大森に代えて三田を投入する。

 すると23分、右サイド中盤で得たFKを右SH三田がゴール前に蹴り込むと、抜け出したCB森重がわずかに触ってゴール。FC東京が追加点。反撃するセレッソ。30分、CHソウザが強烈なミドルシュートを放つが、GK林がナイスセーブ。31分にはCH木本に代えてデサパト。さらに攻撃力を強める。33分、CHデサパトのパスからFW柿谷がシュートを放つも、ポストの右。39分、CHソウザのミドルシュートは枠を捉えられない。FC東京は31分、FW永井に代えてジャエル、41分には左SH東に代えてナサンホを投入する。

 すると45+2分、FWジャエルのスルーパスにFWディエゴ・オリベイラが抜け出してシュート。ダメ押しの3点目。45+5分、CHソウザのミドルシュートはバーを越えて、タイムアップ。3-0。FC東京が快勝し、首位を守った。

 前半だけを観れば、セレッソが勝ってもおかしくなかった。だが結局は守備力の差か、それとも攻撃力の差か。堅い守備をベースに速い攻撃と似たようなチームながら、FC東京の方が一枚上だった。しかも今節、2位FC東京、3位アントラーズとともに敗戦。フロンターレもミッドウィークで差を詰めることができなかった。FC東京に追い風が吹いている? それでも今日、フロンターレが勝てば勝ち点差は1。まだまだ混戦は続いていく。