前節、エスパルス相手に8-0と大勝したコンサドーレ。今節はホームで首位FC東京を迎え打つ。FC東京は前節0-1で敗戦。しかも今節からラグビーW杯の関係で8試合アウェイゲームが続くその初戦。コンサドーレの布陣はいつもの3-4-3。ジェイをトップに、右FW鈴木武蔵、左FWチャナティップ。ボランチに宮澤と荒野を並べ、右WBには白井、左WB菅。CBは右から進藤、キムミンテ、福森と並び、GKはクソンユン。対するFC東京は室屋が体調不良で、代わって岡崎が右SBに入った他は前節と同じ。永井とディエゴ・オリベイラの2トップ。右SH大森、左SH東。ボランチに高萩と橋本が並び、左SBにはオジェソク。CBは森重と渡辺。そしてGKは林が守る。
序盤からコンサドーレが積極的に攻めていく。5分、左FWチャナティップのサイドチェンジから右WB白井のクロスの処理がこぼれたところをCFジェイがシュート。しかしGK林が足に当てた。その後もコンサドーレがしっかりとした守備から厳しく寄せてボールを奪い、カウンターを繰り出していく。しかしFC東京の守備も堅い。18分、CH橋本の縦パスをFWディエゴ・オリベイラが落とし、橋本がミドルシュート。これがFC東京の初シュート。しかしここから次第にFC東京が主導権を握っていく。
22分、左FWチャナティップからボールを奪ったCH橋本が縦パス。FW永井がミドルシュートを放つ。GKクソンユンがファインセーブ。23分、CH高萩のミドルシュートもGKクソンユンがセーブした。コンサドーレは28分、左FWチャナティップがCB渡辺のプレスを受けながら粘り強くボールキープ。抜け出してパスをCFジェイがミドルシュート。だが枠を捉えられない。30分にはカウンター。CBキムミンテの縦パスから右FW鈴木武蔵がドリブル。左に流して左FWチャナティップが走り込むが、CB渡辺がよく対応してシュートを打たせない。
FW東京は36分、CH高萩のCKからCB森重がボールをキープして、右SH大森がミドルシュート。DFブロックのこぼれをFWディエゴ・オリベイラがシュートするが、わずかにポスト右に外れた。そして38分、中盤右サイドからのFKを東が蹴り込むと、ファーサイドでCB渡辺がヘディングシュート。これが決まり、FC東京が先制点を挙げた。コンサドーレも40分、同じような位置からの福森のFKにCBキムミンテがヘディングシュートを放つが、これはCBに挟まれて強く打てず。ポスト右に外れた。前半はFC東京の1点リードで折り返した。
しかし後半開始早々の2分、コンサドーレはカウンターで左FWチャナティップが持ち上がると、左に流して、左WB菅がクロス。右FW鈴木武蔵のミドルシュートはCFジェイの足に当たってゴールに転がり込んだ。コンサドーレが後半早々、同点に追い付いた。するとその後はまたコンサドーレが攻め込む。再三シュートを打つが、FC東京のDFがブロック。FW永井とCBキムミンテ、CB福森とFWディエゴ・オリベイラが揉めるシーンもあって、少し時間が空くと、今度はFC東京が攻め込む。
17分、FWディエゴ・オリベイラがミドルシュート。19分にも右SH大森のクロスにFWディエゴ・オリベイラがヘディングシュートを放つ。一方、コンサドーレも20分、CB福森のミドルシュートは枠を外す。21分、右WB白井のクロスにCFジェイのヘディングシュートも枠を捉えられない。27分、コンサドーレは右WB白井に代えてルーカス・フェルナンデス。FC東京も右SH大森に代えてナサンホを投入。コンサドーレはさらに29分、CH宮澤を深井に交代する。その後もお互い守りからカウンター。厳しくも面白い攻防が続く。37分にはFW永井がミドルシュートを放つが、GKクソンユンがナイスセーブ。
直後、FC東京はFWディエゴ・オリベイラに代えてジジャエルを投入。コンサドーレは38分、左WB菅に代えて中野。42分、CB福森のスルーパスに右FW鈴木武蔵が抜け出したが、CB森重が足を引っかける。イエローカード。これで得たFKをCB福森が直接狙うが、GK林がファインセーブ。ゴールを許さない。FC東京は43分、東に代えて右SH三田を投入。アディショナルタイムは6分あったが、結局もその後もゲームは動かない。1-1。ドローに終わった。
いいゲームだった。面白いゲームだった。攻撃力のコンサドーレというものの守備もCBキムミンテを中心に気持ちが籠っていたし、FC東京の攻撃力も怖かったが、何とかディエゴ・オリベイラと永井を抑えきった。これでFC東京は2位アントラーズとの勝ち点差は変わらず。だがアウェイ8連戦は始まったばかり。その間にはルヴァン杯もある。2位との勝ち点差は4。まだまだ厳しい戦いが続く。
